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■ 与那覇ノロ殿内 ■

与那覇にあるノロ殿内に行ってきました。ノロ殿内は集落の祭祀を行う聖地なのですが、現在はノロが不在となり区長が代表となり祭祀を行っているそうです。

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さて、与那覇ノロ殿内のことをを調べていると、与那覇には「浦島伝説」があることが分りました。皆さんもよく知っているお話とはちょっと違うのですが…

ある日…
気品の高い若者・ウサンシーが、与那久浜でかもじ(女性の髪に添えつける髪)を拾い持ち主を捜していました。その髪の持ち主はとても美しいお姫様で、 姫はとても喜んでウサンシーを竜宮へ招きました。時が立つのも忘れるほどのもてなしを受けたウサンシー、3ヶ月が過ぎたある日、故郷に帰ることにしました。 竜宮の神は、

「すでに三十三代という時間が経っている、ここで楽しんだらよかろう」

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と止めましたが、ウサンシーの思いは変わりませんでした。
 別れを惜しんだ姫は、

「これを私と思い持ち帰って、どんな事があっても開けないでください」

と、「紙包み」を手渡しました。故郷に帰ったウサンシー、多くの時がながれていたため彼を知る者はおらず、一人寂しく村の前の丘に登って行きました。そこで姫からもらった紙包みを開けると、白髪が入っていました。 それがウサンシーの体につくと、ウサンシーはたちまち老化し死んでしまったそうです。ウサンシーはその場所に葬られ、その場所は「ウサン嶽」と名付けられました。

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ちなみに、この「ウサン嶽」は現在でも残っています。今回撮影はできていませんが、ぜひ撮影し紹介したいと思っています。

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