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日本の接客は神。

日本の接客。
「お客様は神様」精神が根付いているからか、世界でもトップレベルで神対応なんじゃないかと思う時がある。

もちろん世界で・・・と言いながら全世界を知ってるわけでは全然ないけれど。
居住していた東南アジアと南米の国と比べて、感動したことがたくさんあるので、今日はいくつかご紹介したいと思う。

陳列棚の配置がほぼ把握されている

ドラッグストアやスーパーで買い物をするとき。
店員さんに「小麦粉はどこにありますか?」などと質問すると、ほぼ100%正確な位置を教えてもらえる。
店舗だけではない。イオンなど階数が多い店舗でも、「何階のどのへんにあります。」と、割と正確に返ってきたりする。

これが、帰国当初は衝撃だった。
東南アジアに住んでいた時。同じように1階の売り場のお姉さんに質問したことがある。
「あぁ、それなら3階にあるわ。」と店員さん。
3階に向かい探しても見つからないので、3階で聞く。
「あぁ、確か2階にあると思うわよ。」
2階に向かう。2階で聞く。
「1階よ!」
なんて、店舗内をたらいまわしにされ結局振出しに戻る・・・なんてことがざらに起こる。

わからないなら、自信満々に答えないでほしいものだ。

接客中は常に仕事モード

アパレルショップなどに入ると、話しかけてくる店員さん。
それ以外も、周りに目を配って「いらっしゃいませー」と声をかけたり、商品をきれいに並べなおしていたり。

当たり前の光景のように見えるが、向こうでは少し違った。
店員同士で談笑をしたり、BGMに合わせて突然踊りだしたりする店員さんもいた。

そして、衝撃だったのがあるアパレルショップに入った時のこと。
小さい店舗で、中には若い女性の店員さんが一人。

レジの椅子から、くぐもった声で「いらっしゃいませー」と声を掛けられる。
何をしているのかと思いきや・・・
なんとレジの椅子に座って、フライドチキンとご飯を食べていた。

もう一度言う。
彼女は接客中である。
人手が足りなくて、昼休みが取れなかったのかも?
でもそれにしてもサンドイッチとかもっと食べやすいものはなかったのだろうか。。笑
わざわざ手で持って食べる、油ベタベタになる骨付きチキンをチョイスしなくても。
そして堂々と口に入ったまま、くぐもった声で「いらっしゃいませー」である。
そして私たちが店内を物色してる間、無言でチキンを食べ続けるお姉さん。
出るときに「Thank you」とこちらから声をかけると、チキンを片手に、笑顔で「また来てね~」と手を振ってくれた。


接客が丁寧

例えばスーパーのレジ。

日本では当たり前のように立ったままレジ打ちをし、客が来るたびに丁寧にお辞儀をし、敬語でもてなしてくれる。
あっちでは、レジ打ちは椅子に座っていた。(しかも少し高めの丸椅子にドーンと座ってて、客より態度がでかかったりする笑)

そしてレジは台が少し奥に向かって下り坂になっており、台の先には袋詰め担当のお兄さんたちが待機している。ピッとレジ打ちをした後、そのお兄さんめがけてシューっと下り坂に商品を滑らす(転がす?)のだ。
瓶などの割れ物も、容赦なくゴロゴローっと滑っていく。何度ハラハラしたことか。

日本は清算済みのカゴに詰めなおしてくれるけど、軽いものが上ーとか、乗せる順番も決まってたりして。
あれは正直、海外で類を見ないぐらいめちゃくちゃ丁寧な作業だと思っている。
感謝。


物の説明が丁寧すぎる

これは接客とは少し話が変わってしまうが。。。

日本のパッケージは、類を見ないぐらい丁寧に作られていると思う。
例えばお菓子などの箱。
必ずと言っていいほど、開け口が用意されてる。

こんな感じのペリペリとか小さな溝とか矢印とか、そういうもの


これは意外にも、当たり前じゃなかったりする。
めちゃくちゃ開けにくい箱とか、どうやって開けるのが正解かわからない袋ばかり。
日本は、すべて客が開けやすいように、使いやすいように指示されており、その上、開けた後に保存しやすいように写真のように差込口がついていたり
食べるときにこうするといいよ!なんて提案がされていたり。
「開ける際に手を切らないようご注意ください」なんて、開けるときの注意点まで書いてあったりする。

どんだけ丁寧なの。どんだけ優しいの。
帰国当初はこんな小さなことまですべてに感動しまくっていた。

まとめ

と、いろいろと書き綴ってきたが、日本の接客に慣れていると、海外でびっくりすることが多々あると思う。
日本の接客はとてもとても丁寧。
だがそれは。そうなったのは、「お客様は神様」という精神が根強く残ってるのが大きいのでは。
そして、それが客側にも少なからず浸透してる部分があって・・・その分小さなことでのクレームが出やすい、それに対して誠実に対応してきた結果。なのかな?とも感じる。

「書いてなかったから、指を切っちゃったよ!どうしてくれるんだ!」みたいなクレームが来たら、「指を切らないようにご注意ください」と、書かざるを得ないのかな。と。
そう思うと、もう少しおおらかでいたいものだなぁと感じてしまう。


日本も、客と店は対等な立場だということをちゃんと意識して、丁寧に接してもらうのが当たり前ではなく、感謝の気持ちを忘れずにいれたらいいなと常々感じている。



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