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大器晩成についての考察
茶道を習うようになり、
興味が注がれるようになったのは「道教」です。
岡倉天心の『茶の本』では、「茶道は姿を変えた道教」と説かれています。
道教を学ぶことで何が見えてくるでしょうか?
本ブログでは、『マスターからの手紙/雲黒斎(著)』から引用し、
老子道徳経が残された背景と、その考え方の一文に触れ行動宣言していきます。
■ 老子道徳経が残されたとき
本書では、老子道徳経を我々でもわかりやすく解説するとともに、
前章では、道徳経が残された経緯について触れています。
「李先生(老子)。先生のお気持ちはよくわかりました。僕も先生を通してあげたい。でもです…・・……・。先生が世を捨て国を出る前に、ひとつだけ、わたしの願いを叶えてはくださいませんか?」
「なんだい、その願いってのは?」
「無理を承知でお願いします。風の噂で聞きました。あなたは人生最大の秘密を知っていると。
『道(タオ)』という、究極の教えを説いていると。
なにとぞ、わたしにその教えを書き残していってください」
尹喜(インキ)が深々と頭を下げる中、伯陽は深く何かを考えるようにゆっくりまぶたを閉じると、「わかった」とだけ言い残してその場を去った。
その数日後、彼は五〇〇〇字余りの言葉で綴られた手紙だけを残して、どこかへと姿を消した。
時を遡ることおよそ二五〇〇年、古代中国は周の国でのお話
この置き手紙こそが、現在もなお語り継がれる東洋哲学の巨人、
老職(老子)による『道徳経』全八十一章である
このように、今でも学びの多い書物が、
書いた人も書いた事実も“謎”が多いことに驚きました。
なぜ老子はこの手紙を書こうと思ったのでしょうか?
そもそも老子は実在したのでしょうか?
この謎の大き部分に『道(タオ)』の真髄が隠されているのでしょう。
■ 大器晩成の本当の意味とは?
第44章 あまのじゃくの世界
勘のいい人なら、タオの話を聞いたとたんに、そこを生きるようになる。
並の人なら、「わかったような、わからんような」で、半倍半疑。
常識人なら、「イカレてるの?」って、吹き出してしまうだろう。
でもね、むしろ彼らにバカにされることもなく、なにがタオだ、って話だよ。昔の人はこう言ってる。
「もしもタオの道を歩み、本来の洞察力を取り戻したなら、世間と逆の世界が見えてくるだろう。
明るい道ほど暗く見え、行けば行くほど後退する。
そしてまた、平坦な道ほど険しく感じられるだろう。
高い徳ほど俗っぽく感じられ、純白は汚れて見える。
世間に広まるモラルは何かが欠けているように、健全さは一時のかりそめのように、純真さはうつろいやすく見える。
空間が広いほど、隅はなかなか見つからないし、どんな形かすら掴めない。
大きな器ほど、出来上がるまでには時間がかかる。
大きすぎる声はかえって聞きづらく、天のように限りなく大きなものは、
その全貌が捉えられない」と。
この章を見て驚いたのは、
大器晩成の意味です。
今まで知っていた大器晩成とは
「偉大な人は、歳をとってから、完成するということ」
という意味だと思っていたところ、
老子道徳経の本来の意味から言えば、
「大きな器は出来上がるまでに時間がかかる」
ということでした。
この意味からすれば、
器の大きい人は少しずつ時間をかけて大きくなるということです。
■ 行動宣言
1. 器を大きくする方法について学ぶ
2. 茶道での発見をブログに記す。
最近は、器を大きくすることが、
仕事をしていく理由だと考えられるようになりました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
これからも学びを共有していきます。
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