TECHNOLOGY POPS的感覚で選出する「平成」ベストアルバム100:Vol.2【80位〜61位】
さて、早速タイトル画像詐欺とも言われそうな写真なのですが、写真は平成時代(1989.1〜2019.4)に発売されたシンセサイザーで個人的に気になったものを挙げることにしております。ちなみに3回ごとに変わりますので、今回でこの写真は終了です。したがって、分かる方にはわかると思いますが、ネタバラシを。左上から、
DOEPFER A-100(1995)、YAMAHA VL-1(1993)、
ACCESS Virus TI2 Polar(2005)、YAMAHA SY77(1989)、
AKAI MPC2000(1997)、YAMAHA FS-1R(1998)
YAMAHA率高いのと、1つシンセじゃねえ、という細かいことはさておいて、それなりに平成時代を彩ったシンセサイザー?達ではないだろうかと思います。次回から画像が変わります。
というわけで、対今回のシリーズでは対象外の個人的に平成時代に良く聴いた洋楽アルバムの紹介です。
その2.「Quartz Plaza」 Jerry Galeries(2017)
これは良く聴いたというより、jellyfish TYOのトモコさんに教えていただいたシンガポールの熱狂的な角松敏生フリーク、Jerry Galeriesの渾身のフルアルバムです。聴いてこんなに爆笑したアルバムは初めてです。これは明らかに2017年のサウンドではありません。見事に昭和なあの頃にタイムスリップします。しかも場所を限定されて。普通に、ものすごくしれっと、そして見事なシミュレートぶりで、角松敏生(時にJADOES)をパクっています。THE SYSTEMあたりをパクってそれ以上のサウンドにするセンスに長けた角松サウンドをさらにパクって料理する、そして収録曲はダンスチューンもバラードソングも全てが良曲。それもそのはず、80年代の角松なんだからw それでは皆さんで「Cup Noodles」や「Rat Race City」あたりを聴いて(リスペクトの意味で)大笑いしましょう。
ということで、今回は平成ベストアルバム80位から61位までのカウントダウンです。それではお楽しみ下さい。
80位:「Glassy Heaven」 Ceui
(2009:平成21年)
2007年に放映されたファンタジーロボアニメーション「京四郎と永遠の空」のエンディング主題歌「微睡みの楽園」でメジャーデビューを果たしたシンガーソングライター・Ceui。本作は同年放映のアニメーション「sola」のエンディング主題歌「Mellow Melody」の完成度の高さで脚光を浴びた彼女の、2009年にリリースされた1stアルバムです。
透明感と清潔感溢れるクリアな声質が魅力の彼女のボーカルは、特にファンタジーアニメや恋愛系PCゲームとの相性度が高く、特にアニメ主題歌ではエンディングを任せられることが多かったため、結果的に本作収録曲全ての楽曲が最終回のような大団円感を感じさせるダイナミズムに圧倒されるという、00年代から急激にそのクオリティの高さが顕著となったアニメソングの中にあっても、ある種特殊な立ち位置に存在するシンガーにデビューアルバムにして到達した感がありました。このドリーミーでファンタジックなサウンドを一手に手掛けていたのが当時新進気鋭の作編曲家であった小高光太郎。ヒンヤリとしたストリングスに空間エフェクトを効果的に使用したエレクトリックサウンド、そこにCeuiのボーカル&コーラスを溶け込ませることで、独自のキラキラしたファンタジー観をリスナーに提示しています。
79位:「ヒゲの未亡人の休日」 ヒゲの未亡人
(【CD盤】2002:平成14年)
(【レコード盤】2016:平成28年)
1980年代初頭の東京タワーズへの参加から、コンスタンスタワーズ、SPACE PONCHなど、自身を中心とした総合芸術集団・京浜兄弟社の活動を通して常に時代を先取りしつつ独自の音楽スタイルを発信してきたスタディスト・岸野雄一のパーマネントユニットがヒゲの未亡人。喪服を着た妙齢の(ヒゲ付き)女性に扮した岸野が、京浜兄弟社からの盟友・ゲイリー芦屋が紡ぎ出すシャンソン風ソフトロックの楽曲と、ビデオアーティストALiが制作するイメージ映像をバックに舞い歌うという不思議なユニットの根幹となるのは、音源やライブにおける緻密なコンセプチュアルワークにほかなりませんが、音楽ユニットなので重要なのはやはり楽曲の良さ。彼らの初の音源となる本作は2002年リリースのCD盤ではわずか5曲の収録ではありましたが、練り込まれたオーケストレーションが見事にハマった良曲ばかりで、その豊かな音楽性が名盤の香りをいやが応にも漂わせていました。
しかし本作は2016年にアナログレコードとして生まれ変わりを果たします。しかもCD盤の曲は一部リアレンジが施され、さらに岸野雄一ソロアルバム「A to 2」やルフラン「めざめ」の収録曲、そしてこれまでのレパートリーを含めた6曲が追加され、11曲の完全版に変身しました。コンパクトな良曲揃いのCD盤、完全版でコンセプチュアルなレコード盤、どちらも違った楽しみ方が存在する本作は、録音音源が寡作なユニットながらも、ラウンジ、ソフトロック、歌謡曲、シャンソン、ジャズ等様々なジャンルをごった煮した後の煮こごりのような音楽性によって、POPS史に残る名盤として語り継ぐべきでしょう。
78位:「丁酉目録」 桶田知道
(2017:平成29年)
関西が生んだ大学生美メロPOPSバンド・ウワノソラは、懐かしの70年代ニューミュージックの匂いを漂わせた女性ボーカル・いえもとめぐみを、角谷博栄と桶田知道という2人の才能あるコンポーザーが支えるトリオ形式でしたが、コンポーザーの片割れであった桶田は、ウワノソラがまだ1枚しかアルバムを残していなかった2017年に早くもソロ活動を開始、ソロ第一弾となる本作は複雑な楽曲構成による生演奏スタイルのバンドとは異なる、シンセサイザーやシーケンサーなど電子機器を中心とした多重録音で制作された、しかもかなり80's寄りの音色がふんだんに使用されたテクノポップに仕上げてきました。元々はウワノソラ内で、いえもと&角谷(大瀧詠一リスペクトのウワノソラ'67として作品リリース)、いえもと&桶田という両コンポーザーのスピンオフユニット企画として制作は始まったということで、いえもとが6曲でボーカル参加をしていますが、作詞作曲編曲のみならずミックスからマスタリングまで全てを桶田が手がけたDIYスタイルということで、結果的に桶田ソロに落ち着いたというところでしょう。
彼の素晴らしさはテクノポップと言っても、そこにオシャレ感やトレンディな軽さはまるでなく、歌詞から滲み出る独特のレトロな世界観、朴訥としながらも時には癒され、時にはサスペンスタッチで追い込んでくるメロディ構築力、そしてそういった個性的な桶田ワールドを見事に表現しきった音色マッチングのセンスです。
彼はその類稀な才能を武器に、程なくウワノソラを脱退し、自身のレーベル考槃堂商店を設立、高品質な作品を連発しています。地元奈良からのローカルな発信にこだわるため未だ知る人ぞ知る存在ですが、網守将平や長谷川白紙らと並び立つ令和時代を代表する才能ある若手の1人としてこれから先さらに評価されていくことでしょう。
77位:「NEW ROMANCER」 宮川弾
(2009:平成21年)
1990年代前半に活動し渋谷系の象徴とも言える伝説のインディーポップユニットとなったラヴ・タンバリンズのキーボーディストとしてサウンドの基盤を支えた宮川弾は、バンド解散後の90年代後半からは作編曲家として徐々に頭角を現してきます。特にストリングスアレンジャーとしては引っ張りだことなり、Fantastic Plastic MachineやCymbals等のアルバムでその美しい弦アレンジを披露していました。00年代からは南波志帆や花澤香菜のアルバムに自身の楽曲が多数収録される中、本人のソロ活動としては、2006年に管弦楽サウンドを中心とした宮川弾アンサンブル名義のアルバム「pied-piper」をリリースしますが、3年後にリリースされた純粋なる本人名義のこの2ndアルバムでは、80年代後期の肌触りを濃厚に意識したエレクトロポップに変身、しかもゲストボーカルを僅かにとどめ、可能な限り自身のハスキーなボーカルをフィーチャーした完全なる歌モノアルバムに挑戦しています。
これまでも理知的で計算され尽くしたアレンジが魅力であった宮川ですが、本作では神経質とも言えるほどの分離の良い電子音をこれでもかと散りばめながらの徹底したエレクトロぶりで、その気合のほどが窺える完成度となっています。本作も10年代のシティポップ再評価からはやや早過ぎた不運のタイミングのリリースにより、なかなか顧みられることの少ない作品ですが、宮川らしい先見性に満ちたセンスが感じられる名盤として、令和時代の今だからこそ評価されてほしい作品の1つです。
76位:「U・RA・HA・RAルージュ」 pLumsonic!
(2011:平成23年)
pLumsonic!は、1990年代後半よりデジロックユニットG-FREQのシンセサイザー奏者としてキャリアをスタートさせたYasushi.Kが、2004年より活動を開始させた未来型テクノポップユニットです。2039年の未来から派遣されてきたアンドロイドという設定の結羽を迎えた2人組のこのユニットは、決して注目されているとは言い難いインディーズテクノポップ界において、音源や自信が主催するイベント「電脳マニアックス」等の活動を通して底辺をさせ続けてきた存在として、その功績は特筆に値すべきものがありますが、本作は彼らの4枚目のアルバムとなります。
ハードウェアシンセサイザーを中心とした歌モノテクノポップにこだわる彼らはスペイシーかつダンサブル、時には童謡テクノポップとも言うべき、本来シンセサイザーが持つキュートな音色をフィーチャーしたサウンドを得意としてきましたが、本作ではその得意技を遺憾なく発揮できるテクノ歌謡に寄った美メロが満載。シンセメーカーKORGのデモンストレータに抜擢されたYasushi.Kのこだわりの音色は音の粒立ちが半端なく、シンセリードのソロは抜群の浮遊感(非常に気持ち良さそうに弾かれるフレージング)で、それはまさにシンセの教科書・シンセ博覧会の様相を呈するスペイシー&レトロフューチャー感に溢れており、そこに結羽の歯切れの良さが光るファニーなボーカルが乗ってくるとどこをどう切り取ってもテクノポップとしか表現しようのない純度の高さを醸し出してくる、非常に魅力的な彼らの最高傑作に仕上がっています。
75位:「GATE II」 Iceman
(1999:平成11年)
1995年にaccessを活動休止した浅倉大介が新たな音楽的実験の場として翌96年に活動を開始したのがIceman。黒田倫弘と伊藤賢一という当時新人の2人を迎えたデジタルロックスタイルのユニットは、当時様々なアーティストのプロデュースを手掛け全盛期にあった浅倉の知名度もあって、デビューシングル「DARK HALF〜TOUCH YOUR DARKNESS」はオリコンベスト10以内にランクインするなど、売れ線バンドとして順風満帆なスタートを切り、98年までに6枚のシングルと2枚のアルバムを残します。そして世紀末の99年、いよいよ音楽的実験の場としての本領発揮ともいえる「GATE」シリーズがスタート、その全貌がいまいち把握しきれないままリリースされたシリーズ第1弾が本作です。
第1弾なのに「II」とカウントされたこの作品はコンセプトアルバムらしく、最初と最後に導入と予告編らしきインストゥルメンタルが収録されておりますが、本編は長尺の楽曲が多く、3名がそれぞれボーカルを担当する楽曲もあり、安定のシンセサウンドもさることながら、特に細かくギミカルに黒田ボイスが切り刻まれる「CAUTION!」や、もはやX JAPANを彷彿とさせる超高速デジロックメタル「Shining Collection」といった高速処理されたリズムの楽曲が増える(それに伴い黒田の早口言葉のようなボーカルも限界に近づいている)など、これまでのスタイルの集大成を感じさせながらも、その音楽性をさらに深掘りしたチャレンジ性のあるギミックが施されており、さらにクレジットには各楽曲の各パートにおけるシンセサイザーやギターアンプ、エフェクターなど電子楽器等の機材名が列記されるといったマニアにも配慮されたサービスもあり、音に対するこだわりは半端ではありません。
74位:「COMPLEX」 COMPLEX
(1989:平成元年)
新しいタイプの男性アイドルからロックミュージシャンへの脱皮を図っていた吉川晃司が、BOφWY解散後にソロ活動を開始していた友人の布袋寅泰と意気投合して結成されたのがスーパーユニットCOMPLEX。平成の幕開けにふさわしいこの黄金タッグは、当時を経験している世代であれば誰もが知っているあのイントロの先行シングル「BE MY BABY」でいきなりフルスロットルのスタートを切ると、同月にはこの1stアルバムがリリースされました。
布袋のソロアルバム「GUITARYTHM」の延長線上にあるようなハードエッジなギタープレイとデジタルビートを基調にどこまでもキャッチーなメロディを吉川の艶やかな声質で歌い上げられる楽曲は捨て曲なしのどれもがとにかくカッコいいの一言。それもそのはず、本作には「GUITARYTHM」のサウンドチームがそのまま参加しているからです。チープなシンセフレーズで暴れ回るホッピー神山、ドラム&ベースを巧みにプログラミングする藤井丈司、そしてエッジの鋭い音の輪郭を構築するエンジニアのMichael Zimmerling・・・彼らの素晴らしい仕事ぶり無くして本作のクオリティの高さは生み出せなかったでしょう(特にホッピー神山の貢献度は非常に大きい)。布袋と吉川両名の強過ぎる個性のためか短命に終わったユニットですが、初期衝動に任せつつGUITARYTHMの精神を持ち込んだサウンドクオリティによって制作された本作は、平成という新しい時代への期待感を煽るのに十分な役割を果たしたのです。
73位:「light showers」 藤井隆
(2017:平成29年)
リリースするアルバム全てがハイクオリティな本業・芸人の藤井隆は、その音楽への情熱とセンスの良さを生かすためになんと主宰レーベル、SLENDERIE RECORDを2014年に設立します。椿鬼奴やレイザーラモンRGといった芸人仲間の他に、鈴木京香まで引きずり込む人脈の広さでプロデューサーとしてのセンスを見せつける彼は、当然自身の4枚目のアルバムもこのレーベルからリリースすることになります。
時は2017年、80年代シティポップブームが真っ盛りの時期に藤井が目指したのは「90年代のテレビ深夜番組の合間に流れるCMソング集」というニッチなジャンル。EPOやYOU、堂島孝平や西寺郷太、葉山拓亮といった歴戦の勇者達に加えて、RIS、ARAKI、シンリズムにスカートの澤部渡といった期待の若手クリエイターまで取り揃えた作家陣選択のセンスは流石の審美眼です。しかしながらこれだけの個性豊かな作曲陣を揃えても散漫にならないのは、NONA REEVESの片腕としてそのポップな音楽性を支え続ける冨田謙が全曲アレンジャーとして統一感を持たせているからです。また、何よりも感心させられるのはその90年代深夜CMソングのシミュレートぶり。渋谷系でもビーイングもTK時代も取り込みながらも、深夜ならではのうらぶれた物悲しい雰囲気をどの楽曲も醸し出している部分が秀逸です。この作り込みは流石にTVマンならではといったところで、こだわりの深さは本作収録曲全てのスポットCMを作り上げたプロモーションPVの驚くべき完成度をご覧いただければ納得していただけると思います。
72位:「Nino」 ROUND TABLE featuring Nino
(2006:平成18年)
高橋幸宏が主宰するレーベル・コンシピオからデビューした、ポスト渋谷系グループとしておしゃれなポップグルーヴな音源を制作してきた北川勝利と伊藤利恵子の2人組ROUND TABLEは、1997年のデビューから2003年までに実に8枚のミニアルバムと4枚のフルアルバムをリリースする多作ぶりを見せつけていましたが、そのポップな音楽性と登場した時代のタイミングが合わず、いまいちインパクトを残せずにいました。そんな彼らを拾い上げたのがビクター(現・flyingdog)のディレクター・福田正夫。アニメソングに渋谷系が持っていた芳醇で高品質なポップネスを導入したキーマンであった彼は、ROUND TABLEにボーカリストNinoを加えた3人組として、アニメソングに特化したユニットとして生まれ変わらせます。
2002年放映のアニメーション「ちょびっツ」の主題歌「Let Me Be With You」のリリース後、どこまでもキャッチーさを求められるアニメ主題歌を任される中で、くすぶっていた北川勝利の才能が開花、2005年放映の名作アニメシリーズ「ARIA」シリーズのエンディング主題歌を2期連続担当することで格段に注目される中でリリースされたこの2ndアルバムは、12曲中9曲がタイアップという構成ながらも、アニメーション界で鍛えられ急激にクオリティが上がった抜群のメロディセンスを武器にアップチューンもバラードも含めて質の高さを見せつけると共に、新曲「Be Your Girl」「Just a Little」がタイアップに負けず劣らない名曲の仕上がりで、見事に隙のない、軽視されがちであったアニメソングの価値を格段に向上させるエポックメイキングな作品が生まれたのです。
71位:「FACE TO FACE」 face to ace
(2002:平成14年)
日本を代表する悪魔教へヴィメタルバンド聖飢魔IIにおいて、「STAINLESS NIGHT」「白い奇蹟」といったメロディアスな楽曲を手掛けるなど優れたコンポーザー兼ギタリストとして活躍していたエース清水長官は、バンド在籍中の1993年にアルバム「TIME AXIS」でソロデビューを果たしますが、このアルバムのサウンドプロデューサーが元GRASS VALLEYの本田恭之。この作品によって本田の天才的なサウンドセンスへの確信に至ったエース清水は、聖飢魔II解散後の2001年に再び本田を相棒に迎え入れ、自身は「ACE」と改名し人間に帰化、本田も「本田海月」と改名し、face to aceというパーマネントなユニットとしてキャリアを再スタートさせます。
同年シングル「MISSING WORD」でデビューすると、翌2002年にはフルアルバムである本作をリリースしますが、その音楽性はいわゆるAOR風味のエレクトロポップ。楽曲こそACEが11曲中9曲を担当しそのコンポーザーとしての才能を遺憾なく発揮していますが、編曲はユニット名義であるものの一聴して違いを感じさせる繊細かつ叙情的なシンセサイザーの響きは本田サウンドならではの専売特許であり、AOR特有の渋みを含んだ楽曲を、その美しいコードワークに彩られた白玉パッドと情景描写に優れた独特のフレージングによってカラフルに料理する本田の研ぎ澄まされた音楽センスが評価されないことは、まさにJ-POP史の七不思議の1つと言っても過言ではないでしょう。本作で残した本田作曲の2曲、「オルフェウスの朝」「早春」を聴けば、作編曲を任せて初めて奇を衒わずともメロディ&サウンドのみで勝負できる彼の音楽的才能の凄まじさが体験できます。
70位:「eocytes」 epidemic
(2000:平成12年)
その昔大阪梅田にはHEAT BEATというライブハウスがありました(その後ON AIR OSAKAと改名し、2004年に閉館)。そのライブハウスの第1回オーディション優勝バンドがこのepidemicでした。当時では少し主流を外れたエレクトロポップバンドでしたが、ボーカルの今井竜樹の歌唱法がヴィジュアル系フォーマットのソレでしたので、そこに可能性を見出されたのでしょうか、ライブ活動で鍛えられた後上京、シングル「奇蹟の城」でメジャーデビューを果たします。ところがメジャー進出に際してプロデューサーに迎えられたのは、元SOFT BALLETで当時はShe Shellで地味に活動していた藤井麻輝。この界隈きっての音の偏執狂とも言える藤井は、早速epidemicのサウンドをオレ色に染め上げていった結果、完成したこのアルバムはエレクトロノイズまみれのインダストリアルロックに変身、相変わらずの容赦ない藤井節に特に藤井ファン達はその健在ぶりに安堵することになりました。
しかし本作はあくまでepidemicのデビューアルバム。彼らの得意とするような泣きのメロディと憂いを含んだボーカルはしっかり残されており、「CRACKED ROAD」や「FULL VOLUME」あたりはエレクトロポップとしての面目躍如のキャッチーな仕上がりで、辛うじてバンドのアイデンティティを保った形となっています。ある種非凡なメロディセンスと藤井の神経質的サウンドデザインの融合はもう少し突き詰める部分はあったものの、メインコンポーザーの木下智哉が後年エイベックスやジャニーズ系楽曲にて引っ張りだこになるまでに成長したことを考えますと、この藤井のスパルタ気味なプロデュースワークは無駄ではなかったのではないでしょうか。なお、epidemicが残したアルバムは結果としてこの1枚のみとなってしまいましたが、デビュー盤らしからぬこの完成度は記憶にとどめたいところです。
69位:「Freak Smile」 SPANK HAPPY
(1995:平成7年)
岸野雄一や東京タワーズを中心とした音楽集団・京浜兄弟社との交流の後、ジャズ系音楽専門学校にて今堀恒雄と出会い即興系ジャズバンド・ティポグラフィカを結成して活動していた風変わりなサックス奏者であった菊地成孔が、既にメジャーデビューしていたシンガーソングライター原みどり(ハラミドリ)と、同じジャズ畑で森高千里のバックバンドメンバーであった河野伸と結成した、あくまで売れ線POPSを目指したトリオバンドがSPANK HAPPYでした。キャッチーさを前面に押し出しながらサウンドやフレージングが実験性に満ち溢れていたその音楽性を評して、当時は「裏ドリカム」「悪ドリカム」と呼ばれていたとかいないとか。本作は彼らのミニアルバム「MY NAME IS」を助走期間としてリリースされた待望の1stフルアルバムでしたが、バラエティ豊かで自由奔放なアレンジメント、かつ個性的なゲストプレイヤーによる前衛的な演奏が収められた濃厚な味わいの作品に仕上がっています。
ハラミドリの情念豊かなボーカルが際立つ「I LOVE YOUの逆襲」や「悲しむ物体」、河野伸の肌触りの良いキャッチーなポップセンスが光る「トラベルロリータ」「ラブクライン」「80年代」、個性的な歌詞でバンド全体の方向性を定めながら菊地成孔アヴァンギャルドなサックスプレイでその一筋縄ではいかない個性を見せつける「スパンクスのテーマ」・・・三者三様でバンドとしての高みを臨みつつ、大友良英率いるGround Zeroやティポグラフィカといった即興性の強いバンドのメンバー達を中心としたサポートプレイヤーが絡んで、90年代らしい雑多性を感じさせる一歩突き抜けたロック&POPSを目指していました。00年代になると菊地がカリスマ化してKORG KARMA作曲機能をフィーチャーした第2期SPANK HAPPY以降の作品が(エレクトリックサウンド的にも)評価されがちですが、個人的には菊地がバンドメンバーの1人に徹していた本作の三者のせめぎ合いが感じられるテンションの高さを再評価してほしいと願っています。
68位:「オール バイ マイセルフ」 藤井隆
(2004:平成16年)
浅倉大介プロデュースのシングル「ナンダカンダ」でデビューするも、松本隆プロデュースの1stアルバム「ロミオ道行」では昭和歌謡風ながらも多彩でセンスの良いセレクトの作家陣を揃えた本気が感じられる作品で、単なる芸人の企画モノの域を超えた評価を得ることに成功した藤井隆でしたが、その音楽性をさらに高めることに成功したのがこの2ndアルバム。リードトラックの「わたしの青い空」に前作にもシングル「未確認飛行物体」等で参加したキリンジの堀込高樹を再び起用、クールなエレクトロトラックで意表をつくと、林田健司や横山輝一といった実力がありながら忘れかけられていたファンク系J-POPアーティストと共に、小室哲哉をダンスチューンではなくミディアムバラード「タメイキ」のコンポーザーに起用するなど、相変わらずの作家陣セレクトセンスを見せつけます。
そして本作では前作から数曲参加していた、当時ポルノグラフィティのプロデュースでその名を知らしめていたヒットメイカー本間昭光をプロデューサー兼アレンジャーに起用、彼はそのキャッチーでPOPSの粋を知り尽くした隙のないアレンジメントで、これ以上にない(良い意味での)J-POP作品に仕上げることに貢献しています。そして驚くべきは全く違和感のない藤井隆の歌唱表現で、決して上手いとは言えませんが楽曲に対して真っ直ぐで素直に届けられる歌は清潔感が感じられます。結果として本作は彼の音楽的評価を確実なものにし、後年の自身の音楽レーベル設立の礎となったのです。
67位:「Baby, You Cry」 荒木真樹彦
(1990:平成2年)
1988年にアルバム「SYBER BEAT」でデビューを果たした荒木真樹彦は、現在までなかなか評価されていない才能溢れるシンガーソングライターの1人です。作曲、編曲、ボーカル、多重コーラス、ギター、ベース、プログラミングをこなすマルチプレイヤーですが、特に特徴的であったのは繊細に紡ぎ出されるギタープレイに尽きるでしょう。独特のペラッペラのカッティング、クリーンなフレージングが印象的なギターソロ、あの個性的な音色こそが彼の魅力のほぼ8割ほどを占めていると言っても良いのではないでしょうか。そしてそんな彼のギタープレイが十二分に堪能できるのがこの2ndアルバム。いわゆるキラーチューンは少なく地味な印象も与えがちな本作ですが、デビュー2枚目にして既に安定感抜群のサウンドメイク、AOR〜アーバンポップ系統のオシャレなメロディラインが如実に発揮されています。
そんな派手過ぎずシンプル過ぎずの洗練されたサウンドの中で重要な役割を果たしているのが、あのギターワーク。「Jealousy」のようなミディアムバラードでは魅惑的なソロを聴かせ、ファンキーなダンサブルチューン「Ironical Dance」ではシャキーンッというキレの良い音色と共に執拗なカッティングで聴き手を追い込んでいきます(間奏をソロでなくカッティングだけで聴かせる楽曲はそう簡単には見つけられないと思います)。しかしそうしたサウンドデザインが生きるのも、サビをしっかり作ることができる荒木のキャッチーなメロディセンスと、時には派手なフェイクも厭わない荒木のボーカリストとしてのリズム感あってこそであり、本作は彼のそんな天賦の才が最も発揮できた傑作ではないかと思います。正直に言えば彼の音楽的才能からすればその後の音楽シーンを引っ張っていく存在になり得る可能性を十分に持っていたはずでしたが、余りの完成度の高さによる楽曲がほんの少し時代性とリスナー層からズレてしまっていたのか、現在でも微妙な評価にとどまっているのが非常に残念です。
66位:「ビストロン」 核P-MODEL
(2004:平成16年)
平沢進率いるカリスマ的テクノポップバンド・P-MODELは、1999年をもって「太陽系亜種音」という壮大な物語という名の後付けコンセプトによって培養という名の活動休止期間に入ります。とは言いつつも実際は平沢自身がパーマネントなバンド活動をほぼ諦めたという形であり、00年代はP-MODELという肩書きから離れてソロ活動を満喫していこうというシナリオであったと思われますが、結局その目論見は4年後には瓦解し、P-MODEL的なサウンドアプローチで攻撃的なテクノポップを蘇らせた新たなプロジェクトを立ち上げます。それが核P-MODELであり、その活動開始にはいろいろと物語やコンセプトが付加されてはいますが、要は平沢進の音楽活動サイクルに組み込まれた新たな活動展開の1つに過ぎません。
しかしある種の期待感を持って生み出された本作の仕上がりは衝撃的の一言(特に先行配信された「Big Brother」のAメロには完全に圧倒されました)。とにかく電子音の尖り方が半端なく、癒し系の柔らかな音色と曲調と美しいボーカルを確立した平沢ソロワークスと比較しても、電子音はより剥き出しとなり、上下幅広く動き回るフレーズの素っ頓狂さは何ともヒステリック。とにかくその攻撃性はギリギリ切り刻まれるようなシーケンスが多用されているところからも顕著です。平沢自ら称する「バカコーラス」やオペラ唱法といった平沢ソロで培われたサウンド手法が再利用されてはいますが、兎にも角にも流石はP-MODELという名を冠しているだけあり、純度の高いシーケンスプログラミングと随所で差し込まれる奇想天外のギミックなどは、いわゆる「テクノポップ」を期待していた旧知のリスナーにとっても溜飲が下がる思いだったと思われます。
65位:「パタミュージック」 網守将平
(2018:平成30年)
東京藝術大学出身のエリート作曲家という肩書きも窮屈なほど自由な音楽活動を謳歌している天才アーティスト・網守将平の2016年の1stアルバム「SONASILE」はまさにスーパールーキー現る!といった衝撃的なサウンドメイクでしたが、2年後にリリースされた本作はその緻密に計算され尽くした楽曲構造や詰め込み型アクロバットなサウンドデザインを、さらに一般的に受け入れやすいようにポップに料理した才気溢れる作品です。
7分半にも及ぶ「デカダン・ユートピア」の激しくも躍動感のある電子音やストリングスを詰め込むだけ詰め込んだようなゴージャスなサウンドを、しっかり起承転結にまとめ上げる非凡な構成力、本作中では真っ当なPOPSの部類に入るような「いまといつまでも」のメインのピアノのバックで重ねられる無数の音の破片が気にならないほどのオシャレ感を提供するメロディの訴求力、この2曲だけでも本作の底知れなさが尋常ではないことが理解できます。もちろんアヴァンギャルドとロマンティシズムが同居したような(まるで80年代であればFairlight CMIで習作したかのような)インストゥルメンタルも彼のエリート性を隠しもしない潔さが見え隠れしていて楽しいのですが、何より面白いのはおそらく彼が最も音楽的に苦手にしているであろう自身の「歌」に果敢に挑戦している部分でしょう。しかし逆に彼のその朴訥とした歌唱が逆に複雑で芸術的なサウンドをより引き立てているように思われます。
64位:「NÄHE」 T.K.M.F
(2011:平成23年)
1980年代より鉄骨ビートを標榜して関西におけるテクノ・ニューウェーブシーンを底辺から支えてきた小西健司は、90年代には自身のユニット4-Dと共にP-MODEL(改訂期)のメンバーとしても活躍、P-MODEL活動休止後はドイツと大阪に拠点を置きながら、4-Dを復活させるなどその時代に合わせたサウンドスタイルによるエレクトロミュージックを制作していましたが、90年代初頭に一時期活動していたT.K.Mのメンバーであり、平沢進プロデュースでメジャーデビューを果たした旧知のサウンドクリエイターTAKA(山口貴徳)と再びユニットを結成します。
T.K.M.F(Time’s Knowing Mind Foundation)と名付けられたこのユニットが2011年にリリースしたミニアルバムが本作ですが、完成した音源は全編歌モノのエレクトロポップ。しかもメインで歌っているのはソロシンガーとしても活躍したTAKAではなく、小西健司本人ということで完全に意表を突かれました。しかも「EVP Radio」や「Twin Fallin’ Angels」、「Rera」は日本語詞で、特に「Rera」は小っ恥ずかしい詞によるエレクトリックバラード調。こうして説明するとパロディのようにも聞こえますが、驚かされるのはサウンド面での音の分厚さです。レゾナンスの効いたアシッドベースの粘っこさや、下半身に響き渡るような重厚なリズム、刺激的な電子音のフレーズなど、本気度の高い音処理で聴き手を圧倒させます。本作のこのボトムの深さを感じる電子音を一聴するだけで、かつてL'Arc〜en〜Ciel加入前のyukihiroのユニット・OPTIC NERVEのアルバムにおけるエレクトロサウンドを裏方で支えた(小西健司:Sound Terrorist、TAKA:Machine Head と表記)テクノ的な音に対する経験値の高さを再認識することができます。
63位:「NEXUS-2060」 capsule
(2005:平成17年)
00年代〜10年代を代表するサウンドプロデューサーとも言える中田ヤスタカがデビュー以来活動の軸に置いているのが、こしじまとしことのユニットcapsuleです(現在は大文字でCAPSULE)。2001年のシングル「さくら」から一貫して作詞作曲編曲ミックスまで手掛けるDTM完パケスタイルのエレポップユニットとして、デビュー当時の打ち込みJ-POPから渋谷系フォロワー的なキャッチーなメロディに乗せたラウンジポップサウンドを志向、アートワークまで含めた洗練されたトータルプロデュース力によって生み出されるキュートでオシャレなポップチューンは、クラブ仕様でもありアパレル業界にもアピールするほどのトレンディ感覚に満ちたものでしたが、2003年に広島出身の冴えないアイドルグループであったPerfumeのプロデュースを始めてから、徐々にテクノポップの手法をサウンドに取り入れ、capsuleも近未来思考をコンセプトにしたスペイシーラウンジな方向性にシフトしていきます。2004年のアルバム「S.F. sound furniture」より始まったこの音楽性は、中田ヤスタカの最先端の流行を捉えるポップセンスに見事にハマり、翌年リリースされたこの5thアルバムにおいて、コンセプトと楽曲クオリティの融合は最適化を迎えることになります。
とにかくキャッチーな楽曲の多いこと。「A.I. automatic infection」「Lucky Love」「happy life generator」「world fabrication」、そして「tokyo smiling」・・・流れるように無理なくサラッと覚えやすいフレーズを次々と繰り出していくメロディ構築術に加えて、あくまで「カワイイ」を前面に押し出した都会で暮らす女子のためのオシャレな雰囲気を、こしじまのキュートな声質のボーカルが醸し出しています。次作も含めたS.F.3部作は、エレクトロとラウンジとポップソングのケミストリーが見事に昇華されたcapsuleの全盛期とも言えますが、とにかく名曲度の高い楽曲の多さで本作は3部作最強と言える作品であると言えるでしょう。
62位:「DENSHIYOKU」 SYS
(2016:平成28年)
沖縄では数少ないニューウェーブ志向の4人組バンドとしてスタートしたSYSは、メンバーチェンジや音楽性の迷走の末、男女2人組ユニットというテクノポップスタイルに落ち着きます。地元でのアート系イベント等で細々と活動していた彼らの転機が訪れたのは2015年、ふとしたきっかけで茨城県つくば市にて経営されていたP-MODEL系ファン御用達カフェ、Gazioの店主であり平沢進の兄である平沢裕一に見初められる形で、Gazioにて数回ライブを行ったところ、その美しい電子音とオリエンタリズム溢れる楽曲が、平沢周辺ファン層の間でささやかな話題を呼び、翌2016年にSYSにとって3枚目のCD音源となる本作がリリースされます(Gazioの通販と中野のテクノポップ系中古CD屋SHOP MECANOのみの販売ですが)。
この作品が場末のインディーズらしからぬクリアな音像で彩られた純度の高いテクノポップで、彼らのメインキーボードであるKORGのアナログモデリングシンセサイザーRADIASから繰り出される立ち上がりと分離が良過ぎるシーケンスは、時には強制的に制御された攻撃的リズムをキープしながら、時には浮遊感を纏ったファンタジー感覚溢れるダブ空間を演出するなど、実に自由自在。ノンストップで連続する言葉遊びのような1曲目〜3曲目までの繋ぎのタイミングも完璧で、どこまでもそのミニマルな電子音サウンドに身を委ねたいという気持ちに誘導されます。「Hatouchou」のクロスモジュレーションが効いたシンセソロも素晴らしく、その電車POPSとしての質の高さには脱帽させられます。寡作のユニットであると理解しながらも今後の作品に期待したいテクノポッパーであり、もっと広く一般に知られてほしいクオリティを備えた「機能単位式電子POPプロジェクト」(SYSみずから命名)の名に実にふさわしいユニットであると思います。
61位:「NEUROVISION」 鈴木光人
(2009:平成21年)
関西における90年代TECHNO黎明期の代表的なレーベルであるTOREMAレコードからARP2600名義でデビューしたテクノクリエイター鈴木光人は、19世紀後半のフランス人作曲家Eric Satieの作品をシンセプログラミングで再現しようという企画である、Electric Satie名義のアルバム(1998年リリース)でその名が知られるようになると、その企画と並行して新世代の歌モノテクノユニットOVERROCKETに参加、メインコンポーザーとして数々の名曲を生み出していきます。その後鈴木は2005年にOVERROCKETを脱退し、以降はゲーム会社スクウェア・エニックスに在籍しゲーム音楽の制作が活動の中心となっていきます。しかし鈴木はその傍ら当時としては珍しい配信限定のアルバムを2枚残しています。それが2007年リリースの「IN MY OWN BACKYARD」と、2009年にリリースされた本作です。
鈴木のこの時期のソロワークは、テクノな手法によるエレクトリックアンビエント&ニューエイジミュージックといった趣の作風でしたが、この2ndアルバムでは10曲中5曲のヴォーカルを自ら担当するなど、歌モノとしても機能するエレクトロポップに近づいたスタイルに変化しているように感じられます。タイトルチューン「Neuro vision」やロックなテンポと大胆なフィルインなど本作中で異色のアプローチが光る「Something」はポップなメロディラインで覚えやすく、疾走するシーケンスの「Dream real」や柔らかなシンセパッドが印象的なアンビエントポップ風味の「A view」等の歌モノ楽曲はどれもが丁寧に練り込まれたシンセサウンドで彩られており、電子音響作品としても流石の高水準にあることは明白です。その他のインストゥルメンタルも鈴木のポップセンスをスピリチュアル&ファンタジックに料理した夢見心地感覚が味わえる仕上がりで、この手のジャンルの作品としては最高級の美意識を備えた完成度と言わざるを得ません。なかなかソロとしての新作を耳にすることはありませんが、いつの日かまた渾身のアルバムを聴いてみたいと思わせるクリエイターの1人です。
というわけで80位〜61位でした。連休もあったのに結局難産でした。次回はまだまだ折り返し地点の60位〜41位までです。何卒よろしくお願いいたします。
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