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第5章 天の川銀河と星間物質 36,37

天文宇宙検定1級公式参考書極・宇宙を解く-現代天文学演習」を読んで、わからない用語や整理したい内容をまとめています。
ど素人がまとめていますので、誤り等指摘いただけると嬉しいです。

恒星の空間運動

恒星の空間速度は以下の2つに分解される
 ・視線速度:太陽から恒星へ向かう視線方向の移動速度
 ・接線速度:視線速度に垂直な方向の移動速度

固有運動

恒星は天球上をある一定の割合で移動している。
この恒星の位置の変化を一年あたりの角度で表したものを固有運動という
通常は記号$${μ}$$で表し、角度の単位として秒($${″}$$)を用いる

恒星の固有運動を$${μ[″/年]}$$、恒星までの距離を$${r[pc]}$$とすれば恒星の接線速度は

$${v_t = 4.74 μr [km / 秒]}$$

によって求められる

恒星の速度分布

恒星の空間運動を観測すると、得られるのは恒星の太陽に対する相対運動である

太陽運動

太陽運動の大きさは$${20 km/s}$$、太陽向点(太陽のランダム運動の方向)は(α = 18h、δ = +30°)である

ヒアデス星団の固有運動

ヒアデス星団は、主におうし座の顔の部分を構成する星々からなる星団である(アルデバランは偶然同じ方向に見えるだけで、ヒアデス星団には属していない)

ヒアデス星団の個々の星の固有運動を調べると、天球上の一点に向かって収束するような運動をしている
このように星団やアソシエーション(非常に緩やかな散開星団)がある一点に収束する(またはある一点から発散する)ような動きをする場合がある。このような星団を運動星団と呼ぶ。

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