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エル・ドラード

今日は、舞城王太郎さんの『ビッチマグネット』の中の言葉を紹介します。

でも違うんだよ友徳よ。 正論ってのは他人を正すためにあるんじゃないんだよ。正論ってのはあくまでも自分っていう潜水艦の周囲の状況を確かめるために発信するソナーなんだよ。自分が正しいと感じる、信じる意見をポーンと打って、返ってくる反響で地形を調べるのだ。ソナーで道が拓けるわけじゃない。

正論を語られるのが嫌いだ。
「その道を歩かないあんたは間違ってるよ」の裏返し、だから。

正論を語る人の気持ちは、私にもわかる。「間違っている」と他人を断罪するときだけ、自分がまっとうだと思えるからでしょう?

正しいものは星の数ほどあって、
だからほんとは一つもないって、
今ならわかるのに。

なんでこんなに、
間違えたくないんだろう。
正しいって、思われたいんだろう。


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