精算待ち

言いたい言葉はもう無いんだ
昔のまま痛い振りして逃げるのももう飽きた
消えた電球外したまま
空洞は空洞のままでも良いのかもと誤魔化した

仲間に入れて欲しかった
子供の頃から
そっち側に行けないと知っていたのに
寄り添えないこと認めたくなかった
いつか溶け込めると信じたかった

もうさよならです真夜中の憂鬱溶かした4時6分も
もうさよならです明け方中央線から見えたひかりも
もうさよならです青春になり切れなかったまがいもの
真昼の空で日焼けした何でもない瞳で生きてみたかった

あなたのことなら何だって
前向きに言い換えられるんだ、全部本当だよ
デコった虫籠の中から見える
世界は穴あきだらけで外面だけだった

何処かに属してみたかった
はじめから
そう見せることに思い至らなくて
仲間に入れて欲しいだけだった
楽しむこと許されたかった

もうさよならです慟哭の中諦めた自由も
もうさよならです潰された小声で歌う希望の唄も
もうさよならですなかったことにされた意思のすべて
感情の無い波を装飾に鈍感に生きてみたかった

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