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企業研究 ヤマザキマザック

製造業に関わっている人間にとって、避けては通れない企業がいくつか存在する。そのうちの一つがヤマザキマザックだ。

言わずと知れた工作機械メーカーであるヤマザキマザック。IoTや海外進出に強みを持っているということで、今回とりあげてみることに。これらは僕が勉強したいカテゴリとも共通しているので、理想を考えるための資料になると思った。

マザックのここがすごい①
工場の完全無人化・IoT

Mazak iSMART Factory™ : 自動化・IoT
https://www.youtube.com/watch?v=8KdTfNjmn7M

動画はマザックの大口工場の様子。完全自動でマザック機械が稼働しています。プロモーション用に映してあるのでしょうが、それでも近未来感があってかっこいいですね!これが未来じゃなくて現在なのが驚きです。

工場の無人化とIoTはセット。これって人間でも同じだよな。とふと思う。「会社にいないと働いているか評価できないから出社せよ!」ではなく、遠隔でも人間のパフォーマンスを評価できる仕組みを作ればよい。

マザックの機械を使っている製造業メーカーは多いはずなので、IoT導入のお手本になるのでは?マザックはIoTコンサル業務も行っているみたいですし。

マザックのここがすごい②
海外売上比率80%超!

マザックは海外売上比率が高いことでも有名です。なんと海外売上比率80%。改めてすごい数字。「世界のマザック」だなあと思います。

マザックはアメリカ/ イギリス/ シンガポール/ 中国 の世界4か国5カ所に生産拠点を持っており、世界85ヵ所にサポート拠点を持っています。

海外での生産を成功させるために、現地の人材に経営を任せる「現地主義」を大切にしているらしい。これは以前『The Culture Map』で学んだ考えとも共通しています。

マザックのここがすごい③
ユーザビリティ優れるインターフェイス

対話式CNC装置 MAZATROLの軌跡
https://www.youtube.com/watch?v=QA02euy__lQ&t=4s

マザックは独自のコンピュータ数値制御としてMAZATROLを開発。

これは機械からの質問に答えるだけで加工に必要なプログラムを完成できるという優れもの。初心者でもプログラミングが可能になる革新的な発明だ。

工作機械を扱う人間に求められるスキルも変わっていくのかもしれない。工作機械のプログラミングに限らず、世の中のプログラミングはどんどんユーザーに使いやすい仕組みによって普及していく。新しい仕組みを使いこなせるか、それともそれによって衰退するか。組織の学ぶ力が試されている。

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『Mother Machine』

マザックの歴史をまとめた一冊。今回の記事の参考にもさせてもらった。

著者は音楽ライターなのだけど、なぜこの本を書こうと思ったんだろうか。あとがきもなく個人的には少し惜しい印象。

100年あるマザックの歴史をわずか200ページにまとめた簡潔さと、工作機械に詳しくない人間でも読めるように配慮されていることは良かったです。

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