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第2章 太陽系と太陽 13,14

天文宇宙検定1級公式参考書極・宇宙を解く-現代天文学演習」を読んで、わからない用語や整理したい内容をまとめています。
ど素人がまとめていますので、誤り等指摘いただけると嬉しいです。

太陽の連続スペクトル

太陽スペクトルは電磁波の全波長域に渡っており、そのスペクトルは黒体輻射で近似される
輻射強度の波長分布と約5780Kの黒体輻射スペクトルは非常に似通っている

太陽面現象

光球

可視光で見える太陽の表層のこと。太陽は全体がガスでできているため、はっきりとした境界があるわけではない。便宜上、500nmの光に対して不透明になる場所を太陽表面(本体と周辺大気の境目)としている。

黒点

太陽表面の黒いシミのような領域のこと。大きさは直径数千kmから数万kmになる。黒点領域では磁場が非常に強く(約2000ガウス)、その影響で太陽内部からの高温ガスの上昇が抑えられ、周囲よりも温度が2000Kほど低くなっている。

白斑

黒点周辺に見られる白く光った斑点のこと。太陽表面より数百Kほど温度が高い。小さな輝点の集合体で、輝点の大きさは100kmほど。

粒状斑

太陽表面を覆う細かい無数の粒状の濃淡領域のこと。一つ一つの斑点の大きさは1000kmぐらいで10分ほどで現れたり消えたりする。

彩層

光球の外側へ向けて太陽大気の温度が増加する領域のこと。厚みは2000〜1万kmぐらいで、上部での温度は1万Kにもなる。

プラージュ

再送の中でも明るい領域のこと。黒点の周囲によく見られる、磁場の強い領域。Hα線などで明るく見える。

紅炎(プロミネンス)

太陽周辺の100万Kにコロナの中に浮かぶ、極低温(1万K程度)で密度の高いガスの雲のこと。ガスは磁場の力で支えられており、数週にわたり安定するものもあれば、数分から数時間で爆発的に上昇し消えるものもある。

スピキュール

太陽表面から針状に突き出ているガスのこと。直径1000km程度で長さは1万km程度。太陽全体で常時30万本ぐらいあると計算されている。

フレア

黒点など活動的な領域で太陽表面が突然輝きを増して大量の高エネルギー粒子を惑星間空間に吹き出す現象のこと。
フレアや太陽表面の爆発現象で大量のエネルギーやガス物質が惑星間空間に放出される現象をコロナ質量放出(CME)と呼ぶ。

周縁減光効果

太陽を地上から見ると太陽面の明るさ(輝度)は一定ではない。太陽面中央部よりも周縁部の方が少し暗くなっており、これを周縁減光効果と呼ぶ。
原因は太陽が内部ほど高温なガス球体であるためである。


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