同調圧力を感じながら進路決定しないといけない私たち
スウェーデン留学を決めたとき。
自分は他の大学を4年で卒業する友達とは違う道を行くんだという「覚悟」をした。いい意味で道が逸れていって今に至ることは、よかったと思っている。
しかし、そもそもなんであの時のぼくは「覚悟」をしなきゃいけなかったのだろうか。「覚悟」という表現があうくらいに、腹をくくった思いでいたことは事実だ。
おそらく、何かしらの同調圧力を感じていたんだろう。日本では伝統的な子どもが大人になる「移行期」が崩壊したと言われるが、それでも未だに生き方が多様になったようには思えない。
あまりに長く続いた終身雇用、企業村社会、年功序列が作り上げた日本独特の人生のロードマップという「社会規範」があのときのぼくに「覚悟」をさせた。
人生を決めるのに、この妙な同調圧力が外敵である必要はないのではないだろうか。
人が自分に正直のまま生きやすい社会になることを願って。
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