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~PINK デビュー30周年企画~「PINK BOX」全曲クロスレビュー(6):remixアルバム「FINAL MIX」

 オリジナルの5枚のレビューを終えて既にやり終えた感が漂っているものの、「PINK BOX」はまだ2枚残されています。その1つがremix集を集めた「FINAL MIX」です。リリース時期は「CYBER」と「RED & BLUE」の間ということで、既にバンドとしての使命を終えた1988年。いわゆる集大成的なリリースでした。個人的にはオリジナル至上主義なところがありますのでremixは余り好きではないのですが、80年代当時はまだ原曲を生かして音響を工夫したremixが多く、まだ許される部分もありました。本作もその例に漏れず、原曲の魅力を生かそうという努力は見える好作品であると思っています。
 それでは、本日は「FINAL MIX」のクロスレビューです。どうぞお楽しみください。


◆「FINAL MIX」

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〜オープニング〜

@tpopsreryo:
PINK BOXレビュー企画。オリジナル作品は終了で残り2枚。今日は唯一のリミックス盤「FINAL MIX」です。今から始めますよ!

@junnovi:
とうとうここまで来たねぇ。殆ど時間を感じなかったんだけど、「CYBER」をやっている頃は、心が折れそうでしたw

@tpopsreryo:
「CYBER」は収録時間も長い上にテイストがいろいろと違いますからねw 気持ちは良くわかります。まあアレがあったからこそ、その後の「RED & BLUE」の再発見もあるわけで。

@junnovi:
アルバム全体の総括というか7枚(6枚?)の振り返りをすることになったので、その時に書きたいけれど、我慢が出来ないから書くわ。この1週間、「RED & BLUE」10回以上聴いてしまったよ!ギャー。しかも「水の絆」から「Earth Fall」は特に集中的に!w

@tpopsreryo:
今日も噛み合ってないw 10回以上!完全にハマってるじゃないですか。でもまあそれもうなずけるほどの良曲ぞろいだからねえ。

@junnovi:
ホントにw 噛み合っていない原因は、専ら私があちこち思いつきにレスを付けるからだって判ってるんだけど、こうやってセンセとやり始めたら、あれこれ考えが出てきて、書かずには居れない。めんどくさい子なのは昔からですw 知ってるもんね、センセはイヤというほど!w
あのアルバムはホントに悲運な作品だよ~。あれほど正当に評価されてないアルバムもないと思うわ。でもええねん。人が何と言おうと私は私なりの見解を持つに至ったから! スプレンディド!w

@tpopsreryo:
さて、今日もjunnoviさんとのコラボで始めるわけですが、「FINAL MIX」。オリジナルでだいぶ燃え尽きた感があったのでかなり消化試合的な気持ちになっているのですが、ここは気を取り直していきましょう。

@junnovi:
いやいや、大丈夫ですよ。なんせ「PSYCHO-DELICIOUS」と同じくらい、というかそれ以上に聴いてきたかもしれないアルバムだからw こっち聴きすぎてオリジナルを聴くと違和感を覚えてしまう私です。というわけで今晩もヨロシクです!
こうやって6枚の当時発売されたアルバムを集中して通して振り返ることによって、アルバムとアルバムの間の時間を飛び越してPINKというバンドの音楽的歴史を鳥瞰できて、PINK BOXという一括りの作品としての文脈が今回新たに生じているのを感じるよ。

@tpopsreryo:
で、「FINAL MIX」。まあこの「FINAL」っていうのが意味深なタイトルだったわけですが、正直な話ワタシはリミックスというのが余り得意ではないのです。限りなく原曲の様式美というものを信じてる関係で、リミックスというのはどうしてもおまけな感覚が否めないというか。

@junnovi:
ハイ、そのオリジナル至上主義の意見には全く異論ないです。そこから派生して、私の場合は未発表音源にも余り関心を示さないということにもなるのですが、この「FINAL MIX」については例外でかなり聴き続けました。嫌いな曲も結構あるのにさw

@tpopsreryo:
ただ昔のリミックスは原曲を大事にしている、というかロングバージョンが多かったから、それはそれで需要があったんですね。好きな曲なら余分にイントロが楽しめるとか、間奏がギミカルであるとか。楽曲やサウンドがガラッと変わったりするのが嫌なんですよ。

@junnovi:
あーそれってライブでの佐野元春みたいな? 歌が始まらないと何の曲か判らないくらいに全く判らない曲ばかりやって、観客を煙に巻いてたよね。HEARTLANDも良くやってたよねぇ。ってかなりエラソーな私w

@tpopsreryo:
いや多分違うよそれw ワタシが言っているのは90年代以降の1つのパートだけ残して後はリミキサーが勝手に作り替えちゃうようなのあるじゃない。えーっとCDシングルに10曲中8曲入っているようなヤツとかさw

@junnovi:
アイヤーそれですかセンセw それってたとえばAXSとか。なんたらsyncとか?w 延々「♪Just Sweet Silence見つめて~」とか?w

@tpopsreryo:
accessはまだ原曲残ってたよ。いわゆるダンス系テクノの音源に多かったリアレンジのこと。

@junnovi:
あれま、それですかセンセ。またしても勘違い。はずかし~w 確かにあったねそういうの。そういうCDを初めて聞いたとき、眩暈と偏頭痛と吐き気と怒りを覚えたわ。ということでこの話は終わりにしますね。曲のコメントに集中します、センセ。ごめんです。ヒー。
とまた、私が余計な脱線をするので、そろそろ1曲目に行った方が良いね、センセ。ヨロシクお願いします。

@tpopsreryo:
そうですね、いきましょう。でないと、また遅くなってしまうw


1.「YOUNG STAR」

 作曲・編曲:PINK

@tpopsreryo:
それでは「FINAL MIX」1曲目から「YOUNG STAR」。短いですが「YOUNG GENIUS」のデモバージョン的な未発表曲。あれ?これひょっとしてGENIUSよりも好きかも。

@junnovi:
ある意味典型的なPINKのパッケージを純粋培養して蒸留したような曲で、万人に受けようと思うようなスケベ心も排してる潔さがあるよね。音も全然広がりがなくそこにそのまま鳴っているだけという音。潔いわ。

@tpopsreryo:
そう、この1分ちょいだけでもしっかりPINKの大部分の要素が凝縮されてる。粗いストリングスとかいかにもデモって感じで、この音で4分聴きたかったかも。

@junnovi:
そうそう。最後あっさりFOだもんね。間奏やブリッジ部分で新たな曲想が入ってきて曲としての広がりを持たせることだってできたと思う。あと、インストって書いてるけど、しっかり福岡が曲のあちこちで散々歌ってるw

@tpopsreryo:
まあ歌はGENIUSだからねw では1分ちょっとの曲に時間もかけられないので、次いきます。

@junnovi:
「♪ヨーミーノ、コングラ~ソリサリッ!」の「コ」のところが脳天に響いてくるんだけど、曲が進むにつれて、益々何物かが憑依してるような痙攣っぷりで見逃せないw はーい、次行きましょ。


2.「TOKYO JOY(REMIX)」

 作詞:宇辺セージ 作曲:福岡ユタカ・矢壁アツノブ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
2曲目「TOKYO JOY(REMIX)」Tim Huntミックスですね。Prefab SproutとかのMixもやってた人ですが、音はすっきりした感ありますね。特に前半はシンセがごっそり抜き取られてリズム隊とギターだけで成立してる。後半で復活させるのもなるほどと思わせます。

@junnovi:
さすがセンセ、聞き込みが違うね。私は誰がどうのという聴き方を回数が多いくせにしなかった。この曲については、以前から妙なライブ感というか臨場感のある音のリミックスで1曲目に続いて、そのスピードに巻き込まれていったんだけど、原曲が嫌いだからさ~。
後半はしつこいから、幾らドラムスの音がメリハリがあってもしんどいかな。どうしてこの曲を2曲目、と言うか、実質的の1曲目に持ってきたんだろうって、ずっと思い続けてきた私。

@tpopsreryo:
いや、実はそんなに聴いていないんだけど、今回のこの企画で久しぶりにCYBERのこの曲聴いて、で今聴いてみたらあれ?前半シンセは?ってw まあただでさえ目立ったギターはシンセを抜くことでさらにドライブ感が増してっていう感じですかね。次いきます?

@junnovi:
うん。もうええわ「CYBER」系はw


3.「YOUNG GENIUS(REMIX)」

 作詞:福岡ユタカ・岡野ハジメ・清水一登 作曲・編曲:PINK

@tpopsreryo:
3曲目「YOUNG GENIUS(REMIX)」。これは12インチでリリースされたヤツですね。ちょっとしつこいサンプリングとサックスがフィーチャーされたロングバージョン。この音の粗さとマシンガンなドラムが80年代中盤だなあと。

@junnovi:
マシンガンなドラム!w 本当にここでもドラムが強調されてる。打楽器の音数が増えてて、とりわけ間奏のところはやたらと加工されてて、しつこいわぁ~w 大概やねw どっかの秘境に迷い込んで部族の生贄として捕らえられて、周りを囲む部族が神様に歌と踊りを捧げているみたいな絵を思うんです。って長いねんたとえが私。

@tpopsreryo:
カカカカカカカカカカッツァビーッ!気が狂いそうになるほどのサンプルのリフレインw スネアの音も少し響きが違う感じもする。原曲で目立ってたベースはともかくドラムのギミックが強調されてますね。好きか嫌いかといえば・・・こういう過剰なのは好きかなw

@junnovi:
長年こっちに慣れ親しんだ私は、「カッツァビッ!」が原曲のあっさりとして、どこか嫌味なカッコつけが鼻につくことに今回の振り返りで驚いたよ。言い終わった後、口角がチラッと上がるのを見逃さないよw ここは「カカカカカカ・・・」となってて正解の私w

@tpopsreryo:
ほんと間奏はしつこいねw 当時の12インチはまあ大概がそういう傾向にあるけどね。でもしっかり原曲が残った上での遊びだからワタシは肯定できます。次いきましょうか。


4.「SOUL FLIGHT(REMIX)」

 作詞:宇辺セージ 作曲:福岡ユタカ・沖山優司 編曲:PINK

@tpopsreryo:
4曲目「SOUL FLIGHT(REMIX)」。英国リリースの12インチはこれを出してきました。もちろん英語バージョン。でもなんでこの曲だったんだろ? 外国人にウケる曲調だと思ったのかな? そして12インチになっても違いがよくわからないなあ。思い入れがないだけかもしれませんが。

@junnovi:
この曲と言い、「YOUNG GENIUS」といい、どんだけおんなじ音楽的素材を使い回して、題名だけ変えて作るねんって思う。色々と考えが変遷するのだろうけど、ちょっと節操ないわ。だから未発表音源とかまで手を出すと雑然としてまとまらないからイヤになるよ。

@tpopsreryo:
まあ「YOUNG STAR」は当時「GENIUSと同じじゃねえか!」って突っ込んだけど、「SOUL FLIGHT」はなあ・・。ただ本人達にとっては思い入れがあるんでしょうね。この曲はほんと1stの中でも最も地味な曲と思ってるから。

@junnovi:
このあたりの曲を当時聴きながら、「きっと何か意図があるんだろうな。狙いは何だろう?何だろう?」と思って聴いてたこともあったってのを今ふと思い出した。またしてもどこまでも制作者側をイノセントだと思いたがってたリスナーの私。

@tpopsreryo:
狙いなんてなかったw そんなふうに聴いたことないなあ。制作者側の仕掛けとかより自分が楽しめる音であればそれでいいや、って思ってたのでw では次いきます。

@junnovi:
そう。そんな風な切り口で音楽を作る人も居ただろうけど、少数だったろうし、今も殆ど居ないと思う。音楽にそこまで職人的な寡黙な仕掛けを作り込むのって、仕事に真面目なんじゃなく、自己満足でしかないって判るのには、結構時間がかかったのでした。めんどくさい私w
あとセンセの言うとおり、Remixになってもその違いがどうなのかと思う程度のもので、Remixであるとは思いにくい。何か決定的に違う所がないよねぇ~。


5.「SHADOW PARADISE(REMIX)」

 作詞:吉田美奈子 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
5曲目「SHADOW PARADISE(REMIX)」。かの名盤JAPAN「錻力の太鼓」を手掛けたSteve Nyeミックス。イントロで深いベースフレーズが堪能できるのは良いし、間奏の若林忠宏のシタールソロがシブい。

@junnovi:
のっけから前奏が長くなってる!音像も変わってる。スゴー。間奏も万華鏡なアラビアンでエジプシャンでインド亜大陸で中々ミステリアスな音空間。ンフ。「PSYCHO-DELICIOUS」でも特に好きでもない曲をなぜ・・・(泣)

@tpopsreryo:
うん、でもこのロングバージョンは深いよ。やはりあのシタールの存在感はスゴいね。原曲であれをなぜ採用しないのか。この間奏で一気に世界観を変えてくる大事なポイントなのに。確かにBメロの切なさも含めてやはり完全版という位置づけですね。次いきますよ。

@junnovi:
別の曲をしてほしかったよぉ。でもBメロの切なさぶりは、オリジナルよりは、断然こっちだよねぇ~。
てかさ、ここに来てホントに気がついてしまったんだけど、私、このアルバムの、一体何を好いて聴いて来たんだろう。だって前半の大半は嫌いな曲のオンパレードなんだもの!よくもまあ、ここまで揃えに揃えれたもんだとw

@tpopsreryo:
それをいったらおしまいでしょ!w  でもこの作品、選曲としては微妙だと思いますね。いまいち盛り上がらないというか・・。


6.「LUCCIA(REMIX)」

 作詞:吉田美奈子 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
6曲目「LUCCIA(REMIX)」。これは日本勢、藤原ヒロシや屋敷豪太が参加したミックス。あの寂寥感あふれるバラードを逆回転イントロの雰囲気一発で一気に世界観に引き込んでいきます。

@junnovi:
そうそう。どこかフリージャズのような雰囲気もありつつ、逆回転が右に左に。「ダァンダァン」というイントロ最後を皮切りに、その後曲のあちこちに出没するのが原曲と全く印象を変えててさ。でもやっぱり苦手。「ルーーーチアーー」の「ル」と「ア」が同じ音程で、ほかでも執拗に同じ音程が押し付けがましく繰り返され、本当にツライw どうしてこの曲にしたんだろう。次に行きましょ、センセ。ホント、どうしてこのアルバムあんなに繰り返し聴き続けられたんだろう。自分でも謎や。

@tpopsreryo:
アカン、まじ眠くなって来たから次いきますw

@junnovi:
ホントホント。私も今日は眠たくて仕方ないですw ここで書いちゃダメなんだろうけど、今回このアルバムめあてな部分もあったのに、一番印象が薄くなってしまったよ。良い意味でも悪い意味でも。


7.「TRAVELLER(REMIX)」

 作詞:吉田美奈子 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
では後半7曲目「TRAVELLER(REMIX)」。これもSteve Nyeミックス。この曲で夜ヒットとか出てました。アルバム未収録。でもサウンドとしてはCYBERっぽい匂いとPSYCHO-DELICIOUSの匂いが同居したような中途半端さが。Bメロのフレットノイズが生々しいw

@junnovi:
う~センセが先に書いてしまいました「夜のヒットスタジオ」出演。あの時は本当に期待にワクワクで、一体何を歌ってくれるんだろうと固唾を飲んでテレビの前に待ってた。ライブで定評のあるバンドだということは当時からとても有名だったから、どこまで前のめりな演奏をしてくれるのだろうと期待したら、それは大変驚くばかりの期待はずれなひどい演奏と歌で、盛り上がりもなくただ高音をバカみたいに張り上げてる福岡とダラダラと曲を弾いてるその他のメンバーでした。これでかなり醒めてしまったのでした。
ホント、あのときの落胆たるや相当だったし、一緒に見ていた家族にも、今一番自分が気に入ってるバンドで、すっごい演奏がホットだから、是非見て欲しいみたいなことを言っていただけに、蓋を開けると一番自分がガッカリすることになったのも今では良い思い出。
というわけで、そんなこんなで、私はとってもとっても嫌いな曲ですw 何も良いとは思わないwww

@tpopsreryo:
まあそんなトラウマがあったらもう仕方ないねw 次いきましょう。
あれは曲がPINKのポテンシャルを持て余したものだったからだと思うなあ。もっとベースが強調されていたり、造語オタケビが活躍するような曲だったらインパクトも違ったと思いますよ。特に夜ヒットってそんなインパクト与えるのが得意な番組だったし。その点はもったいなかった。

@junnovi:
そうだよ!久保田利伸なんてしたたかにカメラ目線で「バ・バ・バ・バ!」と田原俊彦の歌を歌って一気にスターダム上っていったじゃんw

@tpopsreryo:
吉川晃司も物凄い肩パッドで度肝を抜いたし、中森明菜は闇の底から唸り声上げてたし、戸川純は阿鼻叫喚の極致だったし、柴田恭兵は「カット!」と同時に銃をぶっ放してたんだし、ねw

@junnovi:
で、でた~~~!柴恭!あれは衝撃やったわw 戸川純さまは完全にお茶の間の視聴者はみな置いてかれましたw 水球で鍛えたイカリ肩の吉川晃司も恐ろしいまでのスーツのパッドの厚みで、ゲンゴロウかが羽を広げて水上を飛んでるんかと思ったほど。似合ってたけどw

@tpopsreryo:
シブガキ隊がべらんめぇ伊達男でヤックンがシモンズ乱れ打ち!ていうのもあったし、Michael Fortunati完全にリモートキーボード当て振りってのもあったし、ショコラータの余りのレプリカントさに客どん引きで、伊武雅刀は演台の上に上がったりするんですよ!

@junnovi:
ゲラゲラ。確かにセンセの言うとおり、夜ヒットって浮世離れしたミュージシャンが出てきたりでもしたら、収拾がつかないほどスゴイことになってたりしたよねw ドーモー。なんて芳村真理がよく言ってたけど。あれで彼女なりにスタジオの雰囲気変えてたんだねw


8.「SCANNER(REMIX)」

 作詞:近田春夫 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
8曲目「SCANNER(REMIX)」。再びTim Huntミックス。この人のミックスってドラムが前に出てきますね。そして各パートの分離がはっきりしてる。乾いたエンジニアリングも特徴だけど、楽曲は余りいじってないよね。

@junnovi:
ハイやっと好きな曲が出てきました。もう8曲目だよ~w この曲はもっと奇天烈にイジることもできたと思うのに、どうしてこうもロック色の強い、カラッとした感じになるんだろう。どこか荒削りな部分が、外でヘッドフォンで聴く分にはビートが強くて楽しかったけれど。

@tpopsreryo:
でもこれだったらPSYCHO-DELICIOUSの原曲を聴いても全く違和感ないし、意味あるのかなあと思うけど、英国向けシングルを収録しただけだから、やっぱり何の意図もないんですよきっとw
MAX!だけしつこいw いや、ほんとそこだけだと思う目立つのは。これも英国向けのシングルだったわけだけど、選曲としてはどうかなあ。

@junnovi:
本当に今冷静に聴いて残念に思うわ、このリミックスも。どしてあんなに聴き込んでたんだろう。せんせは「PSYCHO-DELICIOUS」とお互いに個性を殺ぐようなことはないのではとあるけど、ピーポッというシンセとかも、もっとアホほどチープにイジって欲しかったのです。

@tpopsreryo:
リミックスではないんですよ結局。英国向けシングルバージョンなんだから。ベスト盤に収録すべきものを無理矢理収録したわけだから、特にそこに意味は発生しない。さあ、意味のある次の曲いきましょうかw


9.「HIKARI-NO-KO(REMIX)」

 作詞・作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
9曲目「HIKARI-NO-KO(REMIX)」。藤原ヒロシ&屋敷豪太、寺田康彦のいわゆるメガミックスっていうんですか。これはもう破壊的にいじっちゃいましたねw ああ、こういうリズム好きだわ。やっぱり80年代はこうじゃなくっちゃ。イントロ遊んで真ん中遊んで最後遊んで、みたいな。

@junnovi:
「光の子」のリミックスについては本当に本気に正面から取り組んだリミックスで、手応え十分、重量感抜群、原曲のスピード感もしっかり盛り込み、イカツク走りぬく。本当に胸のすく思いのするリミックス。Bメロも3度のコーラスワークが加わり、ゴージャス。好きやわ。

@tpopsreryo:
基本的に「FINAL MIX」を聴き返すことはないけど、この曲だけはしっかりiTunesに落としていつでも聴けるようにしてますw 原曲とは別物として聴くのがよいですね。原曲の味を残してのこの暴挙だからいいんですよ。

@junnovi:
そうやね。この前のレスでは「ワ・ワ・ワ」がなくなってて残念って書いたけど、発売当初からオリジナルとは全くの別物だという意識はあったなぁ。ん~どっちなんだw あ~やっぱり宇宙との交信が消去されて地球上での営みになってるよなぁと無理やり反論を搾り出す私w。
でも正直言って、「CYBER」は別格として、今回のリマスターBOXで最もつまらなく感じたのは、今日の「FINAL MIX」だった。

@tpopsreryo:
やっぱりね。オリジナルとリミックスとでは思い入れが違うってもんですよ。ワタシはやっぱりおまけ感覚だなあ。
元あるスネアとリミックス用のスネアと2種類を上手く使い分けてます。このごっちゃごっちゃしたミックスは好き嫌い分かれるだろうけど。比較的大人しい本作にあってこの暴れっぷりは楽しいです。これぐらいでなくっちゃ。せっかくリミックス集なんだから。あれ、最初と言ってることが違うぞ?w

@junnovi:
「オーイエェー」が2回目に出てくるときには少しリズムが遅くなるよね。そこもオリジナリティと言うか強い意思が感じられて、聴いているこっちもエネルギーを貰った気になる。あと曲の最後、コーダに入る前の「エーエーエー」とエディットした一節が入るあたり、ドラムとハンドクラップのフィルインがあるけど、ここは聴いていてものすごく気持ち良いよね。惜しむらくは、私がとても好きな「ワ・ワ・ワ・ワ・ワ・ワ・ワ。パーン!」が曲のどこにもなくなってること。そのために今回のリマスターBOX買ったとも言えるほど。

@tpopsreryo:
そう、コーダ前のギミックはいいよね。その勢いの流れで怒濤のエンディングになだれ込むという、よくできているし、PINKのリミックスとしてふさわしいと思います。ではまたつまらなくなる次の曲へ。


10.「SOLAR ECLIPSE(REMIX)」

 作詞:吉田美奈子 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
10曲目「SOLAR ECLIPSE(REMIX)」。全体的にリバーブが深くかかって幻想度は増しています。当時はどこが違うのか余りわからなかったけど、今回のリマスターで違いはくっきり出てきましたね。

@junnovi:
音の解像度が高まっただけに、そそり立つような曲調を一層際立たせてるとは思うけど、そもそもこの曲自体が好きじゃないから、本当にどうでもいい。

@tpopsreryo:
ああ、思い出した。吉田美奈子が前に出過ぎてたんだこのミックスw コーラスにディレイかかってダブっぽくなってる。教育に良くないわw

@junnovi:
なんかさ、垂直なんよ、この曲のコーラスの角度が。バーチカル。屹立というか慄然というか、なんしかそそり立ってるんよ。間奏なんて何べん「オーオー!」言うねんw あと、右に左にシンセの音が良く動くけどさ、別に・・・

@tpopsreryo:
じゃあ次いきますが、次の「SHISUNO」は「光の子」のと一緒だからもういいよね?

@junnovi:
こういうのをどうして入れるんやろう。って当時から諦めの境地で思ったもんやわ。とにかく「RED&BLUE」で当時、相当失望しちゃったりしたもんだから、かつてのPINK色を少しでも違うニュアンスを感じることが出来たらそれだけで評価してた自分だった。だから同じテイクはとてもじゃないけど、イヤだった。しかもなんで「光の子」からなんだw しかも何で曲順を逆にしてるんだw

@tpopsreryo:
しかもインスト小品の「SHISUNO」というところがなんともはや。では最後いきます。

@junnovi:
はい、異存ございません。なんしか、この曲はオリジナルでも「光の子」のクールダウン的位置づけであるものなのに、どうしてこの順番でこのアルバムのここにオリジナルのものそのままに持って来ているのか、判らない。もういいけど。


12.「MACHINE GUN HEART(REMIX)」

 作詞:吉田美奈子 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:では最後12曲目「MACHINE GUN HEART(REMIX)」って書いてるけどもうリミックスでも何でもない。映画のサントラ曲らしいけど、この曲はPINKらしさ出てると思うなあ。起承転結もはっきりしてるし。少し初心に帰ったような。しかも1st「PINK」以前に。

@junnovi:
あのね、この曲好きなんですよ、私。けれど「FINAL MIX」収録の他の曲と音質が物凄く違ったから、それを聴くたびに思い出させるのがイヤだった。今回のリマスターで間違いなく楽しみにしていた曲の1つ。どこかメロディに哀愁があって良いんです。
この曲の持つ哀切感の源泉って何なんだろう。昔からすごく気になっていた。ベースもギターもかつてのPINKのスタイルを見ることが出来、この、バンド末期と聞き及んでいる今になって新たに聞けるとはと、当時思ったものでした。

@tpopsreryo:
それはやっぱりAメロ〜Bメロ〜サビとソツなく流れていくところと悲しげなマイナー調メロディ、そして最後ヘッドホンにも圧迫感のあるフェイクと聴き所もちゃんとあるからですね。ワタシも好きですよこれ。本作ではボーナストラック的な扱いかなあ。でも得てしてこういうのが良い。

@junnovi:
そうか、そうだねセンセ。そしてさ、フェイクも、もう最後の高音の断末魔のような遠い声で「イオーイオー、マシンガンハー!」っていうところ、ホンマ切ないわ。ええ曲ですわ。アレンジも原点に舞い戻った感じでベースもギターも存在感抜群。

@tpopsreryo:
こうした曲もちゃんと書けるんだから、って書いたのはやっぱり福岡ユタカ、彼の書く曲に岡野やホッピーが加わってのPINKというわけなので。福岡以外が曲書いたらその時点で違うバンドだったというわけですね。何度も言うようですがw

@junnovi:
センセのその見解に共感するリスナーやファンが当時も今もどの程度の割合なんだろうか。正直興味があるよ。私は今にしてその意見に乗りますw

@tpopsreryo:
結構な人数はいると思うんだけどなあ。みんなが好きだったPINKって結局その時代だったわけだし。CYBERには無理してついて行ったんだと思うよ当時のファンもw それでは本日のまとめといきましょうか。

@junnovi:
よろしくお願いします。本当に今日は退屈すぎて自分でも心外だったよ~。


〜エンディング〜

@tpopsreryo:
「FINAL MIX」各曲レビューでしたが、やはりオリジナルではないので印象薄は否めませんね。それぞれに玄人的な技はあるし、そういった細かいギミックを聴くのも1つの楽しみ方ですが、そういう弾け方ももう1つだったし、リミックスというよりはベスト盤の扱いに近かったかもしれません。

@junnovi:
そうそう!そうやねん。REMIXというよりBEST盤的色彩が強くて、PINKをお手軽に聴けるカラフルさを1枚でまとめてみたというくらいの理解で聴けば良いやって。そうそうホンマ忘れてたよ、彼らが選んだBEST盤だという理解を。
それにしても今回、この「FINAL MIX」のリマスターに対して新しい発見は殆どなかったなぁ。ということでこの辺で。じゃ、おやすみです・・・zzz

@tpopsreryo:
仕方ないよ、リミックスは話すことがないんだよ。焼き直しだからね。そういう意味では明日の未発表曲集はまだオリジナルもあるから違った感じになるかもしれません。とりあえず今日はこの辺にしておきましょう。おやすみ!

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