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ルールと学級経営



 「ルールなんて最低限でいいだろ!!何で『あれもダメ』、『これもダメ』なんだ!」

 先生になりたての時の考えです。

 



 「ルールは最低限で良い。ただし、信頼できれば

 現時点での僕の考えです。


 ルールは最低限で良いという考えは変わっていません。

 ただ、何が変わったかというとその考えを支える理由です。


 以前の僕は、ルールアンチみたいなところがありました。学校の事情もよく知らないくせに、「子どもの主体性を伸ばすために」、「子どもの個性を発揮させるために」というふわふわした理由で「ルールなんて最低限で良い」と主張していました。

 その結果どうなったかというと、教室に秩序が無くなり、喧嘩が増え、結果みんなが疲弊しました。

 個性あふれる30人に、急に自由を与えることは危険以外の何者でもありませんでした。


 そこから改めてルールとは何かを考え続けました。

 そして、学級ではどのようにルールを扱っていけば良いかも考えてきました。

 その考えがだいぶまとまってきたのでそれを述べる記事にしていきたいと思います。

 「それ違うだろ!」って突っ込む気で読んでほしいです!そして、指摘していただけたら尚嬉しいです。

 ではよろしくお願いします!!!


 

ルールの数は信頼度に反比例する


僕の考えの根本にあるものです。

どういうことか、例を出して説明します。

「机の上は鉛筆と消しゴムだけで良い」

 小学校によくあるルールです。

 このルール、

「机の上にものがごちゃごちゃあったら手遊びするに違いない。授業に集中できないに違いない。だから、それ以外を置かせるのを禁止しよう。」

という流れがあって、作られたんだと思います。

 そして、このルールができるまでの流れの背景にあるのは

 「机の上に物があふれると子どもは勉強できない。信頼できない。

 という子どもに対する信頼度の低さです。

 このように子どもに対する信頼度が低いと、ルールが増えていくのです。


 ここで誤解してほしくないのは、僕は何も

 「ルールが学校に多いのは子どもを信頼してない証拠だ!!最低だ!」

 とか言いたいわけではないです。

 子どもはまだまだ未熟ですし、大人と同じような自由を与えるのは流石に無理があります。

 
 僕が言いたいのは、子どもへの信頼度によってルールの数を変動させていくべきだということです。

 2分間前には着席しなくてはいけないというルールがあるとします。

 そそのルールがなければ

 「チャイムと同時に授業が始められないから」

 という疑念があるからです。

 ここでこう宣言します。

 「毎回、チャイムと同時に授業が始められればこんなルールいらないんだけどな。まずは2分前着席を完璧にして先生を信用させてほしい。」

 そして、2分前着席が完璧になってきたら次は1分前。そして最後にはそんな制限を無しにしていければ良いのかなって思います。


 そういう風にしていけば、学校の細かすぎるルールは減らしていけるはずです。

 以前の僕のように僕が勝手に判断してルールを減らすのではありません。

 

子どもと一緒に減らしていくんです。




 何かの本で読みました。

 子どもにいきなり自律を求めるのは酷すぎる。

 他律を守れて

 規律を守れて

 やっと自律を求めることができると。


 「自律」を学校目標や学級目標にしているところは多いと思います。

 そしてその自律を具体化すると、

 「ルールがなくても自分の意志で善悪を判断し行動できること」

 なのではないかと思います。

 なので、そういった状態を目指すために子どもと一緒に「他律」と「規律」を減らしていくことは、自律した人間を育てるのに有効なのではないでしょうか?


 「ルールの数は信頼度を表している。できれば、ルールの数を減らして、もっと創意工夫しながら学校生活を送ってほしい。そのために、まずは「他律」と「規律」を守って先生を信用させてほしい。」

 そんな願いを持ちながら、学級経営していくと自律した人間を育てることができるのではなとか思った今日この頃です。





 っていうことを一年目のペーペーが語っております。

 いつも生意気ですいません笑笑

 





 

 

 

 

 

 



 

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