マインドフルネスと仏教
こんにちは。
久々の投稿になります。
みなさんは、マインドフルネスと仏教のかかわりについて考えたことがありますか？
わたしは、マインドフルネスは「特定の宗教色が背景にないこと」が特徴だと思っていました。
実際にわたしが今まで受けたマインドフルネスの講義の中で、各講師はダイアリーやポエムなど 色々なツールを使っていましたが、仏教が表に出てくることは、それまでは一切ありませんでした。
ところが、ブラウン大学の講師の講義が進めば進むほど、そこには矛盾があるように思えてきました。
講師の宿題はとにかく膨大で、インプットする資料を読めば読むほど、仏教はマインドフルネスにとって切り離せないもの、という考えが深まっていきました。
ここでは、なぜ切り離せないのか、わたしなりの解釈を記していこうと思います。
◆ジョン・カバット・ジン氏がマインドフルネスを創始したきっかけ
ある日のある禅の講義に感銘を受けたことがきっかけです。
彼は元々は分子生物学の博士で、ある日のある禅の講義に感銘を受け、仏教の修行法や教えを学び、西洋科学と融合させてマインドフルネス瞑想を創始しました。
ここで、はじめてわたしはマインドフルネスの起源は仏教の教えだということがわかりました。
◆マインドフルネスでは仏教の4つの真理を重要視している
1 一切皆苦 人生は思い通りにならない
2 諸行無常 全てはうつり変わるもの
3 諸法無我 全ては繋がりの中で変化している
4 涅槃静寂 仏教が目指す“さとり“
ジョン・カバット・ジン氏は、マインドフルネスの実践においては、仏教の上記真理を重要な考えとして提唱しています。
そういえば、マインドフルネスでは、瞑想のはじまりとおわりに“ティンシャ“の音色を使います。
“ティンシャ“はチベット密教では法要や儀式の時に、その場の空気を浄化する目的で使用される音色。
チベット密教は仏教の一派であることは確かです。
※念のため、耳にしことがない方のために、ティンシャの音色を添付します
音色にも仏教との関連性があることがわかりました。
◆やっと出会えた哲学博士 Bob Stahl
彼のリトリートを2021年の6月に受けました。
そこではじめて、マインドフルネスの講義の中で、仏教哲学を表立って使っている講師に出会いました。彼は瞑想前に仏教の創始者の“釈尊“の生い立ちから、教えを作った経緯まで説明しました。
その後、45分の瞑想に入るのですが、その時の自分の内側への入り方、深まり方はわたしが今までに経験したことがないくらいのものでした。
感極まってしまうくらい、深いところまで入れました。その時の感覚は言葉では言い表せないほどで、今でもその不思議な感覚を覚えています。“今“という瞬間だけに意識を集中させ、瞑想という贅沢な時間を持てている自分に、ただただ心から感謝している自分がそこにはいました。
彼のリトリートにおけるその出来事で、やっとマインドフルネスにおける仏教へのかかわり方がわかったような気がしました。
◆マインドフルネスにおける仏教へのかかわり方
マインドフルネスでは、「今ココに意識を集中させる」という一定の軸があるものの、そのやり方・実践の仕方は私たちに任されている、非常に自由度の高いメソッドです。
だからこそ、一定の決まりがないからこそ、狼狽えてしまう初心者の方もいるかもしれません。
ポージングの方法も決まりはなく、座禅を組む必要もなく、目も必要であればつぶる、椅子に座るもよし、といった感じです。
私たちが取り入れやすい方法でいいのです。
“ティンシャ“の音色が苦手であれば、無理して使う必要もなく、音色も無理して取り入れる必要はありません。
マインドフルネスでは私たちの心地良さを重視していきます。
なので、仏教哲学も抵抗があれば取り入れる必要はない、でもジョン・カバット・ジン氏は瞑想を深めるためには、仏教哲学は不可欠なツールだと言っています。
わたしも、マインドフルネス瞑想をより深めるために、Awareness（気づき）を内側に向けるには、仏教哲学の教えは不可欠だ、ということは上記に記述した通り、実際にBobのリトリートで体感しています。
その後は、国際仏教大学で仏教の講義を取ったりして、少しずつ仏教に関しても学びを深めていっています。
次回の投稿では、“釈尊“が仏教を創始した経緯や彼の生い立ちについて、わかりやすく記事にしていこうと思っています。
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