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暑さとの戦い!Hong Kong 100 Ultra Marathon 2024 参戦レポート

Trail Storyレポーターの土田さんが、2024年1月20日〜21日に開催された「Hong Kong 100 Ultra Marathon」に出場。海外レースに初めて参戦した土田さん。香港ならではのレース環境に苦しみながら、フィニッシュをめざして前に進みます。

写真・文=土田正純

「Hong Kong 100 Ultra Marathon」は、
1月20日(土)〜21日(日)に、香港で開催されたウルトラトレイルレースです。

レースカテゴリーは、HK100(103km)、THE HALF(56km)、THE THIRD(33km)の3種目あり、私はHK100に参加してきました。

HK100の高低差表
HK100のチェックポイント


エントリーは8月半ばで、エントリー時に100HK$(≒約2000円)がかかります。サイトでは自動翻訳機能がありますので、比較的スムーズにエントリーできました。8月後半に結果通知がメールで届き、出場が確定しました。

コースレイアウトは、距離102.94km、 獲得標高5314m。制限時間30時間。
どんなコースかというと、序盤はロードがあったり、砂浜を走ったり、香港の山や海が見えたり、とても景色がきれいです。おもしろかったのは、コースの途中に牛がたくさんいて、日本のレースではなかなかない経験ができました。

朝8時に第1ウェーブでスタートしましたが、その時点からとにかく暑かったです。スタート時で既に20℃近くあって、寒い日本から参加している私は、なかなか暑さに適応できず、ずっと大粒の汗をかいていました。この暑さが一番の敵でした。

10km付近でウォーターエイド、最初のエイドが22km地点にありましたが、その時にはすでに脱水状態。足も攣りはじめ、水分不足は明らかでした。とにかく水分と塩分を摂り、回復に努めましたが、さらに気温が上がっていったので、汗が止まることはありませんでした。

「一歩進めば、一歩ゴールに近づく」
そんな気持ちで既に売り切れた足で前へと進みました。

エイドに到着すると、現地ボランティアの方々がとても優しく、フラスクに水を入れてくれ、手厚いサポートをしてくれました。

57kmのエイドでドロップバッグを取り、そこからは本格的な山岳パートでした。脹脛(ちょうけい)靭帯がパンパンで、既に走れない状況でしたが、次のエイドまでは止まらず歩き続けると決め、ただただフィニッシュ地点を目指しました。

そして、何とか完走することができました!

初めての海外レースで何とか完走したものの、香港の暑さは想像以上で、完全にやられてしまいました。

暑さの他にも、香港ならではのコースのキツさがありました。
「香港は階段地獄だ」と噂には聞いていましたが、まさにその通りでした! しかも、路面の石が大きくゴロゴロしていることや、階段の段差が高いので上り下りでの足へのダメージがきつかったです。

そんななかでも、大勢のボランティアの方々がレースを盛りあげていたり、エイドの飲食が充実していて補給が十分にできたりと、とても満足度の高いレースでした。

フライトスケジュールとの兼ね合いもありますが、金曜日に現地に着いて、前日受付をし、土曜日の朝にスタートで日曜日にゴールするので、最短3日あれば行ける手軽さも、参加しやすい大会だと思います。HK100、おすすめのレースです。

Hong Kong 100 Ultra Marathon
https://www.hk100-ultra.com/


【2024 Trail Story レポーター】
土田正純(大阪府出身、福岡県在住)

マラソン練習の一つとして行った山がとても気持ち良くて、トレイルランニングの魅力に取り憑かれました。
トレイルランはまだまだ日本人には馴染みが薄く、ハイカーさんとの共存が必要にも関わらず、一部のマナーの知らないトレイルランナーによって、山を走ることが悪いというイメージを持ってる方も少なくないと思います。

もっとマナーを知ってもらいたい。
もっと認知度を上げていきたい。
魅力だけでなく、怖さも同時に伝えていきたい。

アスファルトを走るマラソンとは違い、距離やサーフェスによって、履く靴も変わったり、補給食の中身を考えたり、持つギアも様々で、その選択によって、走る時の快適性が大きく変わります。準備段階でもたくさんの選択肢があり、それを考えるのもトレランの魅力の一つです。一人でも多くの方が、トレイルランニングのことを知ってもらい、一緒に走ることが出来れば幸いです。

好きなレース:
#信越五岳トレイルランニングレース
#LAKEBIWA100

海外レースの魅力も伝えていきたいです。

Trail Storyを一つのメディアにするべく、日々活動しています。応援よろしくお願いいたします。