豊田ホタルの里ミュージアム・下関市立自然史博物館

下関市立の自然史を扱う博物館です。ホタルだけではなく、下関市の動物、植物、化石、岩石に…

豊田ホタルの里ミュージアム・下関市立自然史博物館

下関市立の自然史を扱う博物館です。ホタルだけではなく、下関市の動物、植物、化石、岩石に関する展示や教育、調査・研究を行っています。

最近の記事

妄想イボガエル絵日記①(10/14)

    • 「井戸の外で井戸の中の蛙たちにいろいろと文句を言ってすっきりした花子が、あたしたちイボガエルって言われるけど誰のイボが一番カッコいいかを、ぺちゃぺちゃ話して、それを元気になった小太郎がニコニコしながら聞いて、日出夫が小太郎のイボをそぉ~と触ろうとしているところ」

      • 「井戸の外で小太郎をなぐさめていた花子が、だんだん井戸の中の蛙たちに腹が立ってきたので、文句言ってやるわ!と言って文句を言っているところ」

        • 「井戸の外で小太郎をなぐさめる日出夫と花子」

        マガジン

        • 小説『妄想アマガエル日記』
          83本
        • 小説『京助くんは今日も考える』
          7本
        • エッセイ『つぶやき』
          68本
        • ツィート収蔵庫
          62本
        • 豐田ホタルの里ミュージアムという自然史博物館のお話し
          22本
        • 教材
          9本

        記事

          「井戸の外の小太郎」 https://hotaru-museum.jp/103163.html

          「井戸の外の小太郎」 https://hotaru-museum.jp/103163.html

          妄想イボガエル絵日記

          京助くんは今日も考える(7)川

          「今日は天気がよくてよかったな!」 「そうだな!暑くもないし、天気がよくて、これを、秋晴れっていうんだろな。」 並んで学校から帰りながら、亮太が他愛もないことを言ってきたので、他愛もない返事をした。 「そいえば、この前、牛丼食べにいったんだけど、“つゆだく”ッて知ってるか??」 「つゆだくって、牛丼のつゆが多い奴でしょ??そりゃ、知っているよ。」 亮太はつゆだくも知らないのか、、まだまだお子ちゃんだな。そう思いながら、ちらっと亮太の横顔を見た。 「俺はさ~、つゆだくッ

          つぶやき

          私はよく蚊に刺される。 蚊というのは、雄の成虫は血を吸わないらしいけど、雌は産卵前に栄養を蓄えるために血を吸わないと産卵できないと聞いたことがある。 だから、蚊が生きていくためには、血を吸わないといけないのである。 でも、この話を聞く度に、私は蚊に対して疑念が頭をよぎる。 それは、蚊によく似た虫にユスリカというのがいるのだが、その虫と蚊を比較した際に思うことである。 ユスリカは蚊柱を作る虫なので知っている人も多いと思う。 蚊というのは雌が細く長い口で皮膚を指して血を吸

          妄想アマガエル日記(75)-10月5日(土)曇り

          「井の中の蛙?」 「Hey! 青、、、、井の中の蛙ってのはどういうことだ?」 「いやね、、君は生まれてずっとこの井戸の中にいるんだろ?」 「まぁ、そうだな。」 「俺はこの井戸でオタマジャクシの頃を過ごして、ここでカエルになったからな。」 「つまり、君はさぁ、、、この井戸の中の世界からしか知らないだろ?」 「ん~、、まぁ、そういわれたらそうだな。」 「でも、まぁ、井戸の中と外なんて、たいして違いなんてないだろ?」 「いやいや、、、世界は広いのだよ!!」 「井戸の外には

          妄想アマガエル日記(75)-10月5日(土)曇り

          つぶやき

          私は高校の時に生物の授業を取らなかったから、生物の基礎みたいな部分が欠落していると前々から思っていた。 だから、今回 葉緑体と光合成について改めて勉強してみようと思って、これらに関連するさまざまな本や論文を読み漁って企画展を作った。 これまで、企画展で陸上植物については色々な種類やってきたし、地衣類や気生藻類、淡水藻類と、藻類についても調べて来たから、少しは生物の基礎的な知識は身についていたと思っていたけど、いざこれらについて勉強を始めると、知らないことばかりであった。

          秋季企画展『葉緑体と光合成を知る』に関するツィート

          色々な植物の葉緑体を見ていると、植物の細胞というのは、葉緑体のアパートのように見えてくる。 pic.twitter.com/9G1ON5B8cV — 豊田ホタルの里ミュージアム (@toyotahotarum)

          秋季企画展『葉緑体と光合成を知る』に関するツィート

          つぶやき

          今月、『発光生物のはなし』という本が朝倉書店から出版され、私もその本の一部を執筆させていただいた。 この本は、発光生物の第一人者で、私がとても尊敬している大場裕一先生が編集者となって、多くの研究者や学生さんが集って書いたとても分かりやすく、各著者の経験を盛り込んで書かれた素晴らしい発光生物の本であろうと思う。 「思う」と書いたのは、私はまだ見ていないので、他の著者の方がどのようなことを書かれているのかは知らないのである。 チラシはこちら↓ ありがたいことに、これまで私み

          妄想アマガエル日記(74)-9月6日(金)晴れ

          「ん????????ありゃなんだ?」 銀次郎と与助は、3人のカエルの前にいる黒い影にゆらめく光が射しこんで、その黒い影の姿を浮かびあがらせ、その姿を見て驚いた。 そこには、真っ白い体をして、目が赤いカエルが立っていた。それが、こちらを向いていたのである。 「オイオイ!ありゃ、、トノサマガエルだよ、、、な?」 与助が銀次郎の顔を見ないで口をあんぐりとあけて小さな声で呟いた。 「そうだよね。。。?形は確かに、、、、八助とかと同じだから、、、トノサマガエルだと思うけど、、、

          妄想アマガエル日記(74)-9月6日(金)晴れ

          つぶやき

          最近、朝夕がとても涼しくなってきて、スズムシやマツムシの声で夜が賑やかだ。 今年の夏は、常設展示室のエアコンが壊れて、その間 ご来館頂いた方には大変なご迷惑をおかけすることになってしまった。 どうにか部屋を冷やそうと朝早くからスポットエアコン数台と工業扇などをフル稼働して風の向きとか色々と試行錯誤したけど、なかなか思うようには冷えず苦労した。仕方がないので、苦肉の策で『団扇板』なるものをエアコンが壊れた日から来館者全員に配布した。苦肉の策ではあったけど案外これは喜ばれ、今

          つぶやき

          最近、ぼさぼさと伸びに伸びまくった髪をようやく切った。 髪を切ると涼しくなるし、少し軽くなるから、すっきりしてとてもいい。 ただ、髪を切られながらいつも考えることがある。 それは、「毛というのはなんなのか?」ということである。 例えば、野生動物で毛が伸びすぎてぼさぼさして見苦しいというのは、見たことがない。野生動物の場合は、毛が生え変わったり、ある程度伸びたら勝手に抜けて、ある程度同じくらいの毛の長さを維持していると思うけど、どうして人の髪の毛というのは、長く伸びるのだ

          京助くんは今日も考える(6)トンボ

          今日は亮太の家に昼から行って、テレビゲームをしていた。 そして、亮太が飼っている大きなクワガタを見せてもらった。あまりの大きさにとても驚いた。 最初見た時、それはオモチャかと思うほど大きくて、こんな大きなクワガタがいるのか!ととても驚いた。 あれに噛まれたら大変だ! そして、今は自転車で家に帰っているところだ。 最近は夕方がだいぶ涼しくなってきた。 午後6時を知らせる音楽が学校の方向から流れて来た。 「やばい!急がなきゃ!!」 少し前を太ったおじさんが上下白色のジャージ