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学校ほど、「ニーズ」と「サービス」がずれている場所はない・・・と思った話


 学校は一般企業とは違います。それは理解しています。

 ですが今回はあえて学校を企業として、保護者や子どもをお客さんとして、考えていきます。


 基本、サービスっていうのはニーズから生まれるものですよね。

 独りよがりなサービスを提供したところで、それを利用してくれる人は限りなく少ないでしょう。


 では学校はどうでしょうか。

 学校が提供するサービスは「教育」です。

 学習指導要領に載っている力を身につけるべく、サービスを厳選し、提供します。


 今回の論点は学校側のサービスが保護者や子ども達にとってのニーズを反映したものになっているか否がです。

 皆さんはなっていると思いますか???


 個人的には・・・


 

なっていない



 と思います。

 正確に言えば、




ニーズを全て満たすのは不可能


だと思います。


 不可能な理由一つ目。「指導要領とニーズの板挟み」

 学校教育をする上で、先生が参考にするものは大きく二つです。

 学習指導要領と、子どもや保護者の願い(ニーズ)です。

 この二つが合致するときはいいんです。

 でも、保護者や子どもは基本的に学習指導要領を知りません。

 だから、どちらかを満たそうと思えば、どちらかが満たせないみたいな状況になることがあります。

 特に子どもとの関係性においてはそうです。

 極端な例ですが、「勉強をしたくない」という子どもをお客さんとした場合、学習指導要領に沿って、その子のニーズを満たすことは極めて難しいです。

 よって、学習指導要領側に立つと学校側の独りよがりなサービスを提供しつづけることになり、

 子どもや保護者のニーズの側に立つと、学習指導要領の学習内容を満たせないことになります。


不可能な理由二つ目「子どもや保護者はサービスを選べない」。

飲食店を例にとります。

お客さんは数ある飲食店の中から、自分が好きなお店を、そしてその中でも一番食べたいものを選ぶことができます。

そして、そのお店が「違うなあ」と思ったら次からは違うお店を選ぶことができるんです。

つまり、一般企業のお客さんであれば、サービスの合う、合わないを自分で判断し合わないと思えば違うサービスを選びに行くことができます。


 一方の学校はそれができません。

 基本的に子どもは学校を選べませんし、先生を選べません。学びたいことも選べませんし、クラスだって選べません。

 そんな状況で、何百人といる子どもと保護者のニーズを全て満たすのは不可能です。




 結論ですが、

 学校を起業、子どもや保護者をお客さんとする関係は、学校教育においてはふさわしくないということになります。

 しかし、そういう傾向が進んでるのが、現在の学校を取り巻く状況じゃないでしょうか。

 学校側は保護者の言うことに何も言えず、恐れ、敵対心を抱く。

 保護者側は、学校の教育活動(サービス)があまりにも見えづらく、不安になり意見を言ってみる。

 こんな状況じゃないでしょうか。

 これって・・・、持続的な関係じゃないですよね。

 どんどん分断が進んでしまいますよ。

 

 

 では、どんな関係が望ましいか。

 それは、

 

チーム



 なんじゃないかなって思います。

 どっちが上でどっちが下とかありません。だって、「この子を成長させたい」と願う気持ちは共通です。

 
 だから、先生と保護者が一体となって、どんな教育をしていきたいのか、どんなクラスにしていきたいのかを話し合う。

 それをもとに1年間、先生が中心となって頑張ってみる。

 その結果、保護者側や先生側に多少のエラーがあっても、お互いフォローし合う。

 そんな、チームのような関係をもとにクラス、そして学校を運営していけば、ちょっとしたことでお互いに不信感をもつようなことはなくなるのではないでしょうか。


 学校のことは学校が責任をもつ。

 家庭のことは家庭が責任をもつ。

 そんな分離が進むような関係ではなくて、

 「教育」という大きな括りをもとに、

 

「教育」のことは、先生と保護者が”共に”責任をもつ


ような関係が理想なんじゃないでしょうか。


 だからやめましょうよ。お互い責任を押し付け合うような関係は。

 どっちにも責任があるんです。

 そして、どっちも余裕がないんです。

 だからこそ、助け合っていきませんか?

 月に一回くらい集まりましょうよ。お菓子パーティやりましょうよ。

 絶対仲良くなれますよ?

 そしたら、本音で話せますよ?

 僕、いじられても全然へっちゃらですから!プライドとかないですし!

 楽しく過ごす空間作れる自信あります!

 だから・・・





 

お菓子パーティしましょうよ!!!(2回目)






※この記事を書いているPuは、ものすごく保護者に恵まれている人です。




 

 


 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 



 

 

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