見出し画像

課題解決思考の呪縛を越えていけ

事の捉え方についての話。ここ数年、「課題」という単語がとにかくひっかかる。ある課題を見出した途端に事の矮小化が瞬く間に起きる。ある課題を見つけるとそこに解決策を見出したくなるのが現代社会の思考パターンなのだろう、「課題解決」という言葉をあちこちで目にする。課題が解決される思考が「良い」とされている。

しかし、この課題を始点にする捉え方には大きな欠点がある。それは課題がないところに思考が生まれないことだ。私たちは世界を課題で切り出していかなければ、新しい知を生み出せないのだろうか。そんなことはないだろう。

この世界の複雑さと人間臭さを、その意味を取りこぼさずに切り出していくために、私たちには新しい枠組みが必要だ。その議論を始めるためにも、まずは課題解決思考の呪縛を越えていかなければならない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?