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第3章 恒星の世界 18

天文宇宙検定1級公式参考書極・宇宙を解く-現代天文学演習」を読んで、わからない用語や整理したい内容をまとめています。
ど素人がまとめていますので、誤り等指摘いただけると嬉しいです。

明るさと光度

明るさ

記号:$${l}$$、恒星の視線方向に対して垂直においた単位面積に、単位面積あたりに入射する恒星の放射エネルギーのこと
単位:$${Jm^{-2}s^{-1}}$$

光度

記号:$${L}$$、恒星自身が単位時間あたりに放射する全放射エネルギーのこと
単位:$${Js^{-1} = W}$$

明るさと等級

等級は通常は地球上で測定した見かけの等級をさす
等級と明るさは以下のように定義される
・明るさが明るいほど、等級の数値は小さい
・明るさの比が等しいときは、、等級差も等しい
・明るさの比が100倍であるとき、等級差は5等級である

このことから1等級の差は$${10^{\frac{2}{5}} ≒ 2.512}$$倍、n等級の差は$${(10^{\frac{2}{5}})^n}$$となります(ポグソンの式)

$${m - n = \frac{5}{2}\log\frac{l_n}{l_m}}$$

絶対等級と距離指数

絶対等級:10pc(パーセク)の距離から見たときの恒星の等級
絶対等級と見かけの等級、距離の関係式

$${m - M = 5 \log r - 5}$$

r:距離はpc(パーセク)であることに注意
$${m - M}$$の値を距離指数と呼ぶ

星の色と等級、色指数

U等級

波長350nm前後(紫外線領域)で測定した値

B等級

波長440nm前後(青色光の波長領域)で測定した値

V等級

実視等級ともいう。波長550nm前後で測定した値

このほかにもR等級(650nm)、I等級(800nm)、J等級(1200nm)、H等級(1600nm)、K等級(2100nm)もCCDカメラの普及により使われるようになってきている

U、B、Vの等級はA0スペクトルの星出$${U=B=V}$$となるように定義されている
それぞれの波長で等級の差$${U - B}$$及び、$${B - V}$$を色指数という

輻射等級と輻射補正

恒星の全放射エネルギーに対応する絶対等級を輻射絶対等級という
この輻射絶対等級から実施絶対等級を引いたものを輻射補正という


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