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病院運営EXPOに初出展。医療や介護従事者のQWLについても真剣に考え、提案していきたい。

10/14から3日間の日程で幕張メッセで始まった、医療と介護のEXPO。
今年初出展したTPOは「病院運営EXPO」カテゴリーでブースを出しました。2024年からの医師の働き方改革において私たちのコンシェルジュサービスがお役に立てることがないかと考え、TPOとしては初めての展示会出展です。

初日はコンシェルジュを連呼してのブース呼び込み。
しかし、「うちには関係ありませんね」的な表情でブース前を通り過ぎる方多し。
そこで、作戦変更。
そもそもコンシェルジュはホテルコンシェルジュの印象が強いから、
日本初のコーポレートコンシェルジュであることを言おう。

そして、
「安心して長く働くための環境づくりを支援します」
「日々忙しく働かれる現場の方の私生活をサポートします」
「私生活は生産性の向上や仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えます」
「2024年に始まる医療業界の働き方改革のサポートに」
「介護現場や医療現場で働く方が、つい疎かにしがちな自分自身のケアと
 プライベートの課題解決をコンシェルジュがお手伝いします」
「職場では話せない、家族は当事者だから話せない、そんなお話を
 第三者であるコンシェルジュが聴きます。」

などなど、思いつく限りを連呼。
一瞬で通り過ぎる方の耳に残り、心に刺さるワードは何か。
それを必死で考えた3日間でした。
おかげさまで想定以上の数のお名刺をいただき、医療現場の働き方に心を砕かれる方々にお話を聞いていただくこともでき、少しは認知を広めることができたかと思っています。

医療や介護の現場にこそ、QWLの視点を


働き方改革というと、まずは労務面からのアプローチ、そして会計処理や労務管理のIT化、育休や介護休暇の取得促進、ストレスチェックの実施など、
あらかじめ用意されたフォーマットを活用し、制度面での充実を図ることが最初のステップとなります。

しかし、本当の意味での「働きやすい職場」は時短だけではありません。
逆に、時短になればなるほど、少ない時間数の中で
今まで同様の成果を最小人数で達成することが命題になり、
個人にかかる負担は大きくなっているように感じます。

コンシェルジュへの依頼にも、ストレスに関する相談は多く
真面目で常にスキルアップを怠らず、
勉強熱心な今のワーカーが張り詰めた緊張感の中で業務に
追われる姿を見ることもあります。


医療や介護の現場には、そこに日常的に「いのち」と向き合うことが求められ、その緊張感やストレスは計り知れません。
効率化による時短や有給休暇はもちろん大切。
しかし、それ以外のソリューション・・・もっと心の内面に起因する問題の解決に目を向けなければ、社員がどのようなライフステージを迎えても
働き続けることができ、愛される職場は作られないのではと思います。

「従業員の幸福度や職場への満足度」いわゆるQWLについては
「そこまでの余裕はない」という一言で片付けられ、後回しになる傾向

あるのかもしれません。

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職員の幸福度や仕事満足度は、入居者の生活機能に
影響する。

つい最近、池田紫乃先生(慶應義塾大医学部 医療政策・管理学ウェルビーイングリサーチセンター 研究員(博士))が執筆された「特別養護老人ホームにおける重度要介護者の生活機能の変化と介護職の仕事満足度および主観的幸福感の関連性:日本におけるコホートおよびアンケート調査」という論文が、BMJopenという医療系オンラインジャーナルに採択され、公開されました。

今の仕事に満足しているか、
将来介護の仕事を辞めたいと思っているか
自分の提供しているサービスに対して満足しているか(自己評価)
介護の仕事にやりがいを感じているか
今、自分は幸福か

このような質問を対象者に行い、年齢や性別、地域など考えられる
交絡因子についても調整しながら分析。
その結果、介護者の幸福度と利用者の生活機能の間には相関関係があり、
介護者が幸福であれば利用者の生活機能の低下が認められない、という
結論を導き出しています。

つまり。

施設でお世話をする介護従事者や職員が「幸せ」なら
お年寄りは元気でいられる。
入居者の幸不幸は、
介護者自身の精神状態に深く関わってくると言えるのです。

これは、私たちがあらゆる場面で
何となく肌で感じることではないでしょうか。

どうせ立ち寄るなら、
いつも笑顔の店員さんがいる、あのコンビニに行こう。

親が入る介護施設の見学に行くとしたら、
まずそこで働いている介護者の様子を観察してこよう。

そして。

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「あの職場には素敵なコーポレートコンシェルジュがいるらしい。
 同じような給与なら、こっちの施設で働いてみようか。」

そんな風に考えてもらえるインフラの一つに
このサービスが成長することを願っています。
興味を持っていただける経営者、役員、人事、メディア、自治体などの方がいらしたら、ぜひ「スキ」とコメントをお願いします。

(文:コーポレートコンシェルジュ/田中みなみ)




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