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3.ステップファミリーの苦悩


∞汝自身を知れ

ステップファミリーとは、多様な形態があり、家族概念や親子関係概念の広がりに伴って境界線は明確ではないが、少なくとも一人の親が、その親の生物学的な子(「実子」)でない子を含む家族をさす場合が一般的である。他の配偶者・パートナーの実子や養子にある子をもつ家族を含む。

引用元:wikipedia

僕が長男の”父親”になったのは、長男が4歳のときだった。当時、今より数段精神年齢の低かった僕は、それこそ名ばかりの”父親”だったと思う。名前を呼びながら走って寄ってきてくれる長男の姿を見て、好意を持ってもらった嬉しさと、のちに妻となる彼女が喜んでよかった、そういった短期的な感情が脳内を満たしていた。素直にこれを「幸せ」と表現できないあたりに自身の歪さ(いびつさ)を感じてしまう。

さて、脳からの伝達、指示、指令に混ざった幸せホルモンも手伝い、「なんとかなるっしょ」
と入籍、養子縁組を決めた。確かになんとかなる、は真理といえばそうだが、今当時の自分にアドバイスするとすれば、汝自身を知れ、この一言に尽きる。

汝自身を知れ
自分自身を理解するということは結局のところ他者をも理解するということである。普段の生活を送る中で自分が立ち向かうところの人間的性質の諸相を知るということ、たとえば、自身の習慣・道徳・気質を自覚し、自分がどれだけ怒りを抑制できるかを把握する、といったようなことを指しているものである。
また、この格言には神秘主義的な解釈もある。その場合、「汝自身」というのは「己の分をわきまえぬ自惚れ屋」を意味しているのではなく、自己の中の自我、つまり「我あり」という意識を意味している。

引用元:wikipedia

今も未来の自分からアドバイスされ続けているに違いないが、当時このwikipediaを読んでいたらまた少し別の未来が用意されていたかもしれない。念の為に書くが自身の選択に一切の後悔はない。ただ勢いと感情に任せた選択や行動は、歩む道のりが時にジェットコースターと化し、ハードランディングとならざるを得ず、復旧に莫大なコストを要することがある。ただし、それはこうして多くの方に表現できる貴重な体験へと昇華しうるものでもある。

入籍のきっかけは初夜で授かった彼女の妊娠だった。彼女は畳の上での出産を望み、四つん這いになって次男を出産した。
テレビなどで馬の出産シーンなどを見たことがないだろうか。生まれてくる赤子は膜のようなものに包まれ、母体の股からドサッと産み落とされるシーンを。
次男は膜のようなものに包まれ、四つん這いになった彼女の股からドサっと畳の上に産み落とされた。

続く


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