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第1章 現代天文学の基礎知識 6

天文宇宙検定1級公式参考書極・宇宙を解く-現代天文学演習」を読んで、わからない用語や整理したい内容をまとめています。
ど素人がまとめていますので、誤り等指摘いただけると嬉しいです。

電磁波

光(光子)は粒子であると同時に波動(電磁波)でもあります。
波動としての性質に着目すると、波長$${λ}$$と振動数$${ν}$$を持ちます。
この積は真空中の光速$${c}$$に等しくなり

$${λν = c}$$

が成り立ちます。

電磁波を波長の短い(大きい)方から長い(小さい)方まで並べたものを電磁波スペクトルと言います。(第6回:光の性質〜光のスペクトル 参照)
波長の単位は$${m}$$、(1秒あたりの)振動数の単位は$${Hz}$$です。

粒子としての性質に着目すると、一つの光子はエネルギー$${E}$$と運動量$${p}$$を持ちます。
この時

$${E = hν = \frac{ch}{λ}}$$
$${p = \frac{E}{c} = \frac{hν}{c} = \frac{h}{λ}}$$

が成り立ちます($${h}$$はプランク定数)

スペクトル

連続スペクトル:白熱電球や太陽・星の光など様々な波長の光を含んでおり、なめらからなスペクトル
線スペクトル:特定の波長の放射が強かったり弱かったりするスペクトル。強度が強い場合、輝線。強度が弱い場合、吸収線あるいは暗線という。

天体の輻射

連続スペクトル
 →熱的スペクトル
  →黒体輻射:恒星、降着円盤
  →熱制動放射:HⅡ領域、銀河間ガス
 →非熱的スペクトル
  →シンクロトロン放射:超新星残骸、活動銀河
  →逆コンプトン放射:X線星、活動銀河

線スペクトル(輝線、吸収線/暗線)
 →21cm線:星間ガス
 →分子スペクトル:星間ガス
 →原子スペクトル:恒星、銀河
 →サイクロトロン線:白色矮星、X線星
 →対消滅線:天の川銀河の中心

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