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なんでもないもののつくりかた #3

まずはちょっと告知から。

フライヤーかわいい

3/19(土)新代田feverにてHALFMUST企画でみなとまちとのダブルレコ発を開催します。個人的にも、バンドとしても一つの集大成的なライブです。先が見通せない難しいご時世ではありますが、ぜひ沢山の人に観てほしいです。ご予約は各バンドまで。何卒よろしくお願いします。それでは第3回目です。

トラック3『決めかねてる』

この曲は旧譜の再録を除けば一番最初に取りかかった曲で、HALFMUSTに自分が入るきっかけになった曲。

2018年1月からサポートをはじめて数ヶ月経った時に、ギターのげんきさんと作りかけてお蔵入り間近になってた曲があり、それを完成させてライブでやりたいみたいな話があって、その4人で録音していたテープを元にアレンジを考えていった。

いせさんの頭の中ではjay somのようなイメージがあって、この頃のバンドの中ではくるりの『その線は水平線』の音色が最高みたいな話題があったので、基本それらを意識しつつ、まだサポートなのか本加入なのか全然わからなかった時期でもあったので「その解釈のもとでげんきさんだったらどう弾くか」というのが実はギターの裏テーマとして存在している。

特に2番の歌メロとユニゾンするギターや、大サビ部分のオクターブ奏法は「自分が考えるげんきさんっぽいフレーズ」だと思っていて、一回目のギターソロはゼロベースで考えていいよと他のメンバーからは言われていたものの、作りかけのテープで低音弦を伸ばしているげんきさんのフレーズがかっこいいなと思ったので自分なりに踏襲して使わせてもらった。

一方で一サビ後ろのアルペジオやイントロ・一サビ最後のハーモニクス、インタールードのコード弾きを大振りで弾く、なんかは自分成分だなと思っていて、他人の(他人を想定した)成分と自分の成分の混ぜ合わせを楽しんだ、ある種、サポートギターという立場だからこそできたアレンジだったかなと。

音作りに関して。基本エフェクターとアンプのセッティングについては第1回、2回で話したトラック1、2とほぼ同様。イントロのリフにうっすらトレモロを入れて揺らがせてるのとギターのトーンをセクションごとに5〜10の間で微調整してるのが相違点。最近ライブ用ボードにアンラッチ式のキルスイッチ+オクターバー+ピッチシフターが導入されたのでアクセントとしてライブでは適宜気分で使っている。

トレモロはJHSのkodiak。tapのおかげでとても使いやすい。
マジで見た目が兵器。汽笛みたいな音も出せるのが気に入っている。

後はこの曲のイメージとして「夕暮れ」のイメージが何故か自分の中には強くあって、初夏っぽい温度感や海か川のある街というロケーションも含めて漠然とそんな映像が浮かぶ演奏になればと思っていた。(もしかしたら作曲者であるいせさんは違う映像のイメージかもですが・・・笑)

そしてこの曲の完成によってバンド内でアレンジメントに関わることが徐々に増え、翌2019年に正式加入することにつながったのかなと考えると個人的にはターニングポイントになった曲だなあと。

次回はトラック4『コード』について話します。

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