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■ 天人森 ■

左奥の道を進みます

先週紹介した外間殿とは別の道に進むと「天人森」と呼ばれる拝所があります。天人森は「唐人森(とーんちゅむい)」とも呼ばれているそうです。ここは「天人」が天から降り立った場所とされ、戦前はこの後ろに大きな岩があって、天人の足跡があったといわれています。旧上津波古村の東にあることから、太陽神としても拝されています。

ちなみに…
僕の写真では分かりづらいですが…以前は、拝所の背後にマーニ(クロツグ)が生えていたようです。マーニは神が地上に降り際の目印とされ、クバ(ビロウ)と共に神聖な植物とされています。

木に侵食されかけています

さて…
津波古の伝統芸能に「天人」と呼ばれるものがあります。天から降りてきた巨人(天人)は、長者に五穀の種子を授け、播きつけやとり入れの方法等を教え、長者の大主の位を授けるというお話です。津波古では、土帝君ウマチー、龕ヌ御願、八月十五夜で天人が演じられています。 稽古始めと本番後には区長などがここを拝み、無事故の祈願と御礼をしているそうです。

天人森

「天人」は、南城市指定無形文化財に指定されています。

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