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10人目のヒロインがきたぞ【ゲーム制作日記】

tozica

こんにちはtozicaです。
今日は火曜日！

この記事は、エロゲーとか作ってるクリエイターの制作日記です。
noteなので直接的なエロ表現はありませんが、えっちな話が苦手な人は気をつけてね。

注意書き

うちのこファンタジア

昨日は「うちのこファンタジア」の制作を進めました。
Twitterの方を見てくださってる皆さまはご存知のことと思いますけど、ついに新しいヒロインの子のお披露目ができましたね！

記念すべき10人目のヒロインはぐろっきーさんちの栗原桔梗ちゃん！
《妖竜》という竜の血をひく、元気で明るい11歳の女の子です。
かわいいね！

ただねー、桔梗ちゃんを実装するにあたっては、今回めちゃくちゃ苦労したんですよね。
たぶん今までで一番苦労した気がするので、今日はちょっとそこらへんを詳しく書こうと思います。

まず今回の実装作業においては、グラフィックまわりで大きく3つの課題がありました。

  1. 本作で初めての褐色肌のヒロインであること

  2. 竜の力を引き出すと尻尾が生える…という設定をどうゲームの仕様に落とし込むか

  3. デフォルト衣装（の特に前垂れ部分）をどうパーツモーションの仕様の範囲で破綻が起こらないよう表現するか

まず一つ目は、本作では初めての褐色肌ヒロインということで。
肌の色が違うために、ほとんどのパーツを他のヒロインと共用できないという問題がありました。

例えば全裸状態でのスプライトとか、奴隷服を着ている時のスプライトとか、今までそういうパーツ群は基本的にヒロイン間で同じ画像を使用していたわけなんですけど。
桔梗ちゃんに限っては、そういうわけにもいかないんですよね。
他の子と同じパーツを使ってしまうと、首から上と下とで肌の色が違うとかいう事態が発生しちゃう。

ただ、これについては、前回モミジちゃんを実装した時に、キャラのおっぱいサイズに応じて全裸状態でのスプライトを切り替えられるような枠組みを作っていたので、それを流用することで解決しました。
つまり、同じ状態であってもキャラごとに異なるスプライトを呼び出すという部分については既に出来てたので、今回はそれをちょっと改修することで桔梗ちゃんの褐色肌にもちゃんと対応することができたのでした。

二つ目は、尻尾の扱いをどうするかという話で。

以前から書いてるように本作の各キャラクターはパーツモーションで表現されています。
歩きなどの汎用的なモーションは複数キャラで共用しつつ、パーツだけ個々のキャラのものに差し替えることで、各キャラの動きを表現してる。

参考までに、これは奏ちゃんの学生服衣装のパーツスプライト。

まぁ、そういうわけなので、尻尾とか翼とかそういうパーツを新たに追加することが非常に難しいんですよね。
わたしのいる界隈だと、尻尾とか生えてるオリキャラを持ってる人が割と多いんですけど、ここの制約があるせいでそういうキャラを本作に出すことが難しくて。
密かに歯がゆい思いをしてきました。

んで、今回の桔梗ちゃんも、竜の力を解放させると立派な尻尾が生える子なので、それをどう本作の仕様に落とし込もうかなーというのが、かなり大きな悩みだったわけです。
全ての共用モーションに尻尾パーツを付け加える方針も検討したけど、それはさすがに工数がかかりすぎちゃいますしね。

そんな感じで色々悩んだ結果、今回は桔梗ちゃんが尻尾を生やせる状況を強く限定するという方向で対応しました。
具体的には、桔梗ちゃんが竜の力を解放できるのは、戦闘中かつ、敵の攻撃を喰らっていない間に限定されます。
その上で、尻尾が生えてる状態で発生しうるモーション全てについて桔梗ちゃん専用のものを用意することで、尻尾状態を実現できました。

尻尾が生えてる！！！！

個人的には、この対応策は割と気に入っています。
竜の力を解放するというのはめちゃくちゃ攻撃的な状態であり、システム的にも攻撃力が上がる代わりに防御力が下がるという補正がかかってるので、そんな状態が敵から攻撃を喰らうと解除されてしまうというのは、設定と実装とが良い感じに辻褄がとれているんじゃないかと。
ゲーム的な都合がうまいこと世界観や設定と整合させられると嬉しいよね。

三つ目もパーツモーションの話ですね！
桔梗ちゃんのデフォルト衣装はチャイナ服のような構造になっていて、腰から垂れた布がひらひらする感じなわけですけど、これがね～～～～本作のパーツモーションの仕様でどう表現するかというのを、今回めちゃくちゃ悩みました。

というのも、本作の人型キャラのパーツモーションには、スカートを表現するためのパーツが用意されているんですけど、これだと垂れ布を完全には表現できないんですよね。
基本的にスカートパーツって胴体よりも手前に描画されるので、真横を向いたときの垂れ布って両脚の間に描画順序がくるべきだよな…？とか、手前を向いてる時のお尻側の垂れ布は胴体よりも奥側だけどどう表現するんだ…？とか、そういうことを考え始めると頭が爆発する。した。

なんというか、個人的にはこれが一番悩みの種だった気がしますね。
垂れ布専用のパーツを新たに導入しちゃおうかなーとか、ぐろっきーさんに桔梗ちゃんのデフォルト衣装を変えられないか打診しようかなーとか、色々悩んだ。
とはいえ最終的には、画面奥側の垂れ布は無視するとか、横向いたときの垂れ布だけは別パーツの一部として表現するとか、色んな部分を妥協することで、どうにかこうにか現状の仕様の中に押し込むことができました。
遊んでる分にはそんなに違和感のないレベルには落とし込めた気がする。

色んな妥協と微調整の末に実現できた衣装

そんなこんなで過去最大級に苦戦した桔梗ちゃんですけど、その甲斐あってなかなか良い感じに仕上がったのではないでしょうか。
ぐろっきーさんに描いていただいた立ち絵もとっても可愛くて素晴らしいですね！
そんな桔梗ちゃんは近日中のアップデートで実装される予定なので、楽しみにしててね。

おしまい。


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