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<読書録:21世紀の啓蒙③>〜農業技術の革新の不当な認知と攻撃がなぜされているのか〜

目次-------------------------------
・「啓蒙主義」人が生きる意味とは?
・問題は貧困であって格差ではない
・農業技術の革新の不当な認知と攻撃がなぜされているのか
・温室効果ガスと環境問題 
・なぜ人は正しく認知できないのか
・平和と富と民主主義の関係


<農業技術の革新の不当な認知と攻撃がなぜされているのか>

■急激な人口増加でも飢餓率は減少している

飢餓に対する脆弱性は事実上アフリカ以外のすべての地域で克服されている。

 

■人口爆発に対策はいらない

そもそも、人口はコントロールできない問題である。

仮に食糧が足りないため、一部の飢餓は放置すべきであるという論は成り立たない。

飢餓を放置しても長期的に人口を抑制はできない。飢餓で志望するのは子供や高齢者が多く、飢餓が終了したら生き残った人々が人口減の埋め合わせをする。

貧しい子供たちを死に追いやっても人口増を食い止めることはできない。であれば食糧増加を考えたほうが現実的である。

 

■農業の技術革新は不当に攻撃されている

世界の農地面積は1961年から2009年までに12%増えたが、収穫量の方は300%増えた

そしてすでに世界は最大のうち面積に達したと考えられており、私たちが必要とする農地面積はこれ以上増えることはなくむしろ減っていくと考えられている。

そして農地には牧歌的な魅力があるものの、実態は森林や草原を犠牲にして広がった生物的砂漠である。その農地が今や一部の地域で縮小し、温帯林が復活しつつある。

 

伝子組み換え技術を使えば、高収量、命を救うビタミンの追加、耐乾性、耐塩性、病害構成、耐腐敗性、栽培面積、肥料の節約、耕作労力の軽減等が可能になる。

それもこれまで交配などで数千年かけて進化させた、何年も気が遠くなりそうなことも何日という単位で実現できる。

そして安全性については何百もの研究、主要な保健・科学機関のすべて100人以上のノーベル受賞者が保証してきた。(そもそも遺伝的に改良の加えられていない作物等存在しない)

 

これらを自然性、遺伝子汚染等といった正しい知識を持たないもの、倫理・道徳を背景に攻撃をされてきた。

 

■自然農法という言葉への矛盾

農業製品に自然なところなど一つもない。土地の開墾から始まり、食用に作られた農作物は全てが近親交配を繰り返し、遺伝操作もされている。

逆に工業化の恩恵を理解すべき、工業化によって、数十億人の食糧がまかなわれ、寿命は2倍になり、極度の貧困も撲滅。機械に人力に代わったことで、奴隷制度が追わり、女性は解放され、子供は教育をうけやすくなっている。



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<読書録:21世紀の啓蒙①>~「啓蒙主義」人が生きる意味とは?~

<読書録:21世紀の啓蒙②>~問題は貧困であって格差ではない~




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