Toyoshi Morioka

技術相談役。 テクニカルディレクターズアソシエーション(TDA)代表。 『BASSDR…

Toyoshi Morioka

技術相談役。 テクニカルディレクターズアソシエーション(TDA)代表。 『BASSDRUM』メンバー。 大阪芸術大学・京都芸術大学非常勤講師。 博士後期課程満期退学の工学修士。 目の研究→メーカで研究開発→クリエイティブ系の会社→プロトタイプ開発のスタートアップ→今ここ

マガジン

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    「つくる」ための知識と技術を持つテクニカルディレクターが中心に集まる組織、BASSDRUM(ベースドラム )です。検証や実験、読み物などを発信していきます。お仕事のお問い合わせは、 hello@bassdrum.org まで。 https://bassdrum.org/ja/ https://twitter.com/BASSDRUM_org https://www.facebook.com/BASSDRUM.org/

  • THE TECHNOLOGY NOTE

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    THE TECHNOLOGY REPORTは、テクノロジーの風向きへの感覚を言語化・体系化していくことで、手段先行に陥ったり、進むべき方向を見失わないようにするためのコンパスを作ろう!という思いを共有するBASSDRUMとDentsu Lab Tokyoのメンバーによりはじまったプロジェクトです。

  • テクニカルディレクターズマガジン

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    一般社団法人テクニカルディレクターズアソシエーションのマガジンです。

  • TouchDesigner Research

    TouchDesignerのサンプルやdllを有料配信します。 『チュートリアルわからん』とか『今は金で時間を買いたい』とか『習うより慣れろタイプなんです』とかそういう人向け。 基本隠蔽化はしないので、ソースを見て作り方勉強したい方にも。

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    自分の服についての記事をまとめています。

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テクニカルディレクタのメニュー表

 2月から無職というかフリーランスになってるわけですが、結構仕事の相談をいただいております。  折角4月まで、という限定的無職なので実験も兼ねて自分のメニュー表を作ったので公開してみます。 はじめに これはテクニカルディレクタとしてのメニューとなっております。他のスタンスでの依頼(例えば教育者とか研究者とかクリエイタとか)はまた別途ご相談ください。  テクニカルディレクションについては成果物によって大きく3つに分けてます。ざっくり図で書くとこんな感じです。過去の日記でも

    • ヴィンテージテクノロジーは表現の苗床になるのか

      「新たな」レトロブームここ数年、1990年代後半から2000年代のデザインをリバイバルしたような「新しい」レトロなデザインが人気である。当時を経験した世代からのニーズだけかと思えばそうでもなく、それらを経験していない世代(つまり20代の若い世代)からも人気を博しているようだ。 K-POPの枠を超えて世界的な人気を博すグループ、NewJeansのウェブサイトも敢えて、今よりも一昔前のウェブサイトのようなデザインにしている。 テクノロジーの限界が表現となるNewJeansの

      • ジェネレイティブアートとNFT

        ジェネレイティブアートとの出会いジェネレイティブアートという言葉を知ったのは30歳前後の頃だった。当時メーカの研究開発部署でプログラミング業務をしていた私は研究データのビジュアライズ手法について悩んでいて、そのさ中にProcessingというツールを見つけた。 Processing関連の検索をするとさまざまなデータをプログラムを書いて美しくビジュアライズするサンプルや手法に満ちていて、「プログラミングってこんな綺麗なものが出せるんだな」と驚いたことを覚えている。 ジェネレ

        • Apple Vision Proまとめ

          いつ発表されたの?発売時期は?2023年6月5日、Appleの自社イベントWWDC2023で発表された。アメリカでは来年初旬、他の地域では来年後半に発売予定。 平たく言うと何なの?独自OSを搭載した非透過型ヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)。単体でも利用可能だが、Macと無線接続しても利用できる。 コンセプトは?空間コンピュータという呼び方をしている。 Mac→パーソナルコンピュータ、iPhone→モバイルコンピュータに次ぐ第3の新製品という位置づけ。Metaの開発

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          フィクションとしてのロボットと自律性(と命令)

          時代によるロボット像の変化ロボットという言葉は非常に不思議な言葉である。ある時は当たり前のように現在あるものとしてロボットという言葉を使っている。、一方で遥か未来に実現できるものとしてもロボットという言葉を使っている。 ロボットという言葉にはどういうイメージがあるのか、また、どういった変遷をたどってきたのかというのを見ていきたい(ただし、勿論当時を生きていたわけでもなく、主観的なものなのも多分に入るので。そこはご容赦いただきたい)。 「ロボット」という言葉は1920年に書

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          「賑わい」をいかにして作るか

          メタバースへの逆風ChatGPTのリリースから来ているAIブームの一方、メタバースと呼ばれていた分野では再編が相次いで報じられている。 ここ数年、コロナ禍の中でメタバースという言葉がまるで次に来る未来の代名詞のように使われていたし、実際にメタバースというキーワードを散りばめたプレスリリースや起業、新規のプロジェクトや製品のリリースを数多く見た。 しかし、今はそれがそのままChatGPTに置き換えられ、メタバースやXRには実際にレイオフや方針変更を行っている企業も多い(勿論M

          「賑わい」をいかにして作るか

          混沌から勝ちを拾う

          将棋好きならAmebaTVで使われているSHOGI AIをご存知ではないだろうか。 素人にはぱっと見判りづらい盤の有利不利をAIを使ってパーセンテージでリアルタイム表示しよう、という試みだ。実際に出している表示は勝率だが、これによって有利不利が見えるようになっている。 このキャプチャーのように画面上部に棋士2人の名前の間にゲージがあり、パーセント表示でどちらが有利なのかを可視化している。観客が盤面の有利不利を把握したり、今指した一手が有利に働くのか不利に働くのかといった判

          混沌から勝ちを拾う

          LED Tubes Simulator Template

          はじめにこれはLEDチューブを大量につかった空間演出を作成するためのツールです。 GUI上で見た目を確認しながら演出を開発するためのシミュレーター機能と実際にLEDチューブの制御信号と飛ばすArtnet制御の機能を持っています。 また、施工状況や配線の変更に対応するため、すべてのパーツをTable DATをベースに生成しなおせるように作ってあります。 実際のプロジェクトファイルはこちら。 https://drive.google.com/drive/folders/1fSE

          LED Tubes Simulator Template

          STEPシリーズのServoModeコントローラをTouchDesignerで作る

          2022年08月16日:ファイルをアップデートしました キネティックインスタレーションやステッピングモータを使ったプロトタイピングにとても便利なPonoor Experiments社のSTEP400およびSTEP800のServoModeコントローラを作りました。 ダウンロードはこちら。 以下は概要と説明です。 STEPシリーズとはSTEPシリーズはステッピングモータをOSCで簡単に制御できる制御基板です。STEP400は4台のステッピングモータを、STEP800は8台の

          STEPシリーズのServoModeコントローラをTouchDesignerで作る

          Tシャツを色々試した結果、GOATに決めた件

          合計20種類ぐらいTシャツを実験した結果、暫くはGOATをメインに買うことを決めました。 すでに4枚追加購入して着まわしてます。 Tシャツを探してた理由ここ2年ぐらいで気づいたのですが、自分はコーディネイトをパンツから決める人間でして。 となると夏場は自動的に『パンツに合うTシャツ』を自分のクローゼットから探し出すことになるわけです。なので無地Tシャツはどんなパンツが来ても大体合わせられる、自分のスタイルの最大公約数なTシャツをコーディネイトの屋台骨として見つけておいた方が

          Tシャツを色々試した結果、GOATに決めた件

          クォリティを上げるおすすめのtox

          作ったTouchDesignerのプロジェクトや絵に一味加えるためにサクッと試せるtoxを配布、DLできるところを集めてみました。 フォトリアルな絵作りのためのtoxYasuhiro Hosinoさんのポストエフェクトアセット。 ブルーム、モーションブラー、レンズボケ、簡易レンズシミュレーション、SSAO、スクリーンスペースリフレクションなどがtox化され、公開されています。無料。MITライセンス。 TDSW Vol.056にてSatoruHigaさんがアップロードしてい

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          モードを切り替える・管理する

          コンテンツを作っているといくつかのモードを切り替えたい場合というのがあります。 例えばゲームを作る場合、待機画面、プレイ画面、結果画面の3つのモードを持ち、それぞれを切り替えていきたくなるでしょう。 こう言った場合、切り替えに『ユーザの操作』もしくは『一定時間経ったら』という、時間制限をかけてのモード切り替えを行う場合が多いため、TouchDesignerではTimer CHOPを使うことが多いようです。実際にマウスクリックの回数を競うゲームを作ってみましょう。サンプルファイ

          モードを切り替える・管理する

          理想の夏の白Tを探す

          Tシャツの評価基準個人的なTシャツの評価基準、というかこだわりは『1枚で着たい』『気軽に洗って気軽に着れる』『光沢感のあるTシャツはUUで事足りるのでコットンらしいマットな質感なTシャツが欲しい』と言った感じ。具体的に言うとこんな感じだろうか。 透けない 身体の線を拾い過ぎない ゆったり目のシルエット 化繊的な光沢感がない ドライな質感 乾燥込みで運用できる 値段は勿論安い方が良い 購入してテストしたTシャツAVIREX HEVYWEIGHT T-Shirts

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          シン・エヴァンゲリオンと当時のオタクと多様性と見たこともないドライブマイカーについて

          速いものでシン・エヴァンゲリヲンを見てから1年以上経った。当時は『興奮冷めやらぬうちにブログを書こう!』と色々案を練っていたのだがそのうちに忙しくなり、気が付くと1年経っていた。色んな人とエヴァについて話しながら思ったこと、思い出したことなどについて雑に書いていく。 シン・エヴァンゲリヲンの感想結論から言うと自分にとってシン・エヴァンゲリヲンは素晴らしくて滅茶苦茶見てよかった作品だし、すごく真面目に『これを見たことで救われた』と思える作品だった。作り手の人には本当に感謝して

          シン・エヴァンゲリオンと当時のオタクと多様性と見たこともないドライブマイカーについて

          『プログラミングを用いた映像制作のコツ』をTouchDesignerで実装する

          Ameetに掲載されているKezzadrix氏の書いた『プログラミングを用いた映像制作のコツ 第1回~パタンの組み合わせと繰り返し~』はシンプルな四角形を使って『プログラミングならではの映像制作の勝ち筋』を体験するのに非常に有効です。しかしこれはサンプルプログラムがopenFrameworksで書かれています。今回はこれをTouchDesignerで実装したサンプルを用意しました(Kezzadrix氏には許可をいただいております)。 サンプルはこちら。 起動してパフォームモ

          『プログラミングを用いた映像制作のコツ』をTouchDesignerで実装する

          ラインとそれをフォローするカメラ

          今回はCGでよくある延々と生成されるラインと、それに付いてくるカメラを作成します。サンプルはこちら。 軌跡を描くラインを作るTrail CHOPとLimit SOPを使って移動の軌跡をラインとして描くようにします。元になる値は何でも良いのですが今回はNoise CHOPで作って自動的に動き回るようにします。tx、ty、tzをNoise CHOPで作成します。 また、absTime.secondsを使って自動的に値が変化するようにします。このあとにTrail CHOPを繋ぎ

          ラインとそれをフォローするカメラ