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ウィークエンドけそ(第34回/2021.4.11号)

くずざんぽー、けそです!
今週も、勝手にやってるテキストラジオ、『ウィークエンドけそ』のお時間がやってまいりました(…と言いながら、ぎりぎり日曜日、深夜の投稿です…)。
皆さんは、どちらで、いかがお過ごしでしょうか?

私は最近、急に「子供の時やってた遊び、もう1回やりたい…」という気持ちに駆られております。
これはおそらく、がまくんとかえるくんの「アーノルド・ローベル展」と、同時開催の「エリック・カール 遊ぶための本展」に行って、たくさん絵本を見たのがきっかけです。あと、前につづ井さんが「友達と女児ごっこして粘土で食べ物つくった」というようなことをツイートしていたのにも影響を受けていると思われます。

特にやりたいのが、カラフルな粘土、プレイ・ドー…!

実家にあったのはこれとまったく一緒のではなかったんですが、心太みたいに粘土を押し出す道具は、何かしらあったと記憶しております。それが、いたく快感だったんですよね…。この粘土独特のにおいと色も、好きでした。

しかし、物を減らそうとしてる身・ギリギリの金銭で生活している身では買えない…!
もう少し先の未来に、実施することとしよう!(やりたい気持ちは捨てない)

さて、この番組では、今週けそがビビビと来た、SNSの話題・ラジオで聴いたもの・YouTubeで観たもの等の中から、特に皆さんにお伝えしたいものを紹介していきます。

それでは、今週の最初の部門!

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発達障害かどうか、「白黒つける」よりも大切だと思うこと

少し前に、このツイートが話題になってました。

ツイートされた方はADHDの方で、「障害の特性で自分が苦手なことってあるけど、環境を整えることでもう少し生きやすくならないか?」と考えて、工夫してきた内容を紹介してました。

でも…、このつぶやきやそれについてるコメントには、「これができる人はADHDじゃないでしょ」というような「『本物の発達障害』かどうかをジャッジするような意見」が結構ついていたんですよね。


これを読んでいろいろ思い出すことがあり…、最近読んだ発達障害についての本とマンガについての情報も皆さんとシェアしたかったので、今日はそんな話をしていきたいと思います。

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私が以前働いていた職場で、隣の部署に「もしかしたら、発達障害を持ってるのかもしれない…?」と感じる方がいました。その方は、「この日までに送ってね」と言われたメールを指定日の後に送ることが多く、そのたびに先輩や上司に怒られていました(毎回怒られているので、私の部署でもそれが聞こえました…)。

(ちなみに私が「発達障害かもしれない?」と思ったのは、以前発達障害を持つ人と付き合っていたときにその人から聞いた話や、発達障害に関するセミナーに参加したとき聞いた話と重なる部分を感じたからです)

ある時、その方と同じ部署の方に「どう伝えたら、スケジュールを守って働いてもらえるようになるでしょうかねぇ…?」とふんわり相談されたので、「毎回注意されても変わらないとすると、もしかすると発達障害をお持ちだという可能性もあるのかもしれないですね…。発達障害を持っている方が、どういう風に工夫しているのか、参考にしてみるといいのかも」等と話したんですが。

なんだかあんまり、真面目に聞いてもらえなかったんですよね…。

たぶん相手の方に、「この人、他人が『障害を持っているかも』っていきなり言い出して、失礼じゃない?」と思われて、ぎょっとされたんだと思います。

私はそのことを、退職したあとも時々思い出します。
どうにか、もう少しうまく伝える方法はなかっただろうか、と。

私は専門家ではないので、誰かが発達障害を持っているかそうじゃないかって判断することはもちろんできません。でも、別に判断をしたかったわけじゃありません(専門家に判断してほしいかどうかを決めるのは、周りの人じゃなくてご本人だと思います)。発達障害だったとしてもそうじゃなかったとしても、今現実に困っていること・うまくいかないことがあって、それに対して「気を付ける」という対処法だけでは状況が変わらないのなら、同じことで困っている人の経験からヒントを得たほうがいいと思ったのです。

最近こちら(↓)のマンガを読んでいて、またこのことを思い出しました。

片付けや集中すること、集団で行動するのが極端に苦手だと感じながら人生を送ってきた漫画家のカレー沢薰さんが、担当編集者に「それって発達障害なんじゃないですか?一回検査を受けてみるのはどうですか?」と言われてクリニックに行く様子を描いた、コミックエッセイです。

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(以上3枚、『なおりはしないが、ましになる』の1巻より引用)

最後に引用したページ、先生の台詞には、こうあります。

「こんなことで悩んでいるのは自分だけだと思ってないですか?」
〔中略〕
「そんなことはなくて、たとえ発達障害じゃなくても同じようなことで『困っている』人はたくさんいるんです」
「だから障害じゃなくて『困りごと』って言うの」

カレー沢さんの作品ではその後検査を受けることになるのですが(そのあとの話も面白く、個人の方の具体的な体験が読めるのでとってもおすすめの作品です!)、私は、検査を受けて障害の有無をはっきりさせることだけが正解だとは思っていません。

もちろん、検査を受けて自分が発達障害だと知ることで、生きやすくなる人もいると思います(薬を飲んで集中しやすくなったり、障害者としての枠で仕事を探すことで働きやすくなったり)。
でも、検査を受けた結果「発達障害じゃない」と判断されたら「障害じゃないなら、この生きづらさをどうしたらいいの?」と悩みを深くしてしまう人もいると思います。検査を受けて発達障害だと確定したら、それが受け入れられず苦しくなってしまう人もいるかも。

だから検査は受けずに「どうしたら自分は(あるいはあの人は)もっと、苦手と付き合いながらなんとかやっていけるだろう?」って、行動とか環境を変えてみるのも、手だと思うんです。『困りごと』ベースで考える、ってことですね。

その手助けになりそうな本が、こちら(↓)です。

お金、うつ、習慣、設備、服、食事、人間関係……発達障害当事者が自らの壮大な失敗談と共に語る「普通じゃないけど使える」ハックが満載! 発達障害ではなくても、生きづらさを感じている人、忙し過ぎる人、うつの人などにも役立つ内容です。「なんだか人生がうまくいかない」と思ったら読む世界一意識の低い自己啓発書。
(Amazonの『発達障害サバイバルガイド――「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』紹介文より引用)

私は、自分自身が「『あたりまえ』がやれない」と思って買うことにしたのですが、「苦手なことを無理にがんばるんじゃなくて、環境を変えよう!」って姿勢に、すごく力をもらう本でした。「世界一意識の低い」って書いているとおり、根性で乗り切ろうとするんじゃない。自分が何ができて何ができないのかを知って、冷静かつ現実的に、環境とか行動を変えていく本。

例えば、以下のような内容が書いてあります。
・メモした紙をなくしてしまう人は、でっかいホワイトボードをメモにしよう。情報が一元化できるし、忘れちゃいけない処理すべき紙は貼っておくだけでいいし、いつでも目に入る。
・「スタートコスト(やるべきことに取り掛かるためのハードル)」を極限まで下げるよう、工夫しよう。例えば書きかけのワードファイルは開きっぱなしにしておけば、「書くワードファイルを探す」ステップを省略できる。

書いてある内容そのものも面白かったのですが、「苦手なことに対して取り組み方とか環境を変える」例がたくさん知れたこと、「ライフハックって自分を追い込むためのものじゃない、幸せになるためのものだ」ってことなど、気持ちを楽にしてくれる言葉を読めたことが、特によかったです。

本の中で紹介されているライフハックの中で私が一番感銘を受けたのは、
平日に処理しきれなかったことを片付けるためじゃない、ただただ心身を休める『完全な休日』を作ろう、って話だったのですが、これはネットでも読めるので、リンクを貼っておきます。

頭の中が忙しい人(私もそうです)ほど、終わってないこと・やらなきゃいけないことが気になって、でもできなくて、結局あんまり休まらないまま休日が終わってしまいがちだと思うのです。実際に『完全な休日』をつくるのってとっても難しいですが、頭の片隅にその重要性を置いておくだけで、意識が違ってくると思うんですよね…。

もしよかったら、読んでみてください。

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続いては

ウィークエンドミュージック

のコーナー。

アフリカはコンゴのバンド、Fulu Mizikiの演奏です。
どうやら廃材を楽器にしているようです。

めちゃくちゃかっこいい!!!打楽器やりたいなー。

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続いての部門!

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夜は冷えるから、レンジで熱燗だ!

日々マンガを読みまくっている私。

マンガアプリで無料で読めるとこまで読んでいるマンガっていうのも結構ありまして(大富豪になったら購入したるんじゃい…!)、お酒が好きな独身女性を描いたマンガ『酒と恋には酔って然るべき』もその一つです。

その中で、「カップ酒を電子レンジで温めると、家で簡単に熱燗が楽しめる」という情報を得ました。

恋人が「お酒買って帰るけど、けそちゃんも何か飲む?」と聞いてくれたとき、「カップ酒をお願いします!」と頼んで、家で温めてみたら…これがまーあ、まだ冷やしたビールをぐびぐび飲むには早い今の時期に、ちょうどよかった!「お酒は飲みたいけど、冷たいものは体冷やしちゃうからな…」って思ってる方、こちら、とってもおすすめですよ~。

『酒と恋には…』、第一話は(↓)から試し読みできるので、気になった方はこちらもぜひぜひ。

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最後の部門!

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見てるだけで切なく、きゅんとしちゃいます。

昔、「使わなくなったランドセル、とっておきたいけど場所を取る…から、小さいキーホルダーに作り替えて、思い出だけとっておく」というサービスを見たことがあるんですが、布だとよりチャレンジしやすいですね!

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今週の『ウィークエンドけそ』、いかがでしたでしょうか?

この番組では、皆様からけそへの、褒め言葉・人生相談・質問をお受けしております。

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東京はすっかり春。半分初夏。でも、夜はまだ冷えますね。温かくされて過ごしてくださいね!

それでは、また来週~!



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