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人は苦悩する存在

先月、『おやすみプンプン』という漫画を読んだ。

このマンガは「プンプン」という主人公が小学生から青年になるまでを描いた作品なのだが、
私は高校生の主人公とその母によってストーリーが展開される6、7巻がとても好みだった。
キャラクターのセリフも心に刺さるものがあった。
『苦悩』をテーマにいくつかセリフを紹介したい。


人は変わります。いつか年をとるし、環境も変わります。
人の生き方に答えなんてなくてもいいと思うんです。

たったひとつの答えに満足してしまうよりも、答えを求めて悩み苦しんでいるほうが、ずっとずっと真剣に生きてるんじゃないかって、そんな気がします。

『おやすみプンプン』6巻より

考えるんだ。そして悩め!!そうやって自分の意思で選択するんだ。たとえ何もわからなかったとしても、わかろうと前に進んでいる限り、かろうじて自分は自分でいられるんだ。

『おやすみプンプン』7巻より


生きることに悩みはつきものだ。

昨今、悩みを解決するためのハウツー本やサイトは大量に存在している。
たしかにそこに載っている解決法、例えば、『自分の課題と相手の課題とを分けて考える』だったり『一つのことに没頭する』だったりは、ある時点では悩みを解決する糸口になるかもしれない。

ただ、人間は全ての悩みに対してそう簡単に割り切ることは出来ないし、何か悩みを解消したとしても、またすぐ新しい悩みが生まれてきてしまう。

人間は本質的に苦悩する存在である。

だからこそ、悩みをすべて無くさなければならないと考えるより、悩みを悩みとしてそのまま受け入れていくことが大事なのだろう。
苦悩は自身と向き合うきっかけであり、自分を動かす原動力になる重要な要素なのだ。

そして悩みながらも何かに懸命に取り組み続ける人は、他の誰かの目標や希望を与える存在になる。

現在、私も進路や将来のこと、自身の生活のことなど、大きなものから小さなことまで悩みが絶えないが、その一つ一つを引き受けて日々を過ごしていきたい、
読んでいてそんな気持ちになった。

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