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なんでもないもののつくりかた #5

セルフライナーノーツ企画、5曲目にして初の再録曲『セカンドシーズン』についてお話する第5回です。

トラック5『セカンドシーズン』

この曲はまだ自分が加入する前、2016年に作られたEPからの再録曲。
2018年のサポート開始時から演奏されてる曲で、ライブをしていく中で、正式加入になる中で、軽微なマイナーチェンジを繰り返しながら今回のアルバムに収録されたアレンジになっている。

オリジナルverとの違いを説明すると、途中にギターソロを弾かせてもらってるところが一番大きい違いかと。これはサポートを続けていく中で「自分色を徐々に出していっていいよ」と言われた中で入れてみようと思った部分。フレーズはギルモアや森薗さんライクな長〜いサスティーンをオルタナ風味で弾こうと思ってこのフレーズに。

今回は撮るにあたって、ソロ裏でなっているフィードバックを綺麗に撮るためにかなりの時間をかけた。メインの音状態にルビーストーンを足し、ドライブアップさせた状態でアンプに体を正体させ、弦を共振させて撮ったのだけれど、納得いく出来栄えになるまでには結構かかった。このアルバム通してフィードバックに対するこだわりを理解して付き合ってくれたbisshiさんには本当に感謝しかない。

その他の違いとしては、Aメロ2回目のブレイク前に指を徐々にナチュラルハーモニクスのポイントにずらして金属音を撮ったり(もちろん下の曲のようなpajoの影響強し)、コード弾きに動きを出したり、アウトロに短音フレーズを入れたりしたのが挙げられる。特にアウトロの短音フレーズは混ざり具合も含めてバンド内で結構調整をした。

音作りについて、イントロやアルペジオ部分はツインリバーブ直で作っていて、この音が撮れたのはアルバムの中でも三本指に入る会心の音だったなと思っている。リフ部はmeltdown od/dsを、ソロは前述のとおりそれにrubyを足して撮っている。
あとblueskyは全体の残響感を整えるために常時ONに。
イメージ的にはデスキャブのこの曲とかも参考にしたかなぁという記憶。

決めかねてるの時もそうだったけど、このアルバムは「バンドとしての現時点でのベスト」みたいな扱いにしたいということもあって、前任のげんきさんの良い部分は残し、自分っぽいところは自分っぽいところを差し込む形で旧曲をアレンジできたのが良かったかなーと。

次回はトランペットも入れ、HALFMUST流スロウコアにチャレンジしてみたトラック6『table』について話します。

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