豊田ホタルの里ミュージアム・下関市立自然史博物館

下関市立の自然史を扱う博物館です。ホタルだけではなく、下関市の動物、植物、化石、岩石に…

豊田ホタルの里ミュージアム・下関市立自然史博物館

下関市立の自然史を扱う博物館です。ホタルだけではなく、下関市の動物、植物、化石、岩石に関する展示や教育、調査・研究を行っています。

最近の記事

京助くんは今日も考える(3)虫と光

最近は、毎日暑かったけど、今日は朝から曇りだったし、夜になってより一層涼しくなってきた。 外はだいぶ暗くなって来て、涼しい風が網戸越しに入って来る。 「今夜は涼しくていいな~」 網戸を見ながら独り言を言うと、3歳上の姉がちょうどリビングに入って来た。 「京助、戸を閉めて、エアコンにしてよ!!」 「え~~。。外は涼しいから、エアコンなんてつけなくいいでしょ」 「だって、、、ほらっ、虫がいっぱい網戸にいるでしょ?」 「あたし、、虫が嫌いなのよ。。」 「ふ~ん、、そう?」

    • 京助くんは今日も考える(2)水

      「やべ~~、、寝坊した!!」 今朝は家族みんな寝坊してしまった。いつもは7時45分に橋のところで、友達の亮太と待ち合わせをして一緒に行くのだが、もうその時間は過ぎていた。亮太はもう行ってしまっただろう。。 「まったく、、、母さんめ~」 ブツブツ言いながら、大きなランドセルを左右に揺らしながら走った。 遠くに同じ学校に向かう赤色のランドセルを背おった女の子たちの姿が見えてきた。 おっ!!どうにか遅刻はしなくてすみそうだ! その女の子たちを追い抜いて、さらに走った。 横を小

      • 妄想アマガエル日記(65)-7月11日(木)曇り時々雨

        「じゃ、そろそろ、雑木林に戻ろうか!!」 与助が皆に声をかけた。 「そうだ!そうしよう!!」 小太郎もそれにすぐに同調して答えた。 「え~~、、まだ来たばっかりだし、、もう少しここにいてもよろしいのじゃありません?」 真矢が与助を見つめながら甘えた声で言ってきた。 「でもっ、、ほら、、もう暗くなってきたしね、、そろそろ、鳴く練習とかもしないといけないからね。。」 「ねっ、、」 与助が銀次郎を振り返りながら言った。 「まぁ、そうだね。暗くなってきたから、そろそろ帰ろっか

        • 京助くんは今日も考える(1)プロローグ

          これまで、小説「妄想アマガエル日記」やエッセイ「つぶやき」を空いた時間に書いてきた。  小説「妄想アマガエル日記」は、まったくのフィクションで、エッセイ「つぶやき」は私が思ったことを書いたものであるが、最近、その両方を合わせた感じで書いてみたくなってきた。 つまり、フィクションなんだけど、実際の現実のことを盛り込んで書くというものである。 小説「妄想アマガエル日記」でも季節やカエルの生態、種類の特徴などに関する知見を盛り込んではいるけど、やはりあれは妄想の世界の話しであ

        マガジン

        • 京助くんは今日も考える
          3本
        • 妄想アマガエル日記
          67本
        • つぶやき
          61本
        • ツィート収蔵庫
          61本
        • 豐田ホタルの里ミュージアムという自然史博物館のお話し
          22本
        • 教材
          9本

        記事

          つぶやき

          これまで、200くらいの企画展を作ってきて、その内容は藻類から動物、植物、化石、岩石と多岐に渡る。 そして、企画展の度にその対象をなるべく詳しく調べて来た。 対象を調べる時は、まず生きたところをじっくりと観察する。動き方や体の各部位の動かし方、その時の行動要素などを分けてさらに観察する(私の専門は行動学なので、特に行動を観察するのが好きなのもある)。 次に、実体顕微鏡で解剖などしながら体の隅々までを観察する。 さらに、生物顕微鏡や偏光顕微鏡などを使って、実体顕微鏡では

          妄想アマガエル日記(64)-7月8日(月)曇り

          「いや~~楽しかったな~」 小太郎が嬉しそうに言った。 「ほんとだな~、、与助もあとから来たけど、楽しかったろ?」 銀次郎が嬉しそうに与助に聞いた。 「あ、、あぁ、、楽しかったは、楽しかったんだけどよ。。」 「あの、、陸にいるアカハライモリの、、真矢さんがさ~、、なんだかずーーと俺のことを見ていてさ~、、、なんか悪いことしたのか、、?ってのが気になってな~~」 与助がまだこちらを凝視している真矢を見ながら、小声で言った。 「ん??そう?」 銀次郎がそう言って真矢の方を見

          妄想アマガエル日記(64)-7月8日(月)曇り

          妄想アマガエル日記(63)-6月30日(日)曇り時々雨

          「あっ、日出夫ごめんよ。こんなに長い間 頭の上に乗っていて。。」 与助はそう言って、日出夫の背中からスルスルと地面に降りた。 すると、そこには初めて見るアカハライモリがこちらを見ていた。 「はじめまして。俺は与助っていうんだ。あなたは、、確か、、あっ、真矢さんだったね。」 「そうそう!日出夫からさっき聞いたんだった。」 与助がニコニコしながら気軽に声をかけた。 真矢はその爽やかなしゃべり方や日出夫の背中をスルスルと降りてくる様を見て、さらに見惚れてしまっていた。 「ん

          妄想アマガエル日記(63)-6月30日(日)曇り時々雨

          妄想アマガエル日記(62)-6月23日(日)雨

          「あっ、、、俺は死んだのか。」 与助は周囲を見渡して、ポツリと独り言を言った。 「いたたぁ・・・」 頭を掻きながら日出夫が上体を起こすと、間違えて与助も一緒に掻いてしまった。 「いてて、、」 日出夫の大きな大きな手に体を押しつぶされながら、与助が声を出した。 「あらっ。。。ごめんね♡」 「与助ちゃんまだ乗っていたのね♡ すっかり忘れていたわよ~♡」 日出夫が与助に謝りながら言った。 「いてて、、痛いよ~。。なんて力なんだよ~。」 「でも、痛いってことは、俺は死んだわけ

          妄想アマガエル日記(62)-6月23日(日)雨

          つぶやき

          当館には学芸員は私一人しかいない。 だから、いろいろな問い合わせに関しては私が対応することになる。 一人ではあるけど、これまでいろいろな分野を調べて企画展やテキストを作って来たからか、いろいろな問い合わせや来客がある。 ただ、面白いことに、化石に関心がある人に対応する時は私は化石に関することしか答えないわけだから、その人から見たら私は化石の専門家と思われているようだし、岩石薄片の作り方を習いたい人などが来ても私が教えるわけだから、その人から見たら私は岩石の専門家と思うよう

          妄想アマガエル日記(61)-6月13日(木)晴れ

          穴から出ると、そこには大きな湖が広がっていた。 とても綺麗な水で底まで透けて見えている。あまりに綺麗な水で湖全体はコバルトブルーに光り輝いていた。 「なんて!!!!!綺麗なんだ。。。!!」 銀次郎が口をあんぐりと開けて、感動していた。 そんな湖には中央に大きな岩がニョキリと突き出ていて、その上に何かが横たわっているように見えた。そして、その岩の根元付近の水の底には何やらカエルのようなカエルじゃないようなのが、遊んでいるようであった。 「おいおい!!ここはどこなんだ???

          妄想アマガエル日記(61)-6月13日(木)晴れ

          妄想アマガエル日記(60)-6月11日(火)晴れ

          ユサッ、、ユサッ、、 ほどよいゆれと柔らかい皮膚とコブの感触、そして大きな体からわずかに伝わる温かさ。越冬からあけてすぐに変な踊りを踊り続けて疲れていたため、揺り籠のようにとても気持ちよく、深く眠りについていた。 スピ~ スピ~、、、 ドスン!! 気持ちよく、深く眠りについていた与助はその音と振動で目を覚ました。 「ハッ!!!」 「なんだ?? あっ、、、寝ていたのか。。。」 あまりに深く寝ていたので、寝ていたことさえ気づいていなかった。 「いや~~、、日出夫ぉ~ご

          妄想アマガエル日記(60)-6月11日(火)晴れ

          妄想アマガエル日記(59)-6月6日(木)晴れ

          「まぁまぁ、、、二人とも、、落ち着いて・・」 与助が花子と日出夫の間に割り込んで仲裁をした。 すると、花子が 「えっ!!私は落ち着いているわよ!」 少し怒った感じで与助に言った。 そして、日出夫も 「そうよ♡、私もとっても落ち着いているわよ♡」 少し怒った感じで与助に言った。 「そうなのね。。」 与助が少し困ったようにオロオロしてしまった。 その様子を日出夫の頭の上から小太郎が見下ろして見ていた。 「まったく、花子も日出夫もどうしたんだい??」 「花子はさ~、、日出夫

          妄想アマガエル日記(59)-6月6日(木)晴れ

          つぶやき

          今日はホタル祭りがあった。 とても多くの人が来て、当館にも多くの来館者があった。 だから、ちょこちょこトイレ掃除をしたり、トイレットペーパーの補充をしたり、水槽を拭いたり、色々と巻き起こることを対処したりと、いった1日であった。 今日は涼しい日だったからよかったけど、それでも天気がよかったから外で作業して部屋に戻ると少し暑かった。 でも、私はエアコンが好きではない。 だから、部屋のエアコンを夏でも冬でもつけたことがほとんどない。 かといって、扇風機の風というのもあ

          妄想アマガエル日記(58)-5月29日(水)晴れ

          「じゃぁ、またな~」 八助と六助と七助が大きく手を振って見送ってくれた。 「また会おうな~」 与助が振り向いて、3人に声をかけて手を振った。 他の皆もそれに合わせて、手を振った。 そのまま、暗い穴の奥に進んでいった。穴は下り坂になっていたので、穴に入って少し進むと穴の外の八助たちの姿は見えなくなってしまった。 「いや~~、別れは寂しいものだな~⤵」 小太郎がしみじみ言った。 「確かにな、、、特に小太郎はあの3人には特別な想いがあるようだしな。。。」 与助が振り返りなが

          妄想アマガエル日記(58)-5月29日(水)晴れ

          夏季企画展『ヤゴからトンボへ』に関するツィート

          夏季企画展『ヤゴからトンボへ』に関するツィート

          妄想アマガエル日記(57)-5月20日(月)晴れ

          「いや~~~楽しかったな~~!!!」 与助はまだ余韻に浸っていた。 「たしかにな~~、、冬を越してすぐにあんな変な踊りをあんなに踊るなんて思ってもいなかったけど、楽しかったな~!!」 小太郎も与助に相槌を打った。 最初、銀次郎と与助と小太郎が踊っている様を日出夫や花子など皆で腹を抱えて笑っていた。すると、次第にその笑い声に引き寄せられて、水路にいたカエルたちが集まって来て、最終的には盆踊りのように、大きな石の上で銀次郎が踊り、その石を取り巻くようにさまざまなカエルたちも石

          妄想アマガエル日記(57)-5月20日(月)晴れ