見出し画像

世界中から学生が集う街、Salamanca。

スペインのSalamanca(サラマンカ)という街をご存知でしょうか。
1988年に旧市街全体がユネスコ世界文化遺産として登録され、スペイン最古の大学や新旧2つの大聖堂、スペインで最も美しいと呼ばれるマヨール広場など、毎年多くの学生や観光客を惹きつける街です。

2021年6月末から1年間みっちりスペイン語を習得した、大好きで魅力的なSalamancaをご紹介します。

基本情報

  • 自治体:カステージャ・イ・レオン州(Castilla y Léon)

  • 県:サラマンカ

  • 面積:39.34km2 (沖縄県那覇市とほぼ同じ大きさ)

  • 標高:802m

  • 人口:14.5万人

  • 位置:首都Madridから北西に200km。マドリードからはバスで約3時間、更にはポルトガルまでも約3時間半の場所に位置します。

  • 交通:交通手段は自家用車、バイク、バス、タクシー(UberやCabify等の移動サービスについては、ドライバーがいないのか使用できません。)。市街地であれば徒歩での移動が便利です。


主要な見どころ

サラマンカ大学(La Universidad de Salamanca)


1218年に設立されたこの大学は、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、パリ大学と並び、ヨーロッパ最古の大学の一つとして数えられます。

現在サラマンカ大学の学則には“スペイン語の奨励、擁護そして普及”と記されているように、特に外国人向けのスペイン語教育に力を入れている大学で、日本人をはじめ毎年多くの学生がスペイン語を学びにこの街を訪れています。

マヨール広場(Plaza Mayor de Salamanca)

Salamancaの中心地に位置するマヨール広場。土色の石材は街全体でよく使用されている特徴的なものです。マヨール広場には市庁舎やレストラン、バー、観光インフォメーションなどが並び、朝から夜遅くまで活気に溢れた場所です。画像のように昼と夜とでは違った魅力を感じられるのも特徴です。
コロナ以前は広場の床が見えなくなる程、人で溢れていたとのこと。

マヨール広場とは日本語で「大きな広場」という意味で、スペインのほとんどの街に存在します。昔から街の人たちの憩いの場であった他、お祭りや闘牛、宗教儀式などにも用いられていました。

大聖堂(Catedral de Salamanca)

とても珍しいことにSalamancaには2つの大聖堂が存在します。旧大聖堂は12~14世紀に建てられたロマネスク様式とゴシック様式の建築物で、新大聖堂は16~18世紀に建造された後期ゴシック様式とバロック様式となっています。2つの大聖堂は中で繋がっているおり、内側からも歴史の変遷に思いを馳せることができます。

新大聖堂の柱をよく観察すると、宇宙飛行士やアイスクリームを食べる悪魔といった明らかに時代錯誤のモニュメントが施されています。
300年前の建築士らが未来を予測して彫刻した、という訳ではなく、1990年代の修復時に加えられたとされています。尚、歴史的建造物を修復する際に当時の装飾を加えるこの行為は修復士たちの伝統技法とのことです。

サン・エステバン修道院 (Convento de San Esteban )

コロンブスゆかりの場所でもあるサン・エステバン修道院。彼がサラマンカ大学で天文学や航海術を学んでいる際に、この修道院を滞在場所としていました。また当時のカスティージャ女王イザベル1世が、コロンブスのインド航海(後にアメリカ大陸を発見した航海)への支援可否を決める検討会が開かれたのもこの場所でした。

貝の家(Casa de las Conchas)

当時の貴族でサンティアゴ騎士団の一員であったロドリゴの邸宅として16世紀に建設されました。ゴシック様式の壁には妻への愛の印としてホタテ貝が飾られています(現代の感覚だと、壁一面にハートが施された家?)。その中の1つには宝石が隠されているという伝説があります。
また、貝の家の地下室はサラマンカ大学の教授や学生のお仕置き部屋としても使われたことがあるようです。

中には図書館も併設されており、勉強をする学生さんや読書をする住民の方々に人気の場所です。

小さな町に世界中から人が集まるSalamanca。
次の旅行先候補として、いかがでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?