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なんでもないもののつくりかた #6

セルフライナーノーツ企画も残りあとわずか。
今回はゲストトランペットにも入ってもらったトラック6『table』について話します。

トラック6『table』

この曲はトラック4『コード』の原型を作った後あたりに自分がデモを書いてバンドに持ってきた曲。
pinbackみたいな、ギターかベースか判然としないリフを主体に、後半はやや不協和音感も感じるコードのフレーズで90sっぽい雰囲気を出したかった。
あわせて牧歌的な雰囲気も出したかったのでトランペットを入れることにし、以前吹けると噂に聞いていたマサキ(talos)くんにお願いして吹いてもらった。

ギターは所々重ねてあって、Bメロ裏ではオクターブ上下のトラックを別々に撮って合体して人力ピッチシフターみたいなギターフレーズ(作曲当時バンド内で流行ってたdirty projectorsみたいにしたいと思った)を入れてたり、トランペットソロの裏では揺らぎのあるアルペジオを入れてみたりした。

音作りについて、この曲のメインの音はbisshiさん謹製のfender japan tweed champ直で撮った。クリーンはギター側のボリュームを絞って(6〜7くらい)優しく弾き、後半のコードストロークはギターボリュームを上げ強く弾くことで十分に歪んだ。本当に良い音がポンと出て、マジで家に持って帰りたくなるくらい良いアンプだった。
前述の、裏でなってるアルペジオだけはトレモロとリバーブをかけて別撮りした記憶。

撮り忘れたfender japanのtweed champ
vol,treble,bassのみの潔いスリーノブ

ちなみにトランペットソロ部分はデモの段階では参考フレーズとしてギターを入れていて、それをある程度もとにマサキくんにお任せでソロを吹いてもらったんだけど、吹いてもらったソロのフレーズがあまりに素晴らしくて、4人のライブではそのフレーズを逆輸入してギターで弾いている。

トーンを絞り気味にしたまろやかなファズでトランペットっぽさを個人的には出しているつもり。音源とライブでのそういう違いを楽しんでもらえるような感じになれば良いなと。

次回はいよいよセミファイナル、トラック7『ブループリント』について話します。

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