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~PINK デビュー30周年企画~「PINK BOX」全曲クロスレビュー(4):4thアルバム「CYBER」

 さて、「PINK BOX」全曲クロスレビュー企画のリマスター(こういうのもリマスターと言っても良いのではないかとw)ですが、いよいよ4回目になります。今回は転換期の4thアルバム「CYBER」です。タイトルとジャケットで期待させながらの意外性が尋常ではなかったこの作品、14曲というまさにCD時代の申し子のような大作、様々な想いが錯綜した本作の言いたい放題型対談レビューです。それでは少し長めですがお楽しみ下さい。


◆4th「CYBER」

〜オープニング〜

@tpopsreryo:
さて、「CYBER」なんですが、この作品から渋谷ヒデヒロが脱退(残念・・)してしまって、逆井オサムが加入しますが、これってかなり大きかったと思いますよね。

@junnovi:
ん~このあたりだったかな、PINKとTOTOとが比較された記事をいくつか読んだことがあったのは。1つや2つじゃなかったと思うけど・・。

@tpopsreryo:
ワタシ、TOTOとの比較って結構初めて聞くんですけど、そんな評価だったんだw まあこの作品から岡野&ホッピーの反逆が始まるんですけど、その一環で逆井氏を連れてきたのかなあ、とも思うんですね。その前のサポートも大谷令文ですし、ハード系を連れてきてますよね。

@junnovi:
それが功を奏したのか、3rdと比べてガラッと変わってしまったよね4th。ここで好き嫌いが分かれるね。

@tpopsreryo:
しかもこの作品、「PSYCHO-DELICIOUS」と同じ1987年のリリースなんですよね。この短い間に物凄い変化だったんだと思います。この短い間にこれだけの変化というのは考えにくいので、既にPSYCHO-DELICIOUSの時にその予兆はあったと思うんです。だから昨日の評価になったのね。

@junnovi:
PSYCHO-DELICIOUS発売前に、どれをPSYCHO-DELICIOUSに、どれをCYBERに入れるかという会議があったのかも。CYBERなのにPSYCHO-DELICIOUSに入っていてもおかしくない曲もあるもんね。

@tpopsreryo:
うん、わずかながらねw ただそういう楽曲でもやはりCYBERに入っているのはそれなりのロックな音になってる。既に音処理がそうなっているんだなあ。そういう意味でもまさにガラッと変わった。大作だというので期待してたら「うわーなんか根本から変えて来た」って感じw

@junnovi:
そうそう。1曲目の妙な音抜けの良さとか、2曲目の低音の歌とか「ど、どうなってんの?」って、ものすごくドキドキしたよ。

@tpopsreryo:
そう、あれ、いつもの感じはいつ出てくるんだろう?って思ってたら最後まで行っちゃったw とまあ、いろいろ話は尽きませんがまた昨日のようになっちゃうので、各曲についていきますがよろしいですか?

@junnovi:
はい、ヨロシク。案外振り返ってたら、昨日並みに言いたいことが色々出てきてるんで、行きましょうw
「CDジャーナル」という雑誌を当時毎月買って読んでたけど、このCYBERが表紙の一部を飾った時、ホントに嬉しかったなぁ。打ち震えるっていう表現がピッタリの。一日も早く聴きたくてたまらなかったっけ。

@tpopsreryo:
で、音聴いたら、GRASS VALLEYの「at GRASS VALLEY」を聴いた時の感覚になっちゃってw なんか色は残ってるんだけど、何か大事なものを捨て去っちゃったみたいな。

@junnovi:
で、出た@GV w あれも「瓦礫の街」が仕上がり過ぎてて、劇画的過ぎて、出口過ぎてたんだろうねw 私は全然問題ないんですけど。近くにいる人たちにしてみれば、耐え難いものがあるんだろうか。ボーカリスト共通の「何か」が。氷室とかさ。矢沢OKとかさw

@tpopsreryo:
GRASS VALLEYはいつかBOXが出たら当然やりますよね?w

@junnovi:
それはそれは是非お願いします!今回のPINKみたいに静かに二人でやれるでしょうかw ってどういう心配なんでしょうw なんかね、ここまで言いたいこと書いてるのに、気に召さなくて横槍が入ってもおかしくないのになって昨日なんて思ったものだから・・・もういいけど。


1.「TOKYO JOY」

 作詞:宇辺セージ 作曲:福岡ユタカ・矢壁アツノブ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
それでは早速1曲目いきます。「TOKYO JOY」。まずのっけから、あらー。ポカーン。って感じで。今までほぼ福岡作曲だったのがいきなり矢壁との共作。今までとの違いを前面に押し出してきました。

@junnovi:
はい、共作のためかドラムスが結構攻めてるよね。あとサビの歌い方なんだけど、飴ちゃんを口に含んだようなペチャペチャしたような音がしてて気になるんよね当時から。すこんぶかな?

@tpopsreryo:
確かにリップノイズはキツいような気もしますね。ていうかソコかいなw シンセの使い方は余り変わってないの。でもせっかくのオープニングなのにあっさり終わらせたり、どこか淡白な印象が否めないというか。

@junnovi:
従来のPINKのお得意系のソングの部類に属するんじゃないかとも思うんだけど、どこか違和感があって、何度聴いても馴染めない。何が違うんだろう。特段目立った工夫をしている曲でもないし、焼き直しの範疇だと思うんだけど・・・ 歌詞のせい?

@tpopsreryo:
それでもこれまでの匂いは結構残してる方だと思います。何が違うってまずギターのディストーション具合とメロディかなあ、やっぱりロック仕様にシフトしたという印象が当時は強かったなあ。

@junnovi:
あ、センセが先に書いてしまいましたねw 私はそこに歌詞も入れたいです。Tokyoという目のつけどころがとてもバブリーでじゃないかと。これってたかじんじゃないけど、トーキョーコンプレックス?w

@tpopsreryo:
まあ、東京っていうと都会的に聴こえるからね。で、大阪っていうと何だか演歌チックになっちゃうという。これって何なんだろうねw この心理的イメージとかを大学の卒論にすればよかったよw

@junnovi:
ああいうのってリップノイズっていうんだ~。ホント、正直言うと、あのペチャペチャした音が、何だろ、初めて聴いたときから、「これが新しい音?」「新しい機材による録音の成果なんだろうか?」って考えたこともありました。おつゆというか、汁気が多かっただけね。

@tpopsreryo:
すごいな、その性善説w ああいう処理も確かに意図的なのかもしれないけど、ほらロック的な生々しさを表現するためとか。まあそこに少し受け入れ難い面があったわけですね。では次いきましょうか?

@junnovi:
ハイ、結構です。


2.「CLIMB, BABY CLIMB」

 作詞:宇辺セージ 作曲:岡野ハジメ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
2曲目いきます。「CLIMB, BABY CLIMB」。はい、遂にボーカルが乗っ取られましたw これが恐らく決定打と思うんですが、この泥臭いロックナンバー。でも実は結構好きなんですよね。ベースの入り方が好きだったんかな?

@junnovi:
この曲を最初に聴いた時の驚きは相当で、1曲目に抱いた違和感がこの曲に来て前作のPINKとは大きく変わってしまったことを確信に変わったのを今でも強く覚えてる。ただ案外とこの曲については好きなので、特に異論ありません。ベースの下品なほどのベンベンぶりが当時、ベースをどう叩けばこんな音が出るんだろうと良く考えたものです。それくらいこのベースの音には引き込まれたし、作る側もそれをアピールしてるね。こういうことがしたかったんでしょう。また歌についても歌い方が今までの福岡には決してなかったスタイル。
とにかく前奏のベースのソロでも大概引き込まれるけど、ギターが入る直前の変則リズムのあたりが何べん聴いても面白くてよろし。なんしか緯度が低くなるベクトルがここに来て南半球に行ったような感じ。
てかさ、この、何、とてもチープでダーティーな歌、ヒュームとかダストを吸いすぎて、顔を真っ赤にしてむせ返る前のしわがれた声みたい。

@tpopsreryo:
確かにそのとおりで、ベースの音は今までにも増して力強い。これもやはり意図をもったエンジニアリングなんでしょう。岡野のこの低音しゃがれボイスも実は結構気に入っていて、まあこれもアリかなと思ったものでした。ただ、PINKかな、これ?ってw

@junnovi:
あ、私は余りと言うか否定的です、このグラムでローワーでヒュームでダストな声。

@tpopsreryo:
うん、でも気に入ってるの。こういう歌い方しかできない人みたいだから、許してあげてw では、次いきますよ。

@junnovi:
あ、そうなんですか・・・。潤ってほしいですね加湿器かで。じゃ次、お願いします。


3.「Dr.MIDNIGHT」

 作詞:宇辺セージ 作曲:岡野ハジメ・福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
次いきます。3曲目「Dr.MIDNIGHT」。これ、最初のジリリリリ・・・なリズムが好きなんですけど、曲が始まったらあら、また低音ハスキーボイスw ただこれは岡野&福岡の共作なので、途中からPINKっぽく。ただ、やっぱり地味だねw

@junnovi:
ラップとの掛け合いで福岡のボイスが精の雫のようで救われる曲。ギターはサイレンで救援活動中w ん~それよか、どうしてこんなに濁った、ダークな、広がりのない曲なんだろう。左右に振れる呟きが1曲目以上に耳障り。もうPINKの音じゃなくなったね・・・。

@tpopsreryo:
うーん、でもこれは福岡パートだけは色残してると思うけどなあ。ただ余り好きでない方の色だけどw あとベースプレイで聴かせるところは個人的にはああシブいなあ・・って思うよ。アリかなって。でも、PINKか、これ?ってw

@junnovi:
判らなくもないけど・・・。さっきの書き込みじゃないけど、「これが新しい音なんだなぁ。」ってこの曲とかでも思ったりしたから、彼らがやろうとしていることを受け入れようとする努力をしていたのを思い出すよ。

@tpopsreryo:
ただ、今回のリマスターで「CYBER」は恩恵があるんじゃないかなあ。曖昧だった音が結構聴こえるようになってると思います。この曲もああ、結構岡野歌ったりしゃべったりしてるなあってw ちょっとむさ苦しいけど。

@junnovi:
あ、それ判ります。1曲目で書いていることとは矛盾するけど、「CYBER」って、当時から思ったけど、どこかくぐもったようなスモッグがかかったような音だったから。だからますます呟きが耳障りに・・・。


4.「CHRISTMAS ILLUSION」

 作詞:宇辺セージ 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
では次です。4曲目「CHRISTMAS ILLUSION」。シングルカットですね。まさかのクリスマスソング。えええ、こんなの歌っちゃうのと思いながら、あれ、結構いい曲やん、って思ってしまったのも事実w Bメロからサビの流れとか、ね。

@junnovi:
当時の印象は特になかったんだけど、今回聴き直して、何とバブリーな印象かと。時代におもねった感がする。音楽云々以前に、歌詞が何ともチープで「空にリボンかけ」たり「愛を」連発したり。何の力がこのバンドに働いたのか判らないけど、「世間じゃクリスマスでは夜景が綺麗なホテルは1年前から予約してなきゃ取れないような時代なんですから、そういう世相に見合った曲を1曲ぐらい、人気あるんだし、歌ってくださいよー。」みたいな。意地悪な空想をしてしまいました。

@tpopsreryo:
ただ、やはりどう聴いても何かの力が働いたとしか思えないありえないタイプの曲ですよね。そして演奏にもどこかやる気のなさが垣間見えるというか、メロディの構成やアレンジにも工夫が見られないというか。これはかなりやらされてる感があるし、だったら収録せんでもよかったんじゃないかと。

@junnovi:
もう言うことはないんですが、唯一エンディング前にある3度の2声のコーラスワークがメロディアスで好きですね。次、お願いしま~す。


5.「二人の楽園」

 作詞:竹中仁見・ホッピー神山 作曲:ホッピー神山 編曲:PINK

@tpopsreryo:
それでは5曲目「二人の楽園」。ホッピー神山曲です。ワタシ結構ホッピーアレンジ好きだったんですよ。大沢誉志幸のヤツとか。だからホッピー曲って楽しみだったんです。ただちょっとイメージ違っちゃったなあって。ああこういう感じだったんかってね。こんな南国風味の曲書くとはね。
そしてそこにPINKの匂いが全く感じられなくなってしまって、実はつい最近まで覚えにくかった曲なんですよ。ドラミングもタム中心で、緯度は低そうだけどPINKなのか、これ?っていう。

@junnovi:
リズムパターンが独特だしね。ただその独特なパターンも繰り返しすぎると退屈に落ちてしまうこと、間奏でまたしても登場する下品なコーラス、ギターのストローク1つで終わらせる安直なエンド。といったようにマイナス点も挙げるときりがない曲で、結局パスです。
「CYBER」でのベースの使い方は明らかにそれまでとは異なっているけど、2曲目ほどではないけど、その最たる例だと思う。80年代後半から本格的に開花するワールドミュージックの先駆? この曲は結構好きなんですよ。ただ繰り返しが多いよねぇ。

@tpopsreryo:
一時期ワールドミュージック好きだったもんねw まさにこれはソレ系なんですが、まあワタシにワールドミュージックの素養はないものですから、この曲はね聴く必要性を感じなかったですねえ。次行っていいですか?w

@junnovi:
はーい、次ヨロシクお願いします。何も彼らがあの文脈でワールドミュージックをする必要なんてなかったと思うんですよね。だってクリスマス礼賛な歌うたったそばでこんな曲するなんて、余りに時代を見据えすぎてて、ちょっと節操ないと思ってしまう・・・。


6.「C/SEC.」

 作詞:吉田美奈子 作曲:ホッピー神山 編曲:PINK

@tpopsreryo:
では、6曲目「C/SEC.」。これもホッピー曲ですが、あれ?イントロこんなシンセパッドだったっけ? この時点で余り聴き込んでないのがわかるなあw 前曲に引き続き南国仕様のワールドミュージック。これはなあ、やりたいことはわかるんだけど。
でもやっぱりこういう曲だと福岡はいきいきするんだよなあ。ラストの雄叫びフェイクとかw 気持ちよさそうだもん。あ、この曲リフレイン多いよねw

@junnovi:
こういう、変奏曲的な盛り上げるタイプの曲はPINK初だろうから、新境地としてその前向きな取り組みを受け止めたかったんだけど、そもそもラヴェルのボレロ然り、短いテーマを少しずつ料理して装飾を加えていく変奏曲が好きじゃないので、無理。
「シギダンダン、シギダン」っていうモチーフは面白いし、1・3拍目にアクセントを入れるのも良いのに、変奏曲形式であるので、無理。

@tpopsreryo:
無理っていっちゃったよw ただこういう曲も含めて良く言えばバラエティに富んだ、各々のメンバーの個性が楽しめる作品という評価もまあハズレではないんだよね。ただ今までやってたことのうっちゃりぶりがすごかっただけで、ね。では次いきますわ。


7.「FOREVER & EVER」

 作詞:吉田仁 作曲:逆井オサム・福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
7曲目「FOREVER & EVER」。新メンバー逆井と福岡の共作曲です。これはPINKテイストが残ってますね。「光の子」に収録されててもおかしくない感じ。お得意のシンセ音色のせいもあるけど。サビもきれいだと思うし、良曲だと思います。

@junnovi:
前2曲が明後日の方向を向いてるので、その後に来るこの曲が不遇に思います。センセの言うとおり悪い曲じゃないけど「いまさら・・・」と思わせる不遇を負ってるように思う。だからどうしてこのような曲が今更このアルバムの中に入ってるのか判らなくなるんよ。

@tpopsreryo:
ああ、それは思いますね。前2曲で気を失いかけて、夢うつつに「ああ、なんか懐かしい曲調だなあ。でもまあいいかzzz」みたいなw
この曲のギターソロは逆井さん加入の色が出てるなあと思う。こういうソロフレーズは前作までの渋谷氏やゲストでは弾きそうで弾かない感じ。

@junnovi:
サビの最初の部分のヨーデルが印象的だけど、アレンジや演奏自体が無難すぎて、どうしても流してる感が拭えない。あ~なんか今日、ものすごく辛口になってるな自分・・・。きっと揺り戻しがきそう。

@tpopsreryo:
無難なのはやっぱり今回挑戦的な曲が多いからその反動とかバランスも考えているんでしょう。そしてさらに散漫になっていくと。ちょっと制御できない感が出てる感じですね。では後半戦行きますよ。

@junnovi:
あと、この曲もそうだけど「CYBER」は全体的に歌詞の劣化がみえる。どうも流してる感がある。歌を歌として遊ぶ余裕やセンスが3rdまではあったのに、4thはそれが見えない。ちょっと厳しいかな・・・? でもだって、この曲の題名、何か余りに安直過ぎくない?

@tpopsreryo:
うん、多分それは福岡が全く作詞に絡まなくなったからじゃないかな。劣化というのは言い過ぎだけど、明らかにテイストは変わったかも。まあ、基本歌詞は気にならない人なんでアレなんですが。この曲もSalon Musicの吉田仁が書いてるから、色の違いは出てるんでしょう。


8.「DECAY THE WORLD, DELAY THE WALL」

 作詞:吉田美奈子 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
それでは後半。8曲目「DECAY THE WORLD, DELAY THE WALL」。ああ、吉田美奈子っぽいタイトルですねw これはのっけからリズム隊やエフェクトのかけ方は好みです。これも3rdまでにありそうな曲調です。
ただ「ディケイザワー、ディレイザウォー♪」が耳につき過ぎてちょっと食傷気味というか、結局どちらかと言えば地味な曲ですよね。この曲もリマスターで生き返ってるような気がするなあ。今までは眠くなるくらい地味さが出てたけど、音がクリアになって演奏の良さは再確認できる。

@junnovi:
ハイ、PINKお得意スタイルのシリアス&ドラマチック系の曲で「光の子」や「PSYCHO-DELICIOUS」に入っていてもおかしくない曲やね。Bメロの「静けさと~」あたりにちょっとした工夫というか今までの彼らにはなかったようなコード進行が良い感じ。
ただサビは苦手。サビの決めの部分で英語で韻を踏むという80年代典型のパッケージというか語呂合わせが・・・。fed up with サビの英語の押韻 so much。
苦しいw センセ、次行こうよ~。

@tpopsreryo:
ああ、そういうの嫌いそうなよね。ワタシは結構韻踏みって好きなんだけどな。どちらかといえば英語の押韻より日本語の押韻の方が好きだけど。では、次いきますよ。

@junnovi:
意味あるならいいけど、殆どこじつけばっかりやねんもん。英語を通しすぎて意味が通らへんし。何が何でも英語でやらんと、みたいな強迫観念の80年代。英語であれば良しみたいな。ゲッチョラーw ガッチョラーw(注:角松敏生のフェイクの文字化) あ、これは大好きですw


9.「熱砂の果て」

 作詞:宇辺セージ 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
9曲目「熱砂の果て」。福岡曲だけどああまたコレ系か・・・。お得意?の静謐なバラード。広がりのあるシンセや生と機械を織り交ぜたパーカッションで飾り付けてるけど、ううう、地味だわあ。

@junnovi:
センセ、でもホントにお得意なんやろか。もうこのあたりになるとPINKの曲じゃなくて、福岡の独りの作品みたいで、何だろう、本当に寂しい曲。どうしてこんなことになっちゃったんだろうって言う後悔の念に苛まれたような曲。でもね実は昔からこの曲を口からよく出てくるほどに、印象的なフレーズがあって寂しいんだけどちょっとだけ好きな曲なんです。

@tpopsreryo:
得意なんだと思いますよ。やはり歌うたいなんで、こういう曲って歌が前面に出るじゃないですか。やはり本望なんだと思う。ただ寂寥感は出てますよねえ。ではどんどん次行きます。


10.「FIRE」

 作詞:宇辺セージ 作曲:ホッピー神山 編曲:PINK

@tpopsreryo:
10曲目「FIRE」。I need...じゃないですよ。ホッピー曲。そしてこのロック調。やっぱりホッピーもこういうのやりたかったのね、という。ただホッピーって声がいいんですよ。もう本職っていうくらい歌が結構上手い、ていうか艶っぽい。

@junnovi:
ゴメンセンセ。この曲については正反対の評価やわ。申し訳ないけど、この歌は好きになれない。キーは不安定、声質も個性や魅力に乏しく、そしてまたしても低音の声が登場。間奏のギターとシンセとの掛け合いもパワーが足りない気がするし、ガチャガチャしてるだけ。

@tpopsreryo:
ただ、悲しいかなメロディが入ってこない・・。どこか普遍的過ぎる気がする。英語詞というのもあるかもしれませんが、「CLIMB,〜」のベースみたいな引っかかりがあるわけでもないので・・うーん。
低音は岡野だよ、多分w ワタシ、声に関しては結構守備範囲広いんですよ、特に男性のは。ホッピーのは普段歌わないのに歌わせてみると結構歌えるんだなあっていう程度の上手さというわけで。西村麻聡系のって言えばわかってもらえる? あとこの曲は嫌いな部類ですよw

@junnovi:
わからなくはないけど、餅は餅屋でいいと思うんよ。西村のあれは良いと思うよ。骨格やね、骨格w 下の名前をセンセに指摘されたついこないだまで間違って覚えてたけどw
この曲聴いてると、kissの「ラヴィン・ユー・ベイビー」を思い出す。canonのeosというカメラのCMでヘビメタキッズに扮した子どもたちが歌ってるやつ。

@tpopsreryo:
すいません、Kissとやらにはメイクにしか興味ないのでw では次いきます。


11.「SILENT SUN」

 作詞:宇辺セージ 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
11曲目「SILENT SUN」。福岡曲ですが、もうどうしたらよいのw ますます寂しくなってしまってるじゃないの。ここまでくるとコメントのしようがない。独白されても助けて上げることができない・・。

@junnovi:
こういうPINK旧来の曲が追いやられて、どこか新鮮味や輝きが失ってしまったジャンルの曲。福岡の失意が、曲想にも暗い影を落としてる。しんどいよね、聴くのが・・・。

@tpopsreryo:
PINK旧来の曲としても、このタイプは嫌だなw こんな気分になって聴きたいわけじゃないので。そこは求めてなかったんですよ彼らには。というわけで次へ。

@junnovi:
次行きませう、センセ。やっぱり「CYBER」ってしんどいね・・・。


12.「DOCTOR-D ROCK」

 作詞:吉田美奈子 作曲:福岡ユタカ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
12曲目「DOCTOR-D ROCK」。これはPINKが帰って来ましたね、やっとここで。ただよく聴いてみるとギターワークとかドラムパターンとか、なんか違うぞ。いわゆるノリ的なものは従来のPINKだけど、あの頃には戻ってなくて前へ進んでる。

@junnovi:
そうそう。センセの言うとおり「CYBER」内では数少ない元気が溢れた曲。ドラムスもシンセもパワフルでそこにチープなハンドクラップが小気味よく入って好きな曲。間奏の「ウ〜タウ〜タ、タハタハ」という意味不明なところもPINKらしくて。

@tpopsreryo:
ただやっぱりこういう曲ではエンディングが妙にあっさりしてしまってるんだけど。結構あっさりエンド多いよね。実は曲の終わらせ方苦手なのかなw

@junnovi:
「ジャン!」はないでしょってこと?w わはは。確かに、それまで手の込んだ曲作りでファルセットまで出したのに、急に「ジャン!」じゃあねって?なるほどね~。

@tpopsreryo:
あれだけセンスのある彼らだから、もうちょっと凝ってもいいでしょ?と思ったんです。この投げ捨て感がなんとも・・・というわけで次行きます。


13.「BEHIND THE GARDEN」

 作詞:吉田仁 作曲:ホッピー神山 編曲:PINK

@tpopsreryo:
13曲目「BEHIND THE GARDEN」。ホッピー曲だけど、ああこれも地味なロック調&ホッピー歌です。結局こういうタイプの曲は何曲もいらなかったと思うんですよ。特に13曲目ですよね。ちょっと疲れてくるなあ。間奏のギターとか面白い仕掛けはあるんだけど。
逆回転ギターとかうねりまくってて、そういうところは好きなんだけどね。この曲に関してはヴォーカルの妙なリバーブ具合が歌を息苦しくさせてるような。これもロックなのか何なのか。

@junnovi:
もうね、ホントに勘弁してほしい・・・w この曲のような、低音を強力に押し出すのが、このアルバムの新しい主潮流で、当時は戸惑いとともに何とか受け入れようと努力したものでした。でも諦めましたw サビは唐突で無理やりくっつけたようで。
センセ、逆回転、好きやねw ギュルギュル~。私はどうしてもそういう器楽的な視点でのコメントが弱いから、聞いた印象ばかりを書いてしまうけど、どうしてこんなに陰気くさいんだろう。かなりパワフルでもあるのに。

@tpopsreryo:
そうだね、低音。これはこのアルバムのポイントだよね。ワタシとしてはもっとこう、きらびやかな感じ?シャープな音の方が好みなんですが、低音強調であればバランスが重要なところがちょっとぼやけてしまったかなあ、なんて。個人の見解です。最後いきましょうか?

@junnovi:
はーい、よろしくお願いします。さぁて、どう書こうかなw


14.「GO EAST」

 作詞:杉林恭雄 作曲:岡野ハジメ 編曲:PINK

@tpopsreryo:
では最後の曲、14曲目「GO EAST」。岡野ハジメ曲ですが、これは少しテイスト違いますね。作詞がくじらの杉林恭雄ですね!junnoviさん!これについては任せたいですが。そんなに好きなタイプの曲ではないのでw

@junnovi:
あのねぇ~。ん~。まずは初球返ししますわw 私の敬愛してやまない杉林恭雄がここで登場!土屋昌巳のソロ作品でも蠱惑的な眩暈を起こすほどの香華に満ちた歌詞が沢山あったけど、PINKの世界の人じゃないと思う。ただ案外福岡ユタカの声質との相性は悪くないかなぁ。

@tpopsreryo:
これは結果的に福岡ヴォーカルで正解でしたね。「光〜♪」から骨太なバッキングになっていくけど、それほど違和感なくPINK楽曲として受け入れられるかも。やはりPINKは福岡ユタカなんですよw

@junnovi:
そうそう。そうなんよ!w 筒喉だろうと、横顔が花王石鹸みたいに三日月であろうと、隙あらば直ぐにガムランやエスニックに走ろうといいんです。ボーカリストという表現者だから仕方ないんですw
そこが自分の中でも賛否が分かれてて、そのパワフルさは魅力的なんだけど、曲の形式がまたしても変奏曲形式なんよね。こういう形式になると、どうしても曲が長くなる。冗長になる。

@tpopsreryo:
ですよね〜。ただこの曲で締めるというのもまあ大作の最後としてはいいんじゃないかと思います。それなりの大陸的な開放感もあるしね。この曲についてはまだありますよね?今のうちにどうぞw

@junnovi:
エ?何だろ?言いたいこと?あるにはあるけど・・・。あってるかなw 私はこの西域巡りをもってPINKを聴き続けるのをやめてしまい、このバンドを聴き始めた時から漠然と抱いていた、未来へ開かれた「予感」は幕を下ろすことになるのです。

@tpopsreryo:
なるほど。ここで終了ということだったんですね。そしてワタシは律儀にも最後までお付き合いするわけですが、それでは最後にまとめましょうか?

@junnovi:
アレ、何?w センセ、何だったんだろ?思い出せないよ~。当時カセットテープにとても収まりの悪い作品だったとか?w わ~何だろう。ん~判らない。もう、まとめてくださいましw


〜エンディング〜

@tpopsreryo:
では最後にまとめましょうか。この「CYBER」って当時はCD仕様ということで収録時間いっぱいに入るように多く楽曲を入れた結果この大作になったみたいですが、結果的に楽曲が多くするのに各々の楽曲を寄せ集めた結果、散漫になってしまったと言えるのではないかと思います。
しかし余りにも好きなことをやり始めたために制御が効かなくなってしまった結果、ここでPINKである必要がなくなってしまったんじゃないかなあと思うわけです。この作品でPINKとしては終わったと言えますね。次作はそれはそれで楽しめるわけですけどw

@junnovi:
「RED&BLUE」は2,3回は聴いたんだけど、当時は馴染めなかったなぁ~。もうその頃になると違う音楽を聴いてました。
うんうん。何か戦国ゲームの国取り合戦みたいなもの?そっちが2つ持って行ったんだから、こっちにも2つ寄こせ、みたいな?w あとどうしても全体的にどんより曇った録音も個性として挙げられるね。そういう狙いだと受け取ったもんね、当時。

@tpopsreryo:
そうそう国取り合戦。曇った録音はロックにシフトした証というか、そういう録音でなければいけなかったということでしょう。しかしカラフルさは失われて、広がるのは荒野ばかりとなってしまったという、そんなまとめでよろしい?w

@junnovi:
はい、ありがとうございますw。つまり、コズミックさやユニバースがなくなってしまって、南半球やミクロネシアやサマルカンドといったような横の移動の曲ばかりになってしまったわけですね。Gとの格闘もなければ、太陽線をシャワーのように浴びることも!

@tpopsreryo:
なるほど。宇宙規模ではなくなって地球規模にとどまってしまったと。スケールは小さくなってしまったということで、その先は見えてしまったということで終焉へと向かうと。では、ここいらで終わりましょう。本日はおつかれさまでした!ではまた明日「RED&BLUE」で。

@junnovi:
ありがとうございました~。

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