見出し画像

夢の中であなたと共に

精神的に人と繋がれる人を尊敬する。私は人を心の底から愛した事がない。精神的に未熟だからか、この人のために人生を捧げようと思った事がない。だから結婚もしなくていい、むしろしてはいけないと思うしそこを理解してくれないと友人関係すら続かない。

「まだそう思える人と出会ってないだけだよ」

耳にタコが出来た台詞だ。人に人生を捧げたいと思った経験がある人が言う。そんな一時的な感情で人の人生観をやんわり小馬鹿にする大衆を私は鼻で笑う、こっそりと。地獄に巻き込もうとするなと。

生物学上、私は欠陥品だと自覚している。ジェンダー系でもなければ体のどこかに問題がある訳ではない。それなりに人並みでそれなりに生きていけるのに結婚の匂いがすればすぐに逃げ出した。

納得はしなくてもいい、ただ私と関わろうとする以上は理解してくれないと困る。なぜ結婚しないのか、本当の理由を人に話した事はないけれど理由を話さずとも結論だけ知ってくれたらいい。そこを詰め寄る輩は心配だ。お前は自分の心配だけしてろと。

以前、知人と元恋人達の誕生日の話になった。私は誰1人として誕生日を覚えていない。冷たい奴だなと言われればそれまでだが、脳が過去に固執している証拠だと感じた。過去は振り返らないと豪語してる人間ほどこういう事を意外と覚えていたりする。

人との信頼関係を築くのには時間がかかる。それでいて崩れるのは本当に一瞬だし、崩れ方も様々で「こんな終わり方ないよ」という事もある。

10年共に生き、4ヶ月で離婚した友人もいた。ネガティブ要素にばかり注目している訳ではないが、こういうパターンもあると失望は増す。


私は夢の中でしか繋がれない。現実では誰とも精神的に繋がってると思ってない。性悪説支持派なので相手がどんな悪どい事を考えてるのだろうと、その方向にしか意識がいかない。

生きていく上で人間関係をいい意味で楽しめない事は人生の喜びの多くを失ってるという自覚もある。生きていくのが辛い。辛いけど変えられない、これが私だから。


今夜も空想の誰かに思いを馳せ、夢の中で昂りながら刹那的な幸せを噛み締める。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?