精算

止まったままのブランコなど寂しい
分かっていたのに揺らすことを躊躇っていた
ひとが嫌いな訳じゃないこころの一部分を
解釈不一致なまま持て余していた

築き上げた鉄柵なんて乾くことも無い
もっと身軽で良い不安定で良い

金網の心をすり抜け出会いたい
日常の中真顔のあなたが愛しい
公園に行こうよ
時が回り出して終わりに向かっても
この記憶だけで幸せだと思えるから

向こう岸から歩いてくる人とぶつかるのは
わたしが透明で定まっていなかったから
嫌なものは嫌なままでも良い
好きな物だけ選び取って良い

自分ルールだと思っていたものは洗脳で
もっと自然で良い分かりやすく在りたい

臆病なからだをすり抜けて触れたい
この世界のあなただけが愛しい
女神なんて要らない
流された先にまたどん底が見えたとして
選び取った闇なら愛せそうだから

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