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公務員を退職しようと思った理由


なんか向いてないかも

「自分には向いていないのではないか」と感じながらも、仕事を続けてきた経験は、どんな職場や職種であっても、誰もが一度は抱く感情のように思います。

長く働く中で、「やりがい」や「達成感」などを経験しながら、何年も何十年も勤め続けることは、非常に一般的な働き方です。

同じ職場で長く勤めていると、昇進や異動などによって立場が変わり、それぞれが与えられた立場で仕事をすることになります。

私もこれまでに「やりがい」や「達成感」というものを勤務中に感じることがありましたが、年々「なんか向いてないかも?」という感情が強くなってきました。(ずいぶんかかりました、、)

現在は2023年で、まだ在職しているため具体的な仕事内容などを書くことは控えますが、2024年4月以降には、現在より詳しく内容を投稿できると考えています。

明るい未来が見えなくなってきた

疲れた…

どんな組織でも同じような問題が生じているように感じますが、私が勤務している組織も同様で、「このままでは、将来に希望を見いだせない」と感じる職員が増えています。

特に近年、私の職場では若手職員を中心に、毎年10人前後が普通退職を選択しています。その理由を聞くと、皆口を揃えて同じことを言います。(若くないけど、私も仲間入りした)

「働き方改革」という言葉があります。国が推奨する多様で柔軟な働き方や副業の奨励はありますが、公務員の場合、副業は法律で制限されており、容易にはできません。また、多くの自治体が財政難を理由に手当の削減や人員の増員を見送っており、その結果、職員の負担は増える一方です。皆さんの周りでも、メンタルの不調で休む職員が増えているのではないでしょうか。

さらに、定年延長という制度も普通退職者数を増やしているように感じます。(組織から早く離れてほしい人ほど、組織に留まろうとする傾向がありませんか?)この記事を読んでいる人の中にも、「うん、そうだよね」と思う人は多いと思います。

私たちの世代では、就職時に「定年退職は60歳」と想定していますので、国の都合で定年延長になったとしても、これは契約違反ではないかと考える人も多いのではないでしょうか。

定年延長制度は結局のところ、年金問題から生じたもので、人生100年時代に入った今、60歳での定年退職後に国は約40年間も年金を支払わなければならなくなります。

もともと年金制度は、定年退職後に10年ほど年金を受け取り、その後最後を迎えるというイメージでした。ですが、寿命が大幅に延びたことで今までの年金制度が維持できなくなってきたのです。定年延長はやむを得ない事態なのかもしれません、、、

しかし、「あと10年で定年だ」と思っていた人が「あと15年勤務だ」となった場合、今の仕事をそのまま続けられて嬉しいと感じる人はどのくらいいるのでしょうか?

定年延長で、60歳~65歳までの収入が現役(60歳)の年収より3割減、、これはどうなのでしょうか?

60歳を過ぎた年齢の人にそんな高額な給与を支給している職場がどの程度あるのでしょうか?

例えば、私の職場では50代にもなると年収は800万円前後になりますが、3割減だと約560万円です。

サラリーマンの平均年収は400万円台(男性だけで見ると500万台)ですから、これは誰がどう考えても「もらいすぎ」だと思うのは私だけでしょうか?

ちなみに正社員の年収中央値は400万円を切ります。(中央値とは、下から数えた中央の数値)

60歳以降の職員に、こんな高額な給与を支払う訳ですから「若手職員の給与は上がらなくなる」と思うのは、ごく普通のことで、そういう理由からも普通退職者の数が増えているのだと思います。

職員の中では、60歳以降の職員は「ただの老害」だと思ってる人も多いんです。(もちろん、そうじゃない職員もいますが)

60歳以上の職員のことより、若手職員の給与を増やしてあげないと普通退職者は増える一方だと感じます。

老後に向かって

普通退職の理由は様々です。「自分で事業を始めたいから」「より自分に合った職場を求めているから」「親の介護で仕事を辞める必要が出てきたから」といった、表向きの理由は人それぞれです。

しかし、個人的に感じることは、ほぼ全ての普通退職者が最終的には「嫌になっちゃったから」退職するのです。

そうでなければ、退職という選択をする必要はほとんどないはずです。

ここ数年、私が強く感じているのは、「逃げ道を作ることが仕事の中心になっている」ということです。

地位が上がれば上がるほど、責任は当然重くなりますが、「偉くなっても責任は取りたくない」と考える幹部職員が増えてくると、この傾向がますます増大していくように感じています。

そうは言っても、長い間家族を養ってこれたのは職場のお陰なので感謝はしています。

これまで多くの先輩、同僚、後輩に支えられて何とか勤務してこれました。

家族にも感謝しています。特に妻は、私が退職することにも反対しませんでした。(辞めてから、ずっとプラプラしてるとは思ってないでしょうから)

私には3人の息子がいますが、三男はまだ大学生です。退職すれば退職金も手に入り、多少の貯蓄もありますので、教育費の目途は立ちました。

長男、二男は、それぞれ家庭を持ち自立しており、私の父親としての役割は、ほぼ完了

職場でも自分が目標にしていた役職になり数年が経過、今以上の役職に興味はなく、モチベーションも維持できなくなってきた。

このまま60歳まで勤めると選択肢が「定年延長」か「再任用」しかなくなり自分も「老害」になる可能性が、、、

自分の中で、「これは潮時だ…」と感じました。

※潮時とは「終わり」という意味ではなく「なにかを行うのにちょうどよい時期」という意味です。

自分がいつまで生きられるかわかりませんし、将来的に「老害」になりたくないし。

ちょうど勤続35年で区切りもいいので、新たな道を模索し、老後に向けて歩んでいくことを決意しました。

人生一回きりですから、、、、

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、公務員でも実践可能な副業について書きたいと考えています。公務員は金融機関からの信用力も高いため、実際の経験をもとに記事を執筆していく予定です。





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