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【ドイツあれこれ】コンビニ文化のかすかな兆し

[初出:2007年11月]

当州での開店法改正からちょうど一年を経た今、近くのスーパーは毎日夜10時まで営業している。その昔会社勤めしていた頃はどこも6時半までだったので、退社後あせって買物に走ったのが嘘のようである。

さすがに、午後9時以降はレジも一人で、店内は静かだ。その時間帯の主な客層は、スナックやアルコールを買う若者である。また残業なのか、できあいの惣菜を手にしたスーツ姿を見かける。ふと、日本のコンビニの風景を思い出す。

一方、日曜休業には余り変化がない。そこは、キリスト教国の根強い伝統なのだろう。故大統領ヨハネス・ラウが、宗教的な倫理観から日曜は店を開けるべきではないと説いた演説が記憶に新しい。とはいえ、規制緩和により「日曜営業日」の開催回数が増えている。ゆっくりではあるが、確実にドイツの小売現場は変化している。

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