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ブラック校則を肯定してみる

 

 先生になったばかりのころ、こんな記事を書きました。

 

「学校の、その細かいルール本当に意味ある?子どもの可能性潰しているだけなんじゃないの??」

と主張した記事です。

この記事に対して。私が物申したいのは・・・



アホーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!お前がそんなこと考えてたせいで、今大変なことになってんぞーーーーー!



です!



 そう。”大変なこと”になっているのです。

 真面目な子からの信頼を失い

 元気な子への影響力を失いました

 何でこんなことになっちゃったのでしょう??

 僕は当初、細かい規律なんて必要ないと思っていました。細かい規律とは

 ・黒板に絵を描いてはいけない
 ・紙飛行機を飛ばしてはいけない
 ・文房具で遊んではいけない
 
 などです。むしろ、こういった遊びを通して

 「〜〜さんって、こんな才能があったんだ!」

 「子ども達の発想力ってすごいな〜」

 とか感心していました。

 最初のうちはうまくいっていました。去年より多くの”自由”を与えられて、子ども達も楽しそうでした。

 そう、最初のうちは・・・。

 
 だんだん喧嘩が増えました。その内訳のほとんどが

 「〜さんタブレットをダークモードにしたらダメだよ!」」
 
 「〜さん、ペン回しをしちゃダメだよ!」

 っていう真面目な子の注意に対して、

 元気な子が強く反抗することから始まるものでした。

 僕は当然喧嘩の仲裁に入ります。お互いの話を聞き、原因が真面目な子の注意だったことを突き止めます。

 そしてその注意の内容が・・・正直どうでもいいこと(今回は”ペン回し”にします)だった場合。僕は、言ってしまうんです。

「ペン回しって人に迷惑かけてる?」

多分、今までの先生は

「文房具で遊んじゃダメでしょ!!」

って叱っていたと思うんです。でも、僕はペン回し(しかも休み時間)を注意する気には全くならないんです。

理由は二つあります。

一つは、ペン回しを注意してたら何もかもが「だめ!」「禁止!」になって、窮屈な学級になってしまうこと。

二つ目は、これが個人的に重要なのですが、「ペン回し」がダメっていうのは、もはや当人の価値観による判断になるということ。言うなれば、「あなた肉食べてる!!!(自分が肉嫌いだから)食べちゃダメだよ!」って言ってることとあまり変わらないと思うんですよね。

だから、僕は「自分の価値観を押し付けてはいけない」ってことを気づかせるために、自分なりに工夫して、学級全体で話し合いをしてみたんです。

そうしたら、何と「ペン回しがだめ!」っていう人が何と半数以上を占めたんですよね笑(自分のメッセージが全く伝わってなかった😭力不足)

これには自分もびっくりしました。結局、多数派の意見を無視することもできず、話し合いは保留という形になりました。

そして、この話し合いをしてから真面目な子、主に女子があまり近寄って来なくなりました。

そりゃあそうでしょう。これまで注意してたら、「〜さん偉いね」って褒められていたのに、担任が僕になった途端、逆に疑問を投げかけられるんですから。

「この先生は味方してくれないんだ」

そう思っちゃいますよね・・・。


 一方の元気な子。どんどんやることがエスカレートしています。

 割れ窓理論ってご存知ですか?

窓割れ理論(われまどりろん、英: Broken Windows Theory)とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方からこの名がある。

Wikipedia

 要するに、どうでもいいと思えるルールを徹底させることで、秩序が保たれるというものです。

 僕は、元気な子のちょっとしたルール違反を「あれくらいいいだろ」って見過ごしていた結果、元気な子達の行動はエスカレートしていったわけです。

 最近では、明らかに悪いことを注意しても指示が通らない子が出てきました。

 

 真面目な子の信頼を失った。

 元気な子に対する影響力を失った

 

「そんなルールどーでもいいじゃん!!」


 私のこういうスタンスがもたらした結果です。散々ですね笑

 だから、ブラック校則なんてものができるのも無理はないのかもしれません・・・







 

とか思いたくなーーーーーーーい!!!!!





確かに、細かい規律で縛っちゃえばトラブルも起きませんし、学級は落ち着きます。学級が落ち着けば、みんなも平和に過ごすことができます。そっちの方が子どもは幸せです。子どもの幸せより、優先すべきものはありません。絶対に僕はもっと規律を徹底するべきなんです。

でも、何というんだろう。頭ではそう思っていても、心が強烈な拒否反応を起こしています。

いいのか。それで。自分も納得できないルールを押し付けていいのか。

そんな細かいことを許せない人間を育てていいのか。これから価値観の多様化の時代だぞ。

ペン回しごとき、許せない人間を育てていいのか。これから、飛ぶペンとか出てくるかもしれないぞ。




 ・・・。

 わっかんない!わっかりません!

 とにかく、現時点で分かっているのは

 仮に私が理想とする、自分で善悪を判断し、多様性を認め合える学級が可能だとしても・・・

 

それを実現するのに今の私ではあまりにも力不足である!


ってことです。

そうなんですよ。結局はここに尽きると思います。

なので・・・とりあえず、その力がつくまでは、規律を徹底させますか・・・。

うわあ。なんかすっごく嫌だ!なんで嫌なのかわからないけど嫌だ!

でも選ばなきゃいけないですもんね。そしてないもの(実力)は選べませんからね・・・。

今の僕にできることは、なるべく子ども達が納得できるように、ルールを守る意味を理解させることだけなのかもしれません・・・。

そのために、ディズニーランドで「割れ窓理論」が応用されていること。

スポーツはルールを守って初めて楽しいものになること(先輩に教えていただきました!)。

などを使って、根気強く、理解してもらいたいなあって思います。

「クラスをディズニーランドにしよう!!そしたらアベンジャーズになれる(marvelも今はディズニー傘下)」

 を自分の合言葉に、夏休み明けからやってみたいって思います。



 ちくしょう・・・。力があれば・・・。力が欲しい・・・。悔しいなあ・・・。

 力がないと、理想は叶えられないんだなあ。当たり前だけど。

 まあ、せいぜい楽しんでやりますよ!理想までの道のりを!



 またよくわからない記事になりました笑笑

 ここまで読んでくれて、ありがとうございました!!







 

  

 

 

 


 


 


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