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教育長は変革者



 教育長と聞いてどんなイメージを連想しますか??

 



 僕は、誠に失礼ながら「既得権益にしがみつく超保守派」みたいな人を想像していました。でも実際にお話しさせていただく機会があって、そのイメージは180度変わることになります。

 教育長は日本及び、自治体の現状に大きな危機感を抱いて、それ故に「学校を変えていかなくてはいけない」という強い思いをもたれている方でした。

 危機感として、

 ・大人になった自覚がない人(自立していない人)の割合が世界基準から見て相当に低いこと。

 ・不登校率がどんどん上昇していること(学校にNOを突きつけている人が多いこと)。

 ・学力が全国から見たときに相対的に下がりまくっていること。

などを挙げられました。

 そして、学校のあり方として根本的に変えなくてはいけないのが、

「同じ年齢の子ども達が、学級という常に同じメンバーの集団で、同じことを同じペースで一斉に勉強させる」

 という同調を前提とした教育システムだということでした。

 これからの社会では、国家の産業発展を支える国民を育成することより、多様な個人それぞれが幸せや生きがいを感じる社会を作っていく必要があり、事実そうなりつつあるため、同調を前提とした教育システムは時代にそぐわないものとなっています。よって、一人一人が自己理解を深められる個別最適な学びや多様な他者を尊重する態度を育てる、協働的な学びを実現していかなくてはならないのです。


 教育長がおっしゃっていることは僕にとっては全く真新しいものではありませんでした。大学でも、研修でも散々言われていることです。

 このような価値観が現場ではなかなか浸透していかないから、「自分が間違っているのではないか」と不安でたまらなくなることが多々あります。

 でも、教育長がはっきりと「変えていかなくてはいけない」と語ってくださったことにより、不安から逃れるための場所ができました。

 また、不安感をさらに軽減してくれるようなエピソードが一つ。

 教育長に質問してみました。


 「教育を通してどんな社会を実現していきたいか」という質問です。


 教育長は、



 「人のせいにしない社会」



 そうおっしゃいました。

 短いですが、とても練られた回答だと思いました。

 人のせいにしないということは、自分の身の回りの課題を自らのこととして主体的に解決しようとすることができるということです。また、自分の強みを発揮して変えることができるという主体的な態度をもっているということです。

 社会にあるあらゆる課題を一人一人が自分ごととして捉え、みんなで協力し、それぞれの強みを発揮して、解決していこうとする雰囲気が生まれれば、きっと社会は明るくなります。

 それは僕が理想とする社会に他なりません。

 

 まだまだ力不足ですが、方向性が間違っていないことはわかりました。自分を信じて、進んでいきたいです!

 


 


  

 

 


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