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ふたご座流星群2023の記録

12月14^15日に極大を迎え、月齢などの関係で好条件だった2023年ふたご座流星群
何を準備して、何をやらかし、どうなったかを記録として残しておきます

固定撮影(EOS 50D)

定番の固定撮影
いまだ使い続けるCanon EOS 50DにSAMYANG 14mm F2.8を組み合わせての固定撮影です
レンズの後玉にLEE ソフトフィルター No.3をつけてました
(もう手に入らないんですよねぇ、、、)

縦位置で地上景と合わせて降り注ぐような感じでー
って撮りましたが、思ったほど写らなかったのがちょっと悲しかったです

追尾撮影(EOS 5D MarkⅣ)

ケンコーのスカイメモSにアリガタプレートをつけ、カメラを3台載せて撮影です
Canon EOS 5D MarkⅣ+EF24-105mm F4L で撮影
フィルターはPRO1D プロソフトン クリア Wです
ふたご座からオリオン座、おうし座付近を放射点がわかるように撮りました
後から流星が映った写真を合成したのが下の写真です

比較明合成は月刊星ナビ 2021年9月号の記事「赤道儀で追尾して比較明合成 流星群の放射点写真を作る」を参考に行いました。

ふたご座流星群の比較明合成写真

追尾撮影(ZWO ASI294MC)

今回のメインかつ最大のやらかしがコレです
ZWO ASI924MC+SIGMA 10mm F2.8を赤道儀の載せて(レンズアダプターは、ZWO New EOS-T2 Adapter)、地上景も入れて比較明合成した写真にしようとしました。

が、

画角とピント、露出等を調整した後、パソコン側でSharpCapの撮影開始操作をするのを忘れるという、あり得ないミスをし、一枚も撮れませんでした、、、

おまけにSIGMA 10mmだとわずかにフードがけられているというのも後から気づきました
事前の試しはSAMYANG 14mmでやっていたのですが、直前に「画角広いじゃん」と変更
しかしSIGMAはAPS-C用だったのでフードが干渉したんですねぇ
ちゃんと見ればレンズの上下とアダプターを介したASI294の上下が合っていない(ネジなので正確にならない)ことも判明し、いろいろ反省だらけでした、、、

追尾撮影(ATOM Cam Swing)

こっちはお気楽にATOM Cam Swingを赤道儀に載せ、撮りっぱなしというものです
全部で200個ほど流星が映ってますが、赤道儀の曲軸が厳密に合っていないため、機械的に比較明合成すると星がずれてしまっています、、、
まぁ、寒空の中やってますし、5時間も撮ってますからやむ得ないですねー

あとATOM Camはwi-fiに接続しないで電源ON即撮影なのですが、時計を合わせられなかったらしく、時計があっていませんでした
これだと記録用としては意味をなさないのでスマホでテザリングするなどして合わせるようにしなければ、と思いました。

ATOM Cam Swingで捉えたふたご座流星群

電源について

使用したポータブル電源は「Jackery ポータブル電源 400」
これに

◯100V出力
 ・5Dmk4
 ・50D
 ・ノートPC
 ・(USB変換使って)レンズヒーター

◯USB出力
 ・スカイメモ
 ・ATOM Cam Swing

◯12V出力
 ・(USB変換使って)レンズヒーター × 2

と繋ぎました
バッテリーとノートPCはソフトタイプのクーラーバッグの中に入れて温度低下を防いでいます
準備から含めて5時間半ぐらい動かした後の残容量は20%ぐらいだったので容量としては十分だったかと思います


事前の天気予報で自宅周辺は曇りまたは雪
晴れているのは北海道の太平洋側か、日高山脈を超えた道東地方ということはわかっていました
峠越えは(高速道路がつながっているとはいえ)雪が心配だったので、太平洋側を選択し、片道200km近く走って観測になりました
途中、薄雲かかったりしましたが、予定通り5時間観測できたのはよかったです

流星も感覚だと1^2分に一つ
集中するときは1分で数個は見られたと思います
数えてないですが100は軽く超えていたでしょう(途中、車に避難したりして空を見ていない時間があります)

条件がいいのはなかなかないので、今回の反省点を忘れずに次に活かそうと思います

宜しければサポートをお願い致します。ご厚意は天文ボランティア活動の資金とさせて頂きます。 これからも星空に興味を持っていただけるような記事を書きたいと思っています。