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ネガティブ感情を手放したくて家族で坐禅体験に行ってみた

過去には病気に達するまで
ネガティブ感情に振り回されて生きてきている私。
40歳も過ぎて、そろそろネガティブ感情を
本格的に手放したいなぁと思っているところです。

以前、ベトナムに暮らしている時
子ども達は学校でキッズヨガをやっていて
その中で瞑想の真似事もしていました。

そんな我が家では、三男が結構瞑想上手で
感情がコントロールできない時に
ナマステ(=瞑想)してごらん。
っていうと、結構上手に向き合うことができるタイプ。

それを見習って私もやってみようかなと瞑想に興味をもっていたところ
夫の高校時代の先輩がご住職を務めるお寺さんで
家族坐禅体験をしてくれるというので喜んで参加してきました。

調身

坐禅は3段階あるんだそう。
まずは調身。
身なりや姿勢を整えることだそう。

坐禅の座り方は、結跏趺坐(けっかふざ)
もしくは半跏趺坐(はんかふざ)

結跏趺坐(けっかふざ)は
右の足を左の太ももの上にのせ、
次に左の足を右の太ももの上にのせる座り方。

半跏趺坐(はんかふざ)は
左の足を右の太ももの上にのせるだけ。
いずれの座り方も、両膝とお尻で体を支え、骨盤をたて
脳天を天から糸でつられているように身をたてるんだそうです。

この結跏趺坐(けっかふざ)が結構痛い。
座ることはできるけど、これで長時間はきついなと思ったので
私は半跏趺坐(はんかふざ)で坐禅させてもらうことにしました。

夫や長男は半跏趺坐(はんかふざ)もできないほど。
でも、人間の体の構造的には、長時間座位を保つには
結跏趺坐(けっかふざ)が最適だとも言われているようで
結跏趺坐(けっかふざ)で足が痛いということは
体の歪みがあるのかもしれず、これまた鍛錬要なのでした。

足が組めたら手も組みます。
法界定印(ほっかいじょういん)という形を作ります。
おヘソの下あたり、且つ組んだ足の上あたりに
右の手のひらを上向きにして置き軽く丸めます。
その右手の上に左の手のひらを同じように置き、両手指で楕円形を作ります。
両手の親指はつくかつかないかのギリギリのところで維持するんだそうです。

ちなみに、座る時は坐蒲(ざふ)を使います。
これは坐禅用の座布団で、クッションのように丸みがあるものでした。
6歳の三男には坐蒲(ざふ)はまだ大きすぎて滑り落ちてしまうので
半分に折った座布団の上に座っていました。
坐蒲(ざふ)のおかげでお尻が少しあがって、膝が床につくように。
その膝で体重を支えられるような形を作れることが大事なようです。

調息

続いて調息。
息を整えることだそう。

まずは口からゆっくり吐きます。
息が漏れるようにゆっくりと、およそ8秒かけて吐き切ります。
その後、鼻からゆっくりと、およそ7秒かけて吸い込みます。
この15秒をワンセットとして、深く静かな呼吸を繰り返します。

調心

そして、最後は調心。
目を閉じ、心を整えていきます。
いろんな思いが頭や心の中に芽生えてきたら
芽生えはそのままに、
その思いをそっとそのままそこにおいておくんだそう。

そのままおいておくことを繰り返していくと
思いの芽生えもなくなり
そのうち自分の皮膚と世界の境目がわからない
というような域に達するほどになるんだそう。

振り返り

今回は曹洞宗だったので面壁(めんぺき)という
壁にむかって坐禅を組むスタイルでした。
禅の祖である達磨大師は、「面壁九年」といい
9年間も面壁を続けた結果、手足の筋肉が衰え
今伝わる、だるまの姿として描かれるようになったんだそうです。

本来こちらのお寺では40分間坐禅を組むらしいのですが
今回の我が家は、子どももいて、
且つ全員初体験でもあるので15分の短縮版で。
それでも決して短くはない時間でしがが、
子ども達も各々足の痛みや、慣れない姿勢に苦戦しながらも
懸命に自分自身に向き合っているようでした。

一方私は、子ども達が気になってしまい、
自分と向き合う境地には程遠かったです。
「思いをおいておく」という作業はひとつもできなかったので
今度はまた一人で参加してみたいなぁと思ったところでした。

また同時に、調息ができれば、感情を整えることはできそうな気がしました。
「イラッとしたら深呼吸」なんていうのはよく聞く言葉でも、
なかなか実行できるものではなかったですが
こうして実際体感してみると、また一歩、なりたい姿に近づける気がしました。

ちなみに坐禅は大きくくくれば瞑想の一種で、
坐禅は瞑想+宗教的な意味合いをもつものになるようです。
ご住職がおっしゃられたことには
私たちが坐禅を組む姿そのものが、仏に近づこうとする尊い姿なんだそう。
仏教のことはよくわかっていないけれど
坐禅クッションを買って家でもやってみたいなぁ
と思っているところです。


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