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田舎館(いなかだて)駅 駅舎内部が異様


2024.05.01
やってきたのは、弘前市と黒石市を結ぶローカル線、弘南鉄道弘南線の駅で、田んぼアートで有名な田舎館村にあるメインの駅である田舎館駅である。


この駅待合室が今凄いことになっていると、それを見にやってきた。


まずは、基本の基本である駅情報は、駅は1950年(昭和25年)7月に開業し、今年で74年の歳月が経っていた。駅構造は島式ホームが一つ、1面2線の駅であった。いくら青森の過疎地で周りは田んぼだらけ、これぞ日本の田舎にあるからって、その名を堂々と命名していることが凄すぎる。反対に都会的な駅名の方が興ざめしていたな。


築70余年の古い駅舎だが、中に一歩足を踏み入れると、巨大な眼球や無数の怪獣、動物、建物群、異次元の模様などを描いたアートに驚かされた。


この異様なアートは、弘前市出身・平川市在住のアーティストGOMAさんにより、2020年5月に描かれたもので、近年の田舎舘駅はいたるところに落書きがあり、荒れていてそれらを改善するために、アートの力でそれらを防ぎたいという想いから作られ、天井から地元の子どもたちや住民の方を見守る「目」や訪れた人を包み込む千手観音をイメージした「手」が描かれているそうです。


描き方は、まずは内壁全面を白く塗り替えた後、太さの異なる黒の油性マーカーを使い分け描いていった。天井や壁面、ドアの内側、ベンチやごみ箱まで、あらゆるところに油性ペンで描き、9日間で完成したそうです。


今は日中だが、深夜にこの駅を訪れたなら恐ろしくて一人では長居が出来ないことだろう。

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