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シュリと一緒にティチャラを目指そう!〜ブラックパンサー ワカンダフォーエバー感想〜


 ⚠️この記事はネタバレが含まれてます!





 ブラックパンサーワカンダフォーエバーを一昨日観ました。

 見終わった当初はなにか物足りない感じがしたのですがじわじわと良い映画だったなぁっていう想いが湧いてきました。

 なので、記事にしようと思います!

 僕がこの映画を観て感じたこと、学んだことを中心にまとめていきたいと思います!

 では、よろしくお願いします。



 この映画のテーマを一言で表すとしたら、


 “継承”



 になるのではないかとおもいます(個人的にですよ!)。

 亡きチャドウィックボーズマンさんから、レティーシャ・ライトさんへ、主演の継承。想いの継承。

 ティ・チャラからシュリへのブラックパンサーの力の継承。

 そして、ティ・チャラからラモンダ、そしてラモンダからシュリへの王座の継承などです。

 今回の記事では3つ目の王座の継承について語っていきます。



 ここで自分に聞いてみます。シュリは、ティ・チャラから王座を、正確に言えば王としての意志や想いというものは継承できたのでしょうか?




 答えはNOだと思います。




 僕の勝手な考えですが、このブラックパンサーという作品において、王は三つのレベルに分けられると思います。

 レベル1の王は、自分のエゴのために王としての力を行使する者


 レベル2の王は、自分の民のために王としての力を行使する者

 そしてレベル3の王は、地球に住むみんなのために王としての力を行使する者


 です。

 ブラックパンサーでは、数々のキャラクターが王座に座ります。それらのキャラクターを独断と偏見でこれらのレベルに振り分けてみます。


 こうなりました。


 前作までの主人公、ティ・チャラも最初はレベル1の王でした。

 父の仇打ちのためにブラックパンサーの力を使いました。しかし、最後には自分の間違いに気づき、レベル2になりました。(シビルウォー)

 そして、前作でティ・チャラはこれまでワカンダがテクノロジーを独占してきたことが誤りであったと考え、開国する道を選びます。

 この時点で、ティ・チャラはこれまでのワカンダの国王とは一線を画す王となったわけです。


 では、今作の主人公シュリはどうでしょう?

 母を殺されたことに激昂し、復讐のためにブラックパンサーとしての力を、そして王としての力を使おうとしました。

 だからでしょうか。ブラックパンサーとしての力を受け継ぐ為の儀式で現れたのは、前作のヴィラン、キルモンガーでした。

 この時点でのシュリは間違いなくキルモンガーと同じレベル、つまりレベル1の王でした。

 ですが、今作のヴィラン、ネイモアとの最終決戦の際、ネイモアの命を絶てるという状況でシュリに迷いが生じます。

 そのときにシュリの前に現れたのは母親の、ラモンダでした。

 ラモンダはレベル2の王でした。だから、シュリはこのときレベル1とレベル2の王の狭間で葛藤し、最終的には

 「自分達の復讐に民を巻き込んではいけない」

 とし、レベル2の王へと成長を遂げました。





 と、思いきや、王位継承の大事な儀式に出席しなかったり、心の中にある怒りを完全には消化できていない様子が見られるなど、今はまだレベル1とレベル2を行き来している状態と言えるかもしれません。



 このように、レベル3の気高い王であったティ・チャラからブラックパンサーの力は受け継いでも、ティ・チャラの残した意志や想いを受け継いだとはまだ言えないのだと思います。



 そして!!

 このシュリのレベル1とレベル2を行ったり来たりする感じ。すごく共感できます。

 「うそだろ!」

 という声が聞こえますが、ちょっと落ち着いてください。

 この国王のレベルって、そのまんま人間のレベルに当てはまると思うんです。

 下の図を見てください。

  さっきの王のレベルを、人の行動理由に落とし込んでみました。

 すると、この図のようになりました。

 ここからが、シュリに共感できる理由です。

 僕、ずっとレベル1とレベル2を行ききしているんです。

 基本はレベル1だけど、たまに頭にラモンダが浮かんできて、レベル2になれることもある。

 そんな感じです。

 僕にとっての自分達っていうのは

 家族、

 クラスの児童、

 同僚の先生方、

 友達

 などが含まれます。

 この人達のためには確かに頑張れることも多いのですが、油断するといつもレベル1の自分のためになっています。

 だから、ある意味僕もシュリと同じってわけです!(強引)


 

 ちなみに、レベル3の人って今の世の中にどれくらいいるんでしょうか?

 みんなが自分のことでいっぱいいっぱいで他人のことなんて気にしている余裕がない時代。

 人は人、他人は他人という価値観が広がり、他人への興味は薄れ、他人には責任だけを求める時代。

 家族ですらも個人化が進み、別々の人生を歩んでいくことが当たり前になってきた時代。

 そんな時代に、自分を飛び越えて、自分達。自分達すら乗り越えて、まだ見ぬ知らない人達のために頑張れるなんて、僕からしたら神の所業に思えます。

 ただ、みんながレベル3になれれば、戦争は無くなり、もっと良い社会になると思います!

 だから、目指す価値はあるかと!

 厳しいですよ!本当に厳しいです。

 自分に余裕がないといけないし、人間力もないといけません。

 実力がなければレベル2すら達成できませんし、レベル3になるにはその何倍もの実力が必要です。

 それでも目指さなくてはいけません。気づいてしまったので😭

 まずはレベル2です。身近な人を幸せにできるよう、頑張ります!(これですら何十年もかかりそう笑)。、


 ここまで読んでくれてありがとうございました




 ワカンダフォーエバー!!



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