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【HINOKO SAUNAができるまで vol.1】 全ての始まりは、フィンランドへのサウナ&デザイン旅!

今年4月に完成した東京都檜原村のキャンプ場『HINOKO TOKYO』に完成した『HINOKO SAUNA』。自らの手で火を起こしてサウナを燃やし、体が温まったら秋川の清流に飛び込む。余計なものは何もない、極上のサウナ体験ができる場所です。
ここが出来上がるまでにも様々な試行錯誤がありました!そこで、裏側&裏話をブログで紹介していきます!初回はSAUNAをつくるきっかけとなったフィンライドへの社員旅行を、櫻井雅之が紹介します!

サウナとデザインの聖地、フィンランドへ!

以前からHINOKO TOKYOでテントサウナイベントを楽しんでいた我々は、本場のサウナも体験したいよねという願望を叶えるべく2019年10月に北欧旅行を決行しました。

本業はインテリアデザイン。フィンランドといえばalvar aaltoでも有名なので、建築やプロダクトデザインにも触れながらサウナも満喫するという贅沢な旅行を計画。せっかくフィンランドにいくなら出来るだけ長く滞在したいものの、仕事との折り合いもあり日程は4泊6日で落ち着きました。

出発当日、メンバーはみんな、空港の待ち時間に電話やPC作業!THIS IS ワーケーション!電波が欲しい、、、電波をくれ〜!と飛行機の長旅中も課金してwifiをゲット!長旅も束の間、この後の楽しみの為にガッチリ仕事して作業を終わらせます。

ホテルに公衆浴場に、ハイクオリティのサウナを満喫!

約10時間のフライトを経てフィンランドに到着!まず目に飛び込んで来たのは空港に置いてあるデザイン家具達。さすが北欧、テンションが一気に上がります。

そして1泊目の宿であるヘルシンキのHotel St.george に向かいます。
せっかくなら勉強も兼ねて良い空間に滞在しようと、リサーチにリサーチを重ね選んだホテル。歴史的な建物をリノベーションしたクラシックな佇まいで、artekを始めとする北欧家具も堪能出来ます。

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Hotel St. Georgeの室内(左)とレストラン(右)

着いてまず行ったのはサウナ。さすが、サウナのデザインも素敵です!そしてボタンを押すとロウリュしてくれるシステムがかっこよく、ただただ雰囲気に圧倒!水風呂は一人がやっと入れる大きさで、しかも深いんです。立って入るイメージ、更にめちゃくちゃ冷たい。私は脚を入れた瞬間に諦めました(笑)

とりあえず3セットは楽しみ、初日から大満足な滑り出しです。

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Hotel St. Georgeのサウナ(左)と水風呂(左)

2日目は建築巡りからスタートし、その後新しく出来た『LOYLY(ロウリュ)』というサウナ施設へ。フィンランドの公衆浴場では男女が一緒に入れるサウナは少ないですが、ここはOK(もちろん水着着用)。サウナから上がった後も、水着のまま暖炉を囲んでビールが飲めるのが魅力。

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『LOYLY(ロウリュ)』(photo by Parametric Architecture)

ここでの一番の楽しみは、ウッドデッキから梯子で海に直接ドボン!という、なんともフィンランドらしい楽しみ方。蒸気式サウナだけでなく、薄暗い空間のスモークサウナもあり、炭鉱から出てきたみたいに真っ黒な人が出てきたと思ったら山口(笑)

そしてそのままバルト海へダイブ!!

ただ、この日(10月)のフィンランドの外気温は2℃!みんな一瞬で凍えました(笑)

絶頂のリラックスを迎えたサウナ体験

3日目はヘルシンキを後にして、車で1時間ほどいった郊外の海岸沿いにあるサウナ付きの宿をAir bnbで予約。さらにディープなサウナ体験を楽しめそうな予感...!

道中は森の中をグングン進み、山道をさらに深く入っていく。辺りには街灯すら見当たらない。めちゃくちゃ山奥だしすぐ目の前に鹿がいる(笑)すごい大自然感です。車を降りて少し進むと崖の下に小屋が見えてきました。ここだ!小屋の辺りは芝生と海が広がり皆のテンションも一気に上がりました。

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後半の宿はヘルシンキ郊外にある海辺の一軒家。

設備も完備され、ロケーション共に申し分ない!時間は無駄に出来ないので、さっそくサウナに火入れする班と買い出し班に分かれて準備スタート!

サウナ班は薪ストーブに火入れしてサウナ室の温度をガンガンに上げ始めます。冬のフィンランドということで温度も上がりにくく、サウナに入れるまでも時間がかかりそうです。

全てに時間はかかるものの、Air bnbでは一から全て自分たちでやることが、醍醐味のように感じていました。

BBQでごっつい肉を焼きながら、代わるがわるサウナに入る。肝心の水風呂は何かというと、小屋から岩場を歩いた20m先くらいの海。しかし今日も外気温2℃でさらに風もあり、海に届く頃には手も脚も出ない状態。小雨(なんなら雪)も散らつき、昨日のバルト海より体感冷たいかも、、、なので海は遠慮して芝生にダイブ&チル!それで十分なくらい気持ち良かったです....

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海を望むサウナ室(左) サウナ後は芝生ダイブ(中)夕食はBBQ(右)

この体験を日本でも....

夜も更けて、何セット入ったことだろう。
人里離れた場所で、一から自分たちで火を起こし、サウナの温度を管理する。設備は整っているけど、全てが至れり尽くせりではない

こんなにもプライベートな空間で、ただひたすら大自然の中で入るサウナが贅沢で、心身共に絶頂のリラックスでした。この感動はきっと忘れないでしょう...。

この時に放たれたJOJIの何気ない言葉。

「日本でもこんな体験ができたらなぁ〜」

シンプルな言葉だけど、確かにそう。きっとこの時全員が同じことを思ったと思う。こんな体験そうだよね、日本でもしたいよね。

「出来ないなら作っちゃう!?」

サウナだけでなく、メンバーみんなの心にも火を付けた瞬間でした。
自分たちが持っているキャンプ場に、同じ体験をできる場所を作れるのではと。

このAir bnbには2泊し、翌日は国立公園をハイキング、夜はまたサウナで、大自然をこれでもかというくらい満喫。

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自然の中でサウナを楽しむ。
サウナだけでなく、その前後の時間ものんびり過ごす。
設備はあるけど、至れり尽くせりじゃない...
フィンランドでの経験から、欲しい場所が見えてきました。
デザインとサウナ、どちらが合間なのか分からないけど、とりあえず気がつけば毎日サウナも入り、サウナ熱が更に高まった気持ちのまま日本に帰ってきたのでした。


▶︎そして帰国後、サウナ計画がスタートします。次回は、あの形にたどり着くまでの設計編をお届けします!


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全員での集合写真。本ブログの著者櫻井は左から4人目。
Writing:Masayuki Sakurai(TRAIL HEADS)
Editing:Shizuka Oikawa(TRAIL HEADS)


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