秩父鉄道 秩父駅


2023.12.03 2011,2016年に続き3度目の秩父夜祭りを観覧にやって来た。今回も前回同様、近隣駅に車を止め、そこから列車乗り換えて秩父駅に行こう。秩父鉄道大野原駅では、熊谷駅発のSLパレオエクスプレス号がちょうど通過するときであり、後続の普通列車に乗って秩父駅に降り立つとSLがまだ停車していた。


SLは、C58形363号機で、1988年から秩父鉄道にて運行されていた。ここで、SLについてちょっと調べてみた。


SLは観光列車として鉄道会社の経営に貢献するありがたい存在だが、日常の足となる列車まで蒸気機関車で走らせるとなると、経営の厳しいローカル鉄道が続けていくのは困難で、まずは蒸気機関の効率の悪さだ。


当時の国鉄の調べで、エネルギーの消費効率は電気機関車では26%、ディーゼル機関車で25%なのに対し、蒸気機関車は7%にとどまり、石炭のほうが電気や軽油より価格が安いとしても、優劣は明らかで、メンテナンスに要する手間も多く、ボイラーをはじめ、水蒸気が通る管、シリンダーにピストンなど摩耗する部分が多数あり、電気やディーゼルエンジンで走る車両に比べて検査に要する人数も費用も増え、更に運転するのも大変で、電気やディーゼルエンジンで走る車両を動かすのは運転士1人でもできるが、蒸気機関車はボイラーに石炭をくべる機関助士が乗務しなくてはならず、自動給炭装置が開発されたが、前方の見通しがよくない蒸気機関車では機関助士も周囲を確認する役割を担うなど、通常運賃とは別に高額な運賃設定でやっと賄える代物であった。


駅構造は、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、転車台が無い替りに過去にはデルタ線が存在し、今でも衛星写真を見るとその名残を窺い知ることができます。


駅舎とホームは地下通路で結ばれている。秩父市の中心市街地にある駅で、


現在の駅舎は昭和60年、地場産業会館が合築された駅ビルとなっていますが、旧駅舎は駅ビルの建設に先立ち、昭和59年に市内の聖地公園に移築され、当初は他の歴史的建造物と合わせて市立民俗博物館となっていましたが、その後博物館は閉館され、現在、旧駅舎は墓参の季節に休憩所として利用されています。


ここ秩父は、かつて「秩父氏」という強力な武士の一族が本拠地とした秩父に、“秩父三社”の1つである「秩父神社」があり、12月にはユネスコ無形文化遺産の「秩父夜祭」で大いに賑わい、また、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の舞台となった、どこか懐かしくホッとするような街並みには、聖地巡礼をするアニメファンだけでなく、全国からたくさんの観光客が訪れています。


この日は、夜祭り当日とあって特別ダイヤで運行されていた。


駅前広場には、すべにたくさんの屋台が建ち並び、多くの日陰ができていた。今日は日曜で深夜までは滞在できないが、できる限り夜祭りを楽しんでいこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?