テクニカルディレクタのメニュー表
2月から無職というかフリーランスになってるわけですが、結構仕事の相談をいただいております。
折角4月まで、という限定的無職なので実験も兼ねて自分のメニュー表を作ったので公開してみます。
はじめに
これはテクニカルディレクタとしてのメニューとなっております。他のスタンスでの依頼(例えば教育者とか研究者とかクリエイタとか)はまた別途ご相談ください。
テクニカルディレクションについては成果物によって大きく3つに分けてます。ざっくり図で書くとこんな感じです。過去の日記でも書いてます。
1. カウンセリング・コンサルティング業務
クライアントからの相談を聞く場合、まずはカウンセリング・コンサルティングを行います。
『○○という問題があるんだけど、ITの力で解決できないかな?』と思ってるみたいなふわっとしたもの、技術的な判断が必要なんだけど、プロジェクトの実施自体がまだ確定していないもの(あるいは森岡のような技術者の参加が必須かどうか判らないもの)、プロジェクトの実施の可否自体を技術的に検証してほしいものを主に扱います。
テクニカルディレクションとの違いは『物を作るプロジェクトの実施』が確定しているかどうかです。
相談内容によっては『既存のモノを組み合わせるだけで作らずに済む』とか、『プロジェクトのゴールが曖昧なので確定するまで動かないほうが良い』と言ったものが結構あるので、テクニカルディレクションと明確に分けました。
下手に作るつもりで動くよりも作らないほうがお互いにハッピーな場合が結構あります。例えば社内コミュニケーションの円滑化を相談されるとテクニカルディレクション的だとクライアントの業務内容の細かな把握やコミュニケーションのシチュエーションの具体的な調査などを細かく詰めたりして制作物の仕様に落としていくと思います。
が、コンサルタントの場合は作る前提じゃないので1時間話を聞いて『まず一回Slackを入れてみたらどうですか』『Slackを周知した上で(何かドキュメントを書いて)こういう形の運用だったらうまくいのではないでしょうか』みたいな話をするわけです。前者はどう考えても最低数百万オーダーから、後者は自分の工数を除けばタダです。自分の工数も数時間です。
また、クライアントの相談を聞いた結果、クライアントが思いつきもしないし、コネクションもない最適な人物や会社を森岡が思い当たる、と言う場合も結構あります。そういう際にカウンセリング業務を制作業務と切り離しているとベストな人材を紹介したのち、森岡は遠慮なく抜けることができます。クライアントから見てもローコストですね。
一足飛びで予算を取るのではなく、予算の幅を見てお話しできるし、そもそもクライアントの想定しているゴールイメージがベストじゃない場合も多いので、テクニカルディレクションやエンジニアリングの相談もまずはカウンセリング・コンサルティングから入ります。
価格は時間制。1時間あたり20,000円を想定しています。
後は別の記事でもいくつか書いているので、そのあたりも見て頂けると分かるかも。これとかこれとか。
逆に言うとお金をもらうので気軽に遠慮なく相談してください。ちなみにこの価格は『特殊専門分野の弁護士が顧問契約なしに相談を受けた時の相談料』をベースに算出しています。
2. テクニカルディレクション業務
プロトタイプにしろプロダクトにしろインスタレーションにしろワークショップにしろ、作ること、つまり制作の実施が確定したらテクニカルディレクション業務に移ります。
テクニカルディレクションとは何か?については今までいっぱい書いてるのでそちらを見て頂きたいのですが、一言で言うと『制作物およびプロジェクトの実現可能性を担保しつつクォリティを最大化する』のが役割です。予算やスケジュールやチームビルディングをプロデューサやアートディレクタ(デザイナ)と細かな内容を決定していきます。合わせてエンジニアのための概略仕様も起こします。
工数には紐づかないのでプロジェクトベース。基本、プロジェクト予算(の制作部分)の20%を見込んでいますがかなり上下すると思います。また、定例MTGや現場立ち合いなどで時間拘束が発生する場合は1時間あたり10,000円を別途追加となります。
時間拘束部分とプロジェクト予算のセットで妥当な金額に調整することになると思います(結果0%みたいなことも多そう・・・)。
3. エンジニアリング業務
最後にエンジニアリング業務ですね。プログラミング、電子工作、3Dプリントなどなどが森岡の守備範囲です。
価格は1時間あたり7,500円。作るのは好きだし、テクニカルディレクションやコンサルティングの際の知見が溜まるので価格は安めにしています。あとエンジニア一本で腕を磨いてきた凄腕エンジニアが1時間10,000円とかでやってるので、テクニカルディレクション業務から切り離した純粋なエンジニア業務での森岡の価値はこれぐらいかな、という感じです。
ただし、プロジェクトとして見るとテクニカルディレクションもコンサルティングもない案件というのはありえないので、森岡がエンジニアリング業務単体で依頼を受けるのは、技術者から直接依頼がない限りないのではないかと思います。無理やりやるとすげぇ量の請求をすることになる気がします。
その他
機材費、交通費は別。あまりにも拘束時間の長い移動(例えば2時間のMTGのために30時間かけて海外に行くとか)は若干の時間請求が発生するかもしれません。
最後に
『高い』『安い』『もっと違う分け方あるんじゃないの』『ここに穴がありそう』『定義が曖昧』などなどあれば教えてください。
安くても高くても4月までには一回見直しすると思います。
P.S. 連絡先を書いてませんでした・・・・何かあれば moriokatoyoshi@gmail.comまでどうぞ。