見出し画像

算数の授業がド下手な初任者が、算数の授業の極意を語ってみた②〜導入段階の極意〜


 この記事の続きです!

 授業には段階があります。自治体によっても違うのかもしれませんが、私が知っているのはこのような分け方です。

 導入段階

 展開段階

 終末段階

 この分け方に基づき、それぞれ一つ記事を書いていきたいと思います!

 
 算数の勉強をしていく中で、私はそれぞれの段階を以下のように解釈しました(私は具体的にイメージ化しないと上手に理解できないのです・・・😭)。

 導入段階 敵の正体を明らかにする段階  

 展開段階 敵への攻撃方法を考える段階
      味方の攻撃方法の共通理解を図り攻撃していく段階

 終末段階 攻撃方法を従来の攻撃方法として定着させる段階
      攻撃方法がいかなる敵にも有効なのかを疑う段階
      

 
「何言ってるの?」って感じだと思います。ですよね。自分の頭の中の抽象的なイメージを文字に起こしたものですから笑

 読む側としては、迷惑極まりないと思います笑

 ちょっと想像しやすいように、イメージをお伝えするとしたら、

 「敵」(=「学習問題」)っていうのは、ゴジラみたいな巨大怪獣をイメージしてください。

 その「巨大怪獣」を、「自衛隊員」(=「児童」)が作戦を練りながら倒していく、そんな場面をイメージしてみてください。

 さしずめ私は、司令室で自衛隊員の意見をまとめながら作戦を形にしていく「司令官」でしょうか。

 司令官である私は自衛隊員に今回の標的(怪獣)の映像を示します。

 そして、自衛隊員はこれまでの経験から類似の怪獣はいなかったか、弱点をどこに見出すかなど、怪獣の特徴を明らかにしていきます。

 そして、その特徴から有効な攻撃方法を考え出し、作戦を立てていきます。

 そして、それぞれ考え出した作戦の共通理解を図ります。そして実際にアタックしていくわけです!

 

 怪獣を倒し切ったら終わり・・・というわけではないんです。また同じような怪獣が現れた時のために攻撃方法の定着をしなくてはいけません。訓練をして、いつでもその攻撃方法が使える状態にします。

 そして、それで終わりでもありません。未知の脅威に備えなくてはいけません。

 今回の攻撃方法が他の怪獣にも有効なのか疑う必要があります。自衛隊員に有効か意見を聞き、ちょっぴり不安な気持ちを抱えながら今回の作戦の全ては終了します。

 うん。こんな感じです笑

 分かりにくくてすいません!でも、私はこんなイメージでしか捉えられなかったので、これで突き進みたいと思います!

 では、よろしくお願いします!!

 まずは、導入段階 敵の正体を明らかにする段階 です。

 


○導入段階の極意


 導入段階の一番の使命は、

 「この問題(怪獣)を倒したい!この問題なら倒せる!」

 そう思わせることだと思います。それを前提に話を進めていきます。

  
 まず、子どもたちに「この問題を倒したい!」と思わせるためにどうするかです。

 実は授業の中で一番ここが難しかったりします。怪獣を倒す勇気を奮い立たせるのが、司令官の一番の仕事であり、一番難易度が高いことなのです。

 ではどうするか。

 問題とその出し方を工夫しなくてはなりません。具体的には

 ・「子どもの実感を伴わなければならない」
 →頭の中で問題場面がイメージできなければ、ただの数字の操作になってしまう。面白いわけない。

 ・「余裕すぎない、解いた後に達成感が得られると確信できるもの」

 などです。そして、もう一つ。これが最も大切(?)、かつ難易度が高いもの、それが・・・

 ・子どもが「知りたい!」って思うもの

 です。

 これが・・・本当に難しい・・・😭

 ですが、やらなきゃ子どもたちの顔が死ぬ授業になります!あれは嫌だ!

 というわけで、そんな自分を救ってくれそうな考え方を一つ紹介します。それは、

 

4つの「ズレ」を作ることを意識する!


です!

4つのズレとは以下の通りです。

 「友達の考えとのズレ」

 「予想とのズレ」

 「感覚とのズレ」

 「既習とのズレ」

です。

 「友達の考えとのズレ」を作り出すには、意図的に二択になるような質問をします。例えば、

 平行四辺形とひし形の面積の求め方は同じだと思う?違うと思う?

 という問い方をします(例が下手!)。すると、自分の考えと違う人が必ず現れます。そうなると、子どもは一気に不安になり、「え?試してみたい!」ってなるわけです。


 「予想とのズレ」、「感覚とのズレ」、「既習とのズレ」は結構被ります。

 この「ズレ」は要するに、

「えーなんで??今までのやり方や、当たり前だと思っていたことが通用しないんだけど!?」

 って思わせるってことです。

 例えば・・・整数✖️少数。これまで掛け算をして、元の数より小さくなることなんてあり得なかったわけです。

 でも、それをすると元の数より小さくなるんです。それを子供に言ったら、

「嘘だーー!!試して、先生の嘘暴いてやる!!」

 ってなると思うんですよ。そして、「先生の嘘を暴くために計算の仕方を考えてみよう」っていう流れになると思います。

 
 「感覚とのズレ」っていうのは日常生活でなんとなく持っている感覚のことです。ちょっとみなさん、計算とかせずに直感でこの問題に答えてみてください。

 地球より直径が2m大きい天体の円周は、地球よりどれくらい大きくなりますか?地球の円周は40,000キロメートルです。

 答えはですね・・・








 「6mちょっと」







なんですよ!これ、びっくりじゃないですか??なんとなく10,000〜2,000キロは増えそうだなーって思った人も多いはずです。

 こんな感じで、「直感とのズレ」を意図的に作り出すことができれば、

 「え??なんで!?調べたい!」

 ってなると思うんです。

 

 「4つのズレ」のいずれかを意識し、子どもを惹きつける導入ができるようになりたいなーって思います。

 ひとまず導入段階はこんな感じです!

 次は展開段階について書いていきたいと思います!!


 


 
 

 

 

 



 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?