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トレンド・プロ、パーパス経営へ乗り出す!!〜その一部始終を赤裸々に公開!①〜

「パーパス経営」。近年、経営論でよく耳にするようになってきたワードです。しかし、実際に「パーパス経営」に取り組んでいる企業はまだまだ少ないのが現状です。「パーパス(Purpose)」とは、目的や意義を指す言葉で、そこから経営論では「会社の存在意義」として使用されています。

弊社トレンド・プロでも、この度パーパスを設定することになりました。2年前に2代目社長が引き継ぎ、従来の「マンガ制作会社」から「企業の課題をマンガを起点に多角的に解決する会社」への転換を図ろうとさまざまな取り組みをしてきました。しかし社員から事業成長を目指す上で「何を軸にしたら良いかわからない」という声が多くあり、本質的で明確な指針が一つ必要になってきました。

とはいえ、何から手をつければよいかわからずペンディングになりかけていたところ、代表の岡崎の友人、菊地天平氏(以下天平さん)にお声がけいただき、今回のパーパス設定をスタートしました。

天平さんは、人材開発やパーパス経営のコンサルティング事業を展開する天平株式会社の代表で、さまざまな企業のパーパス設定をサポートされています。
天平株式会社 https://www.tenpei-inc.com/

そんな天平さんと2022年11月〜2023年2月にかけて、毎週パーパス設定ミーティングを行い、トレンド・プロのパーパスを設定していきます。
今現在も絶賛作成中ですが、パーパス設定の過程を赤裸々にnote記事にまとめ、発信していきますので、お付き合いいただけますと幸いです。

パーパス設定の流れ


以下のような全12回のミーティングを通して、パーパスについて考えていきます。

①会社の歴史・課題
②会社の歴史・課題
③経営者の原体験
④経営者の原体験
⑤社会の課題・実現したい未来
⑥パーパス
⑦パーパス
⑧コアバリュー
⑨コアバリュー
⑩中長期のビジョン(展望)
⑪未来組織図
⑫直近の計画

トレンド・プロの歴史


まず、第1回・第2回ではパーパス検討の最初の一歩として、会社の歴史と課題について認識を共有しました。今回の記事ではその内容をご紹介します。

トレンド・プロは、1988年に先代の岡崎充が創業しました。前職で「漫画やイラストだと伝えたい情報がしっかり伝えられる」という経験を得たことがきっかけで、マンガ制作の事業を展開しました。はじめは結婚式を挙げるカップルに向けた「ブライダルマンガ」など、toC向けのマンガビジネスを展開していましたが、「宣伝会議」に広告を出稿したところ、企業からの依頼が殺到。これをきっかけに、「広告マンガ」の事業が本格的にスタートしました。官公庁や大企業からの依頼も増えていき、順風満帆に思えた経営状況でしたが、バブル崩壊の煽りを受け、一時は営業マンが全員やめてしまうという危機にも直面しました。しかし、1998年頃からは、金融の自由化に伴い、金融商品に関する広告マンガ制作が急増。また、インターネットの普及でデジタルコミックやバナー制作、ビジネスコミックや実用書のコミカライズといった依頼も増え、再び軌道に乗ります。2020年に岡崎寛之に事業を継承し、現在はマンガを起点に企業の課題を幅広く解決するトータルプロデュースを目指しています。

※トレンド・プロの歴史や、広告マンガの歴史についてはこちら
※創業者 岡崎充の自伝マンガはこちら

トレンド・プロが抱える課題とは


次に、現在トレンド・プロが抱える課題を見ていきます。話していくうちに見えてきた課題は以下のようなものでした。

・広告マンガの市場が小さい。
・漫画制作の労力が大きく、社員のリソースを圧迫しがち。
・約30年間「制作会社」だったので、営業・マーケティング領域が弱い。
・新しいビジネスモデル/売上の上げ方が見えていない。
・漫画制作会社から脱却し、企業の課題を根本から解決する、という指針=トータルプロデュースを謳っているが、具体的な事例がなかなかできない。
・営業が企業の課題に対し、コンサルティングに近いことができない。

ちなみに…2022年11月〜の3年での中期経営戦略は、
・トータルプロデュース実現に向けた各領域の達成。
・会社の資産を活かした新しいビジネスモデルの構築。

会社の歴史や課題を振り返ることで、これまであまり意識をしてこなかった「事業の価値、無形の資産」や「会社が大切にしてきたこと、していきたいこと」が見えてきます。つまり、これらがパーパスを策定するヒントとなるのです。

まとめ


今回の内容はここまでとなります。一見、「パーパスと何が関係あるの?」と思われてしまうかもしれませんが、現状理解・整理をすることは会社の存在意義であるパーパスを設定する上で非常に重要な過程です。
次回は、「経営者の原体験」です。経営者がどんな体験をして、何を考えながら生き、この会社を経営しているのかを深ぼっていきます。これを深ぼることで、会社が社会に与える価値や存在意義に近づくことができます。
「パーパス作りを早く読みたい!」という方も多くいらっしゃるかと思いますが、どうかもう少しご辛抱いただければと思います…!


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