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リスクを高める部分ではリターンも高めてあげないと面白くならない【ゲーム制作日記】

こんにちはtozicaです。
今日は月曜日!

この記事は、エロゲーとか作ってるクリエイターの制作日記です。
noteなので直接的なエロ表現はありませんが、えっちな話が苦手な人は気をつけてね。

注意書き

カナデエスケイプ

昨日は日曜日だったのでそんなに制作時間とれなかったんですけど、いつものように「カナデエスケイプ」の制作を進めました。
前回の日記で書いたように、エロシーン周りのゲームバランス的なあれこれを色々決めたので、昨日はそこらへんに関するプログラムを書いたりした。

この、イベントシーンの内容もゲームバランスに関わってくるっていうの、いかにも本作のシステムの特異さを表してて面白いなーって思いつつ、ゲームバランス調整的な意味ではなかなか大変だなーって感じます。
普通のRPGとかだとストーリー部分とバトル部分って切り離して調整できるはずなんですけど、本作だとあらゆる要素が漫画の形で表現されてるから、同じように切り離して考えることができないんですよね。
一応今のところは理詰めでゲームバランスを考えてますけど、実際にゲームをプレイして、体感でゲームバランスを見れるようになるのは、漫画部分が粗方完成するまでお預けっていう。

そして作業の進捗率は 42.0% から 42.7% になりました。
制作時間が短いので仕方ないんですけど、ぼちぼち。

昨日の Path of the Abyss

3日連続で「Path of the Abyss」の話をするんですけど。

前回の日記でついにうちよそパーティが完成したので、昨日は早速ダンジョンに潜り始めました。
本作は前にほんの少しだけ遊んだのでシステムは概ね把握してるんですけど、その時はチュートリアルダンジョンを踏破したあたりで止めちゃったので、ほぼほぼ初見みたいな感じ。

昨日は、最初のダンジョン(古き王の霊廟)の2階くらいまで進んで、全員レベル4になりました。
たのしい~~~。

今回、タンク役のアリサちゃんに物理防御高めの装備を着せた上で「かばう」で全ての攻撃を引き付けて、その隙に残りの3人で総攻撃するっていう感じのプレイをしています。
なかなか安定感があるパーティになってていい感じなんですけど、全ての攻撃を引き受けてるアリサちゃんがすぐ死ぬのが悩み。

アリサちゃんだけいつも死んだり灰になったりしてるので、こんなかわいそうな姿は親御さんには見せられ…見せ……むしろ喜びそう。


そういえばこのゲーム、ダンジョンを歩いてると「マナ汚染度」が上がっていって、汚染度が高くなると、出てくる敵が強くなったり味方にデメリットが発生したりする代わりに、アイテムドロップが良くなる…っていうシステムがあります。
汚染度が高い状態だと笑っちゃうくらいに敵がアイテムをボロボロ落とすので、これがもう、フィーバータイムって感じでめちゃくちゃ楽しい。

ゲーム制作者的な目線で見ると、このシステムを3DダンジョンRPGというジャンルに持ち込んだことが「Path of the Abyss」における一番革新的な要素だと思うんですよね。たぶん。
他のゲームでもあるのかな?
このマナ汚染度のシステムがあるおかげで、ダンジョン探索に以下に挙げるようなフェーズが生まれて、それがプレイへの没入感をめちゃくちゃ高めてる。

  1. マナ汚染度が低いうちは未知のエリアを探索する

  2. マナ汚染度が高くなったら既知のエリアでアイテム集め

  3. 大量に手に入れた未鑑定アイテムを街に戻って鑑定&売却

  4. 自然と装備が更新されるのでもう一度ダンジョンに潜りたくなる

この、マナ汚染度の上昇に応じて、ゲームのジャンルが3DダンジョンRPGからハックアンドスラッシュに徐々に変貌していくっていう流れが、すごくゲームデザインとして美しいな…って思うんですよね。
これがあることで、遊んでて飽きないし、ついつい「もう一回潜るか~」ってなっちゃう。

そんなわけで、すごく楽しんでいます。
皆もおすすめだよ。


そういえば、拙作「うちのこファンタジア」にもスタミナっていう要素があって、ダンジョンを探索してるとだんだん基礎パラメータが下がっていくので、折を見て拠点に戻る必要があるというシステムになってるんですけど。
Path of the Abyss」を遊んでいて、本当に入れるべきだったのはこのマナ汚染度的なシステムだったな…って思いました。

つまり、ダンジョンに長居することによるリスクだけじゃなくて、そのリスクを乗り越えたときに何か大きなリターンを得られるようなデザインに出来ていたら、自分のゲームももっとゲームとして面白いものに出来る気がする。
リスクを高める部分ではリターンも高めてあげないと。

良い知見を得られた気がするので、なんとか活かしていけるといいですね。
後でちょっと考えてみようっと。

おしまい。

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