見出し画像

知識ゼロベースで始める、スキンケアのはなし。その1

こんばんは。とれいしーというただメイクとスキンケアが好きな人です。TwitterやInstagramもいいんだけど、オタクらしく映える写真より文章をつらつら書く方が得意なのでnoteを始めてみました。

Voceの連載でメンズスキンケアやメンズメイクをアラフォーサラリーマンの方が綴る記事を去年読んで、少し本当にスキンケアの楽しい(と私が感じている)ところを的確に文章化なさっていてそれそれ!と感動して。でもメイクとかスキンケアって、ネット上にいっぱい情報があるのに結構始めるときのハードルが高いなと思っているんです。

理由の一つは、情報が基礎的な知識を前提に語られているか、初心者が読むには詰め込まれた知識が多すぎるかどちらかの場合が多い、ということ。もう一つは直接店頭で見ても物が多くパッケージの情報も過多であるため、余計に訳が分からなくなるところ。

おそらく、最初って「こういう特徴のを買え」と言われるより、「この商品を買え」と言われた方が分かりやすい。なので、極力明確に商品名を示して、理由も簡潔に書くような記事を作ろうと思ってこれを書いています(リンクは張りますがアフィリエイトは付けていません。付いてないと思います。勝手についてたらごめん…)。

※もし私が考えるのよりいい商品や選び方をご存じでしたら、コメントを…と言えたら良かったんですが、自分で記事を書いてください。私は私がいいなと実際に使ったりテスターしたりして思ったものを紹介します。選び方や情報についても、最初から知識を詰め込むことを目的にした記事ではないので適宜裁量で割愛しています。

※2(承前)筆者は何らかの皮膚関係の資格保持者ではなく、この商品紹介も査読論文や特許などのエビデンスを元にしている訳ではありません。更に人によってどの成分が合う合わないは異なりますので、その点ご留意ください。


はじめに

さて、スキンケアを初めてやるぞ、という方へ。この記事は、家の方針や校則などで成人年齢付近まで全然スキンケアに触れてこなかった人向けです。更に、面倒くささが勝ると習慣化出来ないタイプの人向けでもあります。出来るだけ最低限の事前説明で済ませてオススメ紹介をしたいところですが、少しだけ。スキンケアの中には、大きく分けて三つの目的があります。

①今起こっている肌のトラブルを解決すること

②将来起こる肌のトラブルを未然に防ぐこと

③肌を最低限健康な状態からより自分の理想に近づけること

の三つです。おそらくスキンケアをしたことがない状態では、何らかの肌トラブルが発生している人も多いのではないでしょうか。ニキビとか、皮脂がすごいとか、ガサガサ皮が剥けるとか。なのでとりあえず①を目的としたときのオススメを今回は紹介しようと思います。理想の肌について考えるのは、スキンケアが習慣化出来た後でも遅くありません。なぜなら、①を目的としたスキンケアの中で自ずと分かっていく部分もあるからです。

そして、スキンケアの方針を決める上でまず最初に知るべきは、自分の肌の状態です。状態といっても、難しく考えすぎないでください。以下の項目がYesかNoかを知るだけでも今後に役立ちます。

・ニキビが季節関係なく出来やすいか

・夕方や夜になるとおでこや鼻のあたりがヌルヌル脂っぽくなるか

・夕方や夜になると肌がつっぱる感じやガサガサした感じになるか

・かゆみ、かぶれなどが季節関係なく出やすいか、アトピー体質か

大まかにコスメレビューアプリなどでは、「乾燥肌」「混合肌(乾燥している部分と皮脂が多い部分が両方存在する)」「脂性肌」という肌の油分量の多寡のパラメータでの分類、そこに加えて「ニキビ肌」「敏感肌」というトラブルの方向性での分類が使われます。どれに当てはまるかを知っていると選びやすくなるという訳ですね。デパートとかで肌診断してくれるところもありますが、スキンケアしたことないのにデパートのカウンター行けとか無理ゲーなので無理な話はしません。もちろん、肌は変化していくので、例えば花粉の季節は敏感肌になるよ、とか秋までは全然だけど冬だけ乾燥するよ、とかあると思います。年齢でも変わりますし。そういう変化に合わせてスキンケアを変えていく必要性は今後出てきます。ただ、それはまあ追々、その時期になってから考えてもいいんじゃないでしょうか。

さあ、前置きはここまでにして、選び方を説明していきましょう。


STEP1 トラブルが既にある場合

これは大前提ですが、ニキビがめっちゃある、顔中皮むけしすぎてピリピリする、みたいな場合はまず最初に皮膚科に行ってください。特に中学生や高校生のニキビはドラッグストアのニキビ肌向け化粧品ではなく皮膚科直行です。日常的でないトラブルを解決してくれるのは皮膚科であってドラッグストアでもデパートでもありません。皮膚科に行って薬をもらって、緊急事態を治してもらってからです。

もし男性で、皮膚科の待合室って女性多そうだし、向こうは気にしてないだろうけどどうも恥ずかしいなあ…という方がいたら「ヒゲ脱毛」「すね毛脱毛」なんかのワードと一緒に皮膚科を調べて、その中にニキビの施術があるか確認してみてください。以前私が訪れた男性脱毛をやっている都内某大手美容皮膚科は男女比4:6くらいだったので、おそらくちょっとは居心地の悪さが減るんじゃないかと思います。あとは駅ビル内か逆に超ローカル皮膚科なんかも狙い目です。ちなみに「皮膚科」「美容皮膚科」では目的や提供している施術が違ったりするので、「皮膚科」が併設のところを選ぶか施術内容を確認してくださいね。美容皮膚科は上で説明した②③が目的の施術ばかりの所もあります。


STEP2 汚れを取る

上でどんな肌かを大雑把に理解しましたが、その上でファーストアイテムを決めましょう。スキンケアの基本は、「汚れを取る」「保湿をする」の2ステップです。とりあえず最初は、洗顔料オールインワン保湿剤を買ってみてはどうでしょうか。勇気がある人やリッチな人はここでお高いものを選んでもいいですが、正直自分の肌に合うかどうかも分からないのに高いもの選びたくないじゃないですか?安かろう悪かろうなんて言葉がありますが、スキンケアの世界ではそんなにその言葉は通用しません。高いには相応の理由があったりしますが、安いものを買っても多くの場合マイナスではありません。

顔の油分がとても気になる人におすすめなのがロゼット洗顔パスタシリーズ。レトロな丸いパッケージのものもありますが、スキンケア習慣がつくまではどんな些細な面倒くささもやめる原因になるのでチューブタイプがおすすめです。リンク先は海泥スムースですが、関連商品にいろいろ種類があります。私は少し前までこのシリーズのガスールブライトを使っていました。クレイなので一応脂性肌向けとして紹介しておきます。

そんなにべたべたもしないしカサカサしすぎもしない、もしくは季節によって両方出る、なんて人におすすめはソフティモです。ホワイトと書いてありますが、割とさっぱり洗えるけどごわごわしない感じの洗顔料です。私はメイクを始めてから4年くらいずっとこれのクレンジングウォッシュを使っていました。KOSEなのでクオリティも確かだし、コスパが最高。日焼け止めもう塗ってるよって人はクレンジングの方を選んでくださいね。

それから鏡を見てぶつぶつ毛穴が詰まってるのが気になるよって人はビオレの洗顔ジェルおすすめです。ドラッグストアで売ってるのはもう少し小さいサイズのやつです。乾燥肌向けと脂性肌向けがあります。うまく使えばお肌が柔らかくなって次に塗るものが入りやすくなります。人によっては刺激が少し強いかもしれない。

あとはもっちりあわあわが好きなら「パーフェクトホイップ」を洗顔ネットで泡立てたり「ビフェスタ」の泡洗顔、すぐ真っ赤になったりヒリヒリする敏感肌の人は「キュレル」あたりがおすすめです。私は今ビフェスタ使ってますが、缶から泡で出るからもっちもちで摩擦レスだし、一回分がほんの少しなのでコスパよさげ。

逆に最初避けた方がいいのは、スース―するやつとかスクラブ入りとかの、男性向けに多い全ての油分を取りつくしたり摩擦がやばいタイプのやつです。あまり皮脂を取り過ぎると、肌が「おっ足りないんやな!?」と誤認して余計出るらしい…とにかく、朝晩の二回さっぱりしすぎない洗顔料で洗う習慣をつけるというところから始めるとよいと思います。さっぱりするために洗うんじゃん?というのはその通りなんですけど、適度に汚れを取れるものにとどめておきましょう。最初だし。


STEP3 肌を潤す

さて汚れを取ったので次は保湿ですが、まあ最初はオールインワンアイテムから始めてもいいんじゃないでしょうか。オールインワンとは言葉通りスキンケアのすべてのステップが一個で済むよ!というコンセプトのもので、お察しの通り器用貧乏です。でも一個で済むから楽なんですよ。とりあえず今はスキンケアの習慣をつける方が大事なので、これを使ってみてなんか違うな?って思ったら変えたり足したりしていくのがおすすめです。私も最初はオールインワンでした。

プチプラでも保湿力の高さを求めたい人にはなめらか本舗。このブランド、数年前は割と国内では地味ながら海外人気が強くてお土産にピックアップされたりパチモンが作られたりという感じだった覚えがあります。ここ二年くらいで国内からもプチプラなのにすごく良い!と評価されるアイテムがいくつも増えました。全体的に値段の割に保湿力が高いアイテムが多め。この「SANA」というブランドは聞き覚えが無い人もいるかもしれませんが、ドラッグストアスキンケアの中でも高価格帯のトラブル肌向けブランド「NOV」や色味が絶妙なプチプラコスメ「excel」と同じノエビアグループに属する会社なので、クオリティにも信頼がおけますね。

それから、平均的に良い感じのオールインワンジェルがちふれのもの。極端にサッパリでも高保湿でもないですが、安定して割とどこでも売ってるし必要十分な保湿という印象です。まずはこれからというのもアリかも。美白バージョンもあります。

さっぱり水分感が強いのがお好みなら、アクアレーベルのホワイト。ホワイトという名前通り美白とかシミ改善とかしたい人向けですが、それを抜きにしても軽やかで感触がいいです。夏場におすすめ。

あとは「極潤」とか「LITS」とか。あとドラッグストアじゃないけど男女問わず買いやすい「無印良品」とかね。これはドラッグストアでスキンケアアイテムを選ぶときのTIPSなんですが、基本的に大きなメーカーのものを選んでおくとハズレが無いです。裏の販売元見て資生堂とかコーセーとか書いてあるやつ。研究開発力が高いと無条件に考えていいらしいです。もちろん小規模でもこの分野だけは負けない!というメーカーもありますが、そこを見分けるのは初心者じゃなくなってからでいいかなと。


STEP4 日差しから守る

習慣化すべきは2ステップと言ったな。あれは嘘だ。嘘ではないんですけど、是非付けておくべき習慣がもう一つあります。日焼け止めです。汚れの除去・保湿・UV対策の3つに勝るスキンケアはないと思う。日焼け止め嫌いですか?めちゃくちゃ分かるよ。なんか肌の上で突っ張る感じとか、あぶらっぽさとか、白くなるのとか嫌ですよね。私は大学に入るまで炎天下でスポーツしたり海外旅行行ったり以外では日焼け止めほぼ塗ってませんでした。でも今は結構付けてる時の気持ち悪さがない日焼け止めがいっぱい売ってるんですよ。もし美白になりたい!と思わなくても必須アイテム。日焼けは炎症なので肌が敏感になるし、将来シワとかシミとかにつながるので絶対習慣にしちゃいましょう。

簡単にドラッグストアでどれ買ってもいいんですが、あんまり付けてないような感覚なのは「ウォータリー」「みずみずしい」と謳われていたり、商品名に「ジェル」「エッセンス」とか書いてあるやつです。付けてる感強くて白くなるのはミルクに多め。ですがミルクの方が日焼け止めとしての力は強い事が多いです。あとは自分の生活スタイルや好み(スポーツする?石鹸落ちがいい?色の有無は?)で選んでください。なんとかフリーみたいなのを謳っているやつもありますが、例えば海外の日焼け止め成分に制限があるビーチに頻繁に行く方とか肌がその物質で確実に荒れると分かっている方以外は気にしなくてOKです。

ちなみに書いてあるSPF50++みたいな表示は大きければ大きいだけ日焼け止め性能が高いとざっくり覚えておけばとりあえずは大丈夫。外にでる日の普段使いならSPF30くらい以上が目安らしいです。オーストラリア行くよ!とかビーチで一日遊ぶよ!って日はもっと強いのを選ぶとか調節しましょう。本当は一日ひきこもる日も日焼け止めは付けた方がいいです。

まあ好みとかどの程度カットしたいかで自由に選んでね!という感じですが、あえてオススメを挙げるならロート製薬のスキンアクアとか。名前の通り質感が軽くてしかもコスパがいい。若干膜感はあるけど…

あとはコーセーのサンカットUVの金色のやつとか。これすごくコスパもいいし軽いし伸びも良いのでオススメ。あまりレビューは良くないですが、スキンケア感覚で全身に伸ばせるので私は結構好きです。

あとビオレのアクアリッチ。ビオレはそんなにハズレがなく色々な需要に合うものが揃っているので、とりあえずビオレの中から選ぶとかでもいいと思います。夏場用で少し予算を上げられるならスポーツする人向けのアスリズムも汗に強くておすすめ。

実はビオレUVに日焼け止め嫌いにすっごくおすすめの、マジで化粧水みたいに軽くて>>無<<って感じのがあったんですけど去年のマツキヨ限定品だったんですよね。あれ普段から売ってくれないかなあ…

逆に初心者に絶対におすすめしないのは色付いてるやつ。トーンアップ!色白見え!とか書いてるようなのです。美白になりたい!が原動力でスキンケア始めるとここで引っ掛かりがちなので強調しておきます。肌の色を明るく見せるために紫色とか緑色が付いてる物がよく売ってるんだけど、日焼け止めとして適切な量塗ると真っ白になっちゃったりして実はかえって使いにくいのです。

この話のついでに書いておくと、日焼け止めをしっかり機能させるには、メーカー側の指定する適切な量を塗る必要があります。顔全体でさくらんぼ一個分、とかそういう感じで。それより少ないと書いてあるSPFの値分の効果は発揮されないので、きちんと指定された通りに使いましょう。これはつまり、ケチらず使える値段のやつを買おうという事です。例えばアリーとかアネッサなんかはドラッグストアで買える中でも有名ですが、パッケージに書いてある一回分の量と値段を見比べて「えっ高い!」と感じるなら素直にもっと安いヤツを規定量使った方がいいです。ついでに言うと日焼け止めって割と技術力の差が出やすい所でもあるので、安いものの中から選ぶとしても大手メーカーのを選んでおく方がいいです。

それから、日焼け止めは本当は数時間おきに塗りなおす必要があります。面倒臭い?うん。私もそう思う。とりあえず朝一回塗る習慣をまず最初に付けましょう。塗りなおしの面倒くささに負けて日焼け止め自体が嫌いになったら元も子もないので。


おわりに

ここまで4つのステップで「最低限習慣化した方がいいもの」をご紹介しました。とりあえずこのステップから一つずつ買ってみて朝晩(日焼け止めは朝だけ)付ける習慣付けをしてみてはどうでしょうか。その過程で、例えば「朝はもう少しサッパリしたいな」とか「オールインワンジェルだけでは肌が突っ張るな」とか感じたらアイテムを足したり変える事を検討してみるといいでしょう。そういう方向けのその2も近々公開しようと思っています。

今回は「ずぼら向けチュートリアルを書きたい」という動機で書き始めたので、文体での離脱が起きにくいように出来るだけうだうだした所はカットしたり丁寧に書いてみたりしました。もう少し独り言じみた記事も上げていければと思っています。ではまた次の記事でお会いしましょう。



初心者に有益な情報はありませんが、使ってるスキンケアやコスメの話をするTwitterとInstagramがあります。
Twitter: https://twitter.com/tracy_in_pink           Instagram: https://www.instagram.com/tracy_in_pink/




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?