Gyoza (Keisuke)

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「カラオケ行こ!」にみる過去への旅としての成長譚

 年始から良い映画を観たので感想を共有しようと思って,先日書いたばかりだけれど再び note を開いている。「カラオケ行こ!」というとんでもなく安直なタイトルだけれどこの映画は映画としてのクオリティがかなりたかいと思う。以下,大いにネタバレを含むので,これからみようとする人は読まない方がいいかもしれない。笑  野木亜紀子脚本・綾野剛主演ときいてドラマ好きならまっさきに頭に浮かぶのは,2020年に放送されたTBSのドラマ「MIU404」だろう。MIUと同様,今作も綾野剛の朗ら

    • 〈残余〉として書くこと,あるいはアマチュアであること。

      以前書いたのはもう三年前なのかと,その事実に呆然とする。 しばらく書いていなかった理由はたくさんある。しかし数ある書けない理由のなかでも最大のものはといえば,一番最初の note で自己紹介がてら自分のことを,〈「教育学」のなかでうまくやってくことを決めた人間である〉と書いてしまったからだ。 なぜそれが書けない理由なのか。単純だ。 私はいまや教育学徒ではないからだ。 アイデンティティなんて鼻から一貫性に欠けるのだから,自分の専門が変わることくらい別に恥ずかしいこととも思

      • 自己紹介とぼくのコンパス。

         はじめまして,都内某所の教育学部に通うとある人文学徒です。  新型コロナ流行の影響で,自分の学年が一つ上がった気が全くしないまま前期が早くも折り返しを過ぎてしまいましたが,ついに最終学年を迎え,少しばかり時間ができたので,以前から書こうと思って登録だけしていたnoteに筆を入れることにしました。  日々ぼくが何となく考えていることや,どうしても言いたいことを発信するには,Twitterのような短い文章ではなく,noteのように長い方がいい。でも長いと長いで途中から,「あれ

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